ちょっと呟いてみる

日々の戯言、写真、旅行記、好きな音楽、格言

イーハトーヴの空 day3

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続き、というかもはや撤退戦。

遠野→盛岡

これに関してはいう事はない。花巻駅スイッチバックしたくらい。…まあ、後で調べたことによると、俺は知らない間に「選択乗車」というのをやっていたらしい。俺の手持ちの乗車券には「遠野-釜石線-新花巻-新幹線-盛岡…」になっているのだが、実際の経路が「遠野-釜石線-花巻-東北本線-盛岡…」である。乗る路線が違うのだから運賃が違うのでは? と花巻駅みどりの窓口で尋ねたんだが、「同じ料金なんで大丈夫ですよ」との返答であった。
…帰宅した後、調べたんだが、こういうトリックのようだ。要は新幹線の「新花巻-盛岡」間は、東北本線の「花巻-盛岡」間の複線扱い、しいて言うなら花巻駅新花巻駅は"でっかい一つの駅"であって、その駅内で乗り換えただけだから"新花巻-花巻"間のキロなど知らん! ということらしい。もちろん、前後通して100km以上なら、の話であるが*1。まったく、鉄道切符のルールはよく分かんないな。

新きっぷのルール ハンドブック

新きっぷのルール ハンドブック

しかしここは往路と同じである。新花巻駅から盛岡駅まで、わざわざ出費して急ぐことはないのである。なぜなら「ぴょんぴょん舎」の開店は11:00なのだから。

盛岡冷麺発祥の地「ぴょんぴょん舎

ぴょんぴょん舎 メニュー表紙


いやー、科長が別の機会に「ここ食って来い」と散々はやし立てるから来てみたんだが…

冷麺


まぁ、旨いんだけどさ…並んでまで食う価値は…あるかな…
そういうレベル。逆に言えばセブンイレブンの「盛岡風冷麺」がどれだけ味にこだわったか分かる。
一回食べてみてから、皆さんの感想を聞きたいよ。

*1:新花巻駅-花巻駅間で列車に乗ったら相応のキロ数の運賃がかかります

イーハトーヴの空 day2

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続きです。しかし


まずこの服装でうろつこうっていうのがどうなのかと。
ポプテピピック konozama Tシャツ XLサイズ

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鉛温泉 藤三旅館→花巻駅

藤三旅館からはまずマイクロバスに乗って県道12号沿いのバス停に送られた後、新鉛温泉発のバスに乗って花巻駅(終着は新花巻駅)に向かう。「あれ? 昨日は南花巻温泉峡全部に停まったんだけど、このバス全員乗れるの?」と心配したが、復路は、俺が乗った新鉛温泉発のバスと、それよりかなり下流にある温泉から出発する便が何本もあって、花巻駅新花巻駅に送るシステムになっている(こちらのPDF参照)。なんとも分かりにくい。
ともあれ、到着したのは予定の10:30よりかなり早かった。そして花巻から遠野に行く列車は便数があまりない。乗車予定の「はまゆり3号」は12:16発。…時間は十分あるな。

花巻城址探訪

花巻駅前のオブジェを動画で撮影していたら、某社○党の演説の五月蝿いこと。しかもこの花巻市探訪中、延々と聞こえてくる羽目になる。
とまれ、花巻駅に撮影資材以外のキャリーケースはロッカーに入れ、城跡公園まで約20分の徒歩の旅。

遊歩道とお堀跡

西御門(復元)

鳥谷ヶ崎公園


本丸跡。左のブルーシートは発掘現場。

一の郭(掘)遺構


この本丸跡の背後に、小学校や幼稚園、武道場などの施設がある。遺構そのものは相当に大きい。
上記の教育施設や宅地化された地域を南に進むと、ようやく当時の風景を思わせるものに遭える。その途中で出会ったのが

花巻開町400年祭記念山車


円城寺門


本来別の城の門であったものを慶長年間に花巻城の搦手門として移築したもの。花巻城址のなかで当時のままの遺跡の一つ。

鳥谷崎神社




建立が何時なのか定かではないにしろ、前九年・後三年の役から関わっているというのだから由緒は相当に古い。勿論御朱印を頂いてきたが、社務所で「参拝はされて来ましたか?」と尋ねられて「当然です!」とふんす!しなければならなかったのが、少し哀しい。何回も言うが、御朱印とは"参拝証明書"であってスタンプラリーではないのだ。
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御近所の方であろうか、七五三かな? 男の子が袴来てやって来ていた。「かっこいいねぇ!」と思わず声をかけた。当の本人はふぃっと顔をそむけて行ってしまったが、お父さんらしき人が「ありがとうございます」と笑っていた。…うーん、こんな声をかけるなんて、俺もジジ臭くなったかねぇ?(苦笑)
さて、その後できるなら盛岡わんこそばで有名な「やぶ屋総本店」で蕎麦を食べたいなと思って、花巻駅への最短ルートでなく、店舗を目指して歩いていたら、途中の花巻市役所の向かいに、あったのである。

南部盛岡城楼鐘


花巻城の当時の面影を遺すもう一つの遺構である時鐘。移築はされているとはいえ、鐘は当時のものである。…全く、予定していないブラ歩きには、予想もしないモノに出くわすもんだ。

花巻駅

さて、当の目的地の「やぶ屋総本店」に着いたわけだが、出発まで残り約50分。そして店には行列。…諦めた。大人しく花巻駅に戻り、駅のそばを食べました。
さて、12:16発「はまゆり3号」乗車、向かうは伝承の郷、遠野。

釜石線

快速列車「はまゆり」に特記すべきことはない。しいて言うなら、この列車は始発が盛岡駅で、花巻駅スイッチバックして釜石線に入る。そのため盛岡駅からの乗客で自由席はほぼいっぱい。そんなこともあろうかと指定席券を購入していたのは正解であった。荷物が多くて移動が困難なところに、350mLの清涼飲料水2本にも満たない料金をケチらない方がいいと思う。
ところでこの釜石線、前身の岩手軽便鉄道宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルとあって、愛称は「銀河ドリームライン釜石線」、そして各駅にはエスペラントによる愛称がついている。

宮森駅 駅標

遠野駅 駅標


土沢駅の駅標の写真は発車直後でブレてしまったよ。
とまれ、遠野駅に到着。そして遠野駅には、出発準備をする「SL銀河」が待っていた。

SL銀河 @遠野駅

機関車 C58 239


客車からやや離れて蒸気機関の稼働中。

客車


先頭客車の側面にはさそり座の意匠が。

客車内



各客車内には座席以外に展示スペースも有るらしい。一度乗ってみたいものだ。

機関車-客車連結後


後述のレンタサイクル貸出後。出発にはあと20分かかる。今回はSLを撮影しに来たわけでないし、どうせ撮るならここではなく「宮守川橋梁」を走るSLを撮るべきなので、それはまた後日、だ。

遠野を駆け抜けろ!

いつぞや記述したが、遠野には約6、7年前に来たことがあるのだ。当時はPENTAX K-100で撮影していたが、今回はフルサイズのK-1で撮影しよう、と思ったのが一つ。もう一つの目的は、この曲のせいである。

デンデラ野にまつわる話は調べた。だが、その場所はどのような場所か。行ってみたかったのだ。
さてここで問題はそこへのアクセスである。そんなマイナーな場所へ行く公共交通機関はほぼない。方法は

  1. 観光タクシーを使う
  2. レンタカーを借りる
  3. レンタサイクルを借りる

当初考えていたのは1. 2.は事故ったら面倒。しかし…快晴であることと、中年太りして膨れた腹をみて思ったのだ。「よし、自転車で行こう!」


装備をGPSギアに替えたのはこういう理由である。
ということで、遠野駅前にある「遠野市観光交流センター『旅の蔵遠野』」の隣接ロッカーにキャリーケースを入れ、自転車の旅に出発!

まぁ、世の中そんなに甘くなかった訳で。

13:25 遠野駅→13:40 キツネの関所

レンタサイクルを借りてから駅前で暫くSLを撮った後に、目的地へ進発。

キツネの関所


旅人が酒を勧められ、酔いまくって温泉に浸かっていたと思ったら、目が覚めたら泥田や肥溜めの中、化けて酒を勧めていたキツネは旅人の荷物を全部かっさらってサイナラ。
丁度山道で漕ぐのに疲れる地点なので、わからんでもない。しかし自転車じゃなきゃ訪れないな、ここ。

キツネの関所→13:50 伝承園

国道は住宅街を離れて走るが、自転車は分岐北側に乗って伝承園へ。

伝承園 板倉と工芸館


伝承園に入って真っ先に広がる光景。これこそ伝承園、日本の原風景!

板屋の飾りもの

脱穀

唐箕


「おれのだ」誰のだ。
さて、ここからである。工芸館の向こうにある曲り家に接続されているのが「オシラ堂」である。

オシラ



4畳半程の堂の四面に、祈りが書き込まれた数多の布が重ねられたオシラ様が無数に飾られている。6年前にここを初めて訪れた時には、ゾッとした…とは少しだけ違う何かを感じた。所謂"お化け"とか"亡霊"に対する恐怖感でなし、かといって"ハスコラ”のような反復するパターンによる嫌悪感でもない。「人間の祈りとは、ここまでの造景を成す強い力なのか」という「チラカに対する畏敬」なのだ、と、もう理解しているから、今回はどうということはないのである。ここにあるのは、祈りの重層である。

みず木飾り



"こちらではそう呼ぶ"。北海道では正月に飾る"まゆだま"と呼んでいるのだが。

曲がり家

常堅寺・カッパ淵

さて、伝承園で自転車を止めておき(常堅寺・カッパ淵には駐輪場・駐車場はありません。伝承園駐車場に止めてからお越しください!)、カッパ淵へ。

ホップ農場



…余談だが、実はビールに使われるホップの国内生産1位はここ遠野なのである。

常堅寺 山門


俺はすっかり見過ごしていたが、もしここを訪れる方がいたなら、"狛犬"に注目して欲しい。この寺がなぜ河童が住む場所の近くなのか、ヒントがあるから。

カッパ淵



釣竿の先にあるのはキュウリ。伝承園で「カッパ捕獲許可書」を購入したら、釣り竿の先にキュウリをつけて垂らしてよいことになってます。今回は何もありませんでしたが、6年前は「淵に落ちた」人がいました(実話)。河童に引きずられたのでしょう。

カッパ淵の御堂


常世の限界線

さて、ここまでは6年前に来た道。ここから、今回の目的地、デンデラ野へ向かう。

猿が石川


川面が碧い。さっきまでシラサギがいたんだが、逃げられた。
ここからがヤバかった。国道340号かの分岐以降はひたすら急勾配。ヒーヒー言いながら登り、疲れ果てて自転車を押しながら徒歩で坂道を上る。「もう帰ろうかな…」と何度思ったことか。そこで分岐、デンデラ野への道は下り坂。「あれ?」と思って進んだ先はまた登り坂だったが…その先に、あったのだ。

デンデラ





この地は、嘗て齢60になったものが過ごす地だったのだ。年老いた親を子が背負ってここに運んでくるのだから、所謂「姥捨て山」に近い。ただ"姥捨て山”と違うのは、ここの老人は里に下りてきて労働していいのだ。労働の対価として食糧を受け取る。それを糧にして生きていく。しかし冬季や飢饉の時は? 言うまでもない。そういう土地なのである。残酷とか寝言をふいてはいけない。「限られたパイを分け合うに当たって、どのような配分をすべきか」という至極真っ当な論理でしかない。…ないのだが。
撮った写真のテーマはただ一つ。「"こっち"と"あっち"」稲穂色づく"人の生きる世界"と、薄たなびく"これから死にゆく世界"が、ここにある。
…とはいえ、だ。

デンデラ野の直下には黄金色の稲穂が輝く。数百年前は生き残るために老人を放棄する地だった山間部は、もはやそうしなくてもいいように食わすだけ耕せるだけの技術を、人類は手に入れた。しかしそれは新たな"姥捨て山"を作り出したに過ぎない。技術とは、文明とは、何なのか。それを知りたくて、ここに来たのだ。

デンデラ野→ 15:30 山口の水車

デンデラ野を去って、道路の分岐まで戻る。子が親を背負うレリーフがある山口橋というのはあるのだが、山口川護岸工事でロープが張られているので気分ぶち壊しである。撮影もしなかった。
とまれ、ここが最後の終着点、「山口の水車」だ。

山口の水車



動画はいずれ。

15:40 山口の水車→16:45 遠野市観光交流センター『旅の蔵遠野』

ここからは全速力…と言いたいが、途中で気付いたのだ。…あれ、早池峰山か?

遠野から望む早池峰山

金色の野・空と息づく煙


レンタサイクルの返却手続きをした後、キャリーケースを回収し、今回の宿泊地「あえりあ遠野」へ。

走行距離

  • 合計コースタイム 3:19
  • 距離 21.78km
  • 高低差 139m

あえりあ遠野

遠野駅前の宿泊地はそうそうなく、しかも「夕方に遠野の伝承を聞ける」という点では、宿泊地はここしかないのであるが、施設レベルは俺の評価では「中の下」である。
評価項目は以下の通り。

  • 施設レベルは中級の宿泊地レベル。極端な古さも感じないし、汚い感じもない、標準レベル。かつ喫煙室が確保できなかった場合は「消臭処置をした部屋でもよろしいでしょうか」と事前に確認してくれる
  • 室内着(浴衣)での夕食(1Fレストラン)は不可。しかしこれは上高地の「ルミエスタホテル」でも同様であった。
  • 部屋の蛍光灯が古いためか「ジー」という雑音がうるさいのが大失点。消灯しなければならないが要は暗い。このくらいチェックしておけ。
  • レストランの料理の質は全くあてにならない。朝食のみのオーダーにして夕飯は外の店を探した方がいいんじゃないか? (外に出るのが面倒でないなら)



呉で良い店に出会ったように、遠野でも良い店が見つかることを祈る。

イーハトーヴの空 day1

その実態は鉛温泉での入浴と、遠野の風景写真のフルサイズ一眼レフでのreviseである。

鉛温泉探訪記

最初の目的は「東北でまだ行ったことのない温泉に行こう!」と思い立ち、じゃらんで適当に調べていたところ見つかった場所である。宮沢賢治の「なめとこ山の熊」にも登場する。では、行こう。

盛岡駅花巻駅

さて、問題はその鉛温泉の唯一の宿泊施設「藤三旅館」へのアクセスが、やや調べにくい。「藤三旅館」の公式webをみてもアクセスの方法が記載されてないのである。
ところが、この「藤三旅館」、昔からの施設の「旅館部」および自炊による湯治目的の長期宿泊者向けの「湯治部(旧称自炊部)」のほか、近代的な洋室の内装からなる「別邸・十三月」からなり、この「別邸・十三月」の公式webには、無料送迎バスの記載があるのだから、少々性質が悪い。
ともあれ、鉛温泉行の(というか正確には花巻南温泉峡すべてへの)無料送迎バスの第1便は15:25花巻駅*1なので、あまり早くに着いても仕方がない…と当初は思っていたのだ。なので、盛岡→新花巻間をわざわざ金かけて新幹線に乗る必要なし、在来線の鈍行でのんびり向かった。

13:46 花巻駅


というわけで花巻駅に到着。それにしたって1時間半以上空き時間がる。しかも駅前の土産物店は閉店していて、手ごろに土産物がそろっているのは駅のNew Daysというオチ(留守番任せた同期にはここでお土産を買ったが)。待合室で適当にネットをみていたら…花咲に城址があるのか! しかし、歩いて往復するとなるとバス発車時刻までギリだなぁ…ええい、諦めた!!
…となったのである。

花巻駅鉛温泉 藤三旅館

しかしこのバスも曲者であった。鉛温泉行き送迎バスではなく、「松倉温泉」「志戸平温泉」「渡り温泉」「大沢温泉」「山の神温泉」「高倉山温泉」「鉛温泉」「新鉛温泉」8か所の花巻南温泉峡に向かうすべての客を乗せて運行される。新花巻駅始発なので既に乗客はいっぱい。何とか座れたが、前の座席の客がリクライニングを倒したあと、降車する時に戻していかないで行きやがった。
とまれ、無事「藤三旅館」に到着。

鉛温泉 藤三旅館

旅館部 玄関


旅館部 正面


どこかのblogで「千と千尋の神隠し湯屋に似ている」と書いていたが、確かに印象は似ているかも。写っている木々は楓。少し色づいている。紅葉の時期には、綺麗だろうな。

旅館部 帳場(フロント)前待合室


旅館部 廊下

旅館部 客室


1名宿泊なので既に布団が敷かれていた。

旅館部 客室から臨む豊沢川


上流奥に渓流が見える。4つある温泉のうち、「白糸の湯」「銀の湯」からは温泉に浸かりながらこの渓流を間近で眺められる。

温泉と食事

この旅館部には4つの温泉がある

  • 白猿の湯: 当館名物「立って入る」温泉。湯船の底から温泉がわき出す。混浴だが女性専用時間帯あり。
  • 銀の湯: 渓流を望む小さな浴室。夕方は貸切風呂。その他時間は時間帯による男女別。
  • 白糸の湯: 渓流を望む浴室。時間帯による男女別。今回入浴してない。
  • 桂の湯: 男女別の内風呂と露天風呂。

偶々空いていたので、有料だが貸切を使わせてもらった。夕食前に他人に気兼ねなく温泉に入れるのは、存外心地よい。
なお、名物の白猿の湯は、入り口からはるか下に降りて行き、浴室内で脱衣して入るという、ちょっと特殊な構造。そのせいで風呂を撮影したがる輩が多いようで、「盗撮したら通報します」の看板が。まぁ、撮りたくなるのは分かるが、ダメなものはダメです。


最近の憂さ晴らしのため、食事は豪勢にさせて頂きました。
では、また明日。
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*1:新花巻駅15:10発

忘れるものか

北海道も「全電源喪失」なる戦後初めての事態に陥った訳だが、その数日前に西日本も台風で大ダメージを負っている。


冗談じゃない、忘れるものか。2015年の呉、旅行最終日の夜に、観光マップの「日本酒の多い店」に記載された店に立ち寄って、その店の女将さんに「あら観光マップ持ってるのね。観光客? どちらからいらしたの?」「北海道です」
答えた瞬間、入店直後は「こいつ誰や」的視線を送ってきた、常連と思われるお客さん方が一斉に「北海道? ようこそ呉へ!!」「よく来てくれました。さぁ、呉の地酒飲んでくれ!」と歓迎モードになった事は、絶対に忘れない。
皆さん、息災ですか…!?

その店に行く日の夕暮に呉の港で撮影したもの。

青森県で未知なるものに出会った

当直で未明に叩き起こされて業務を全うした後、「…眠れない。ここんところ鬱憤が溜まっている。よし、温泉行こう!」と衝動的に出かけたのであった。向かった先は、青荷温泉

JR新青森駅→JR弘前駅-弘南鉄道弘前駅弘南鉄道黒石駅

実はここに反省点があるが、それは後の考察にて。

弘前駅コンコース 佞武多(ねぷた)展示「大國主命


真正面からより、こちらの方向から撮影した方がカッコいい。当然山車に乗るものなので、進行方向から見た方が良いに決まってる。
さてJR弘前駅から、弘南鉄道弘前駅(建物そのものはほぼ同一)の窓口で"割引もない"「往復乗車券」を買う。正直、帰りに切符を買う手間が省ける以上の利用価値はない。

切符は厚紙で入鋏で乗車(有人駅のみ)。発射10分前くらいにならないと入場できない。
弘前の市街地を抜けたら、田園地帯を電車が駆け抜ける。…電車、なんだよなぁ。北海道だと、"汽車"(ディーゼル気動車)だよなぁ…。ともあれ、終着黒石駅へ。
黒石駅到達から、バス乗車まで約1時間。この折に行ったのが「こみせ通り」、そして食べたかったのが「つゆ焼きそば」。

こみせ通り

弘前藩支藩である黒石藩から残る伝統的建造物が並ぶ。江戸時代からアーケード状の軒が続く。

松の湯交流館

特徴のアーケード状軒下

(無題)

軒柱の朝顔


花がこちらを向いていれば絵になったが、午後2時台では"朝顔"では無理だろう(苦笑)

(無題)

黒石こみせ通り 玉垂酒造


こみせ通りにある造り酒屋の1つ。生憎シャッターが下りていたが、ぶら下がっているまん丸の何かは、新酒ができると吊るす酒林(杉玉)。

黒石名物つゆ焼きそば

今回の目的はコレ。JR弘前駅到着から弘南鉄道弘前駅発までの時間は約1時間。しかし駅そのものにはドトールとパン屋と蕎麦屋しかない。多分主たる飲食店は弘前城周辺なんだろう。しかしこの時間ではそこまで行っていられない。ということで空腹をこらえつつ黒石で昼飯とすることにしたのである。
ともあれ、黒石は焼きそばで有名らしい。つゆ焼きそばはそれにそばつゆもしくはアレンジしたつゆをかけたもの。
各種blogでは「妙光食堂」を推していたが、1時間以内に戻る必要があったことと、こみせ通りを撮影するつもりだったため、通りの末端にある「すずのや」に行くことにしたのである。

「すずのや」

「すずのや」のつゆ焼きそば


…そのお味は別記の通り。

青荷温泉

さて、黒石駅に戻る。

弘南鉄道 黒石駅


黒石駅の北側にバスの回転所があり、その向こうに「黒石観光案内所」と「弘南鉄道黒石バスターミナル」の建物がある。乗り場はこのターミナルの前。

弘南バス 黒石駅前バスのりば & 黒石観光案内所


俺の旅行では大抵現地の観光案内所を訪れるのであるが、今回は元々目的地が決まっていたのに加えて、それほど余剰時間が無かったため省略。なお今回はずっと手荷物は持っていた(キャリーケースの中のおよそ半分は撮影機材のため)ので利用しなかったが、手荷物は有料で預かってくれる。しかし黒石駅でも同じサービスがある。連携とれよ。
さて、山中にある青荷温泉まで行く方法は3つ。

  • イカーかレンタカーで向かう。ただし国道102号からの分岐以降、対向すら難しい林道(舗装ではある)を20〜30分ほど突っ切る必要がある。冬季は不可。
  • 路線バス: 温湯・虹の湖公園線に乗り、虹の湖公園で宿のシャトルバスに乗り換える(行きのシャトルバスは要予約)
  • 団体送迎プランがある(?): 駐車車両やシャトルバス乗員人数以上に宿泊客がいたことからの想定。全くの未確認。

今回は路線バスで虹の湖公園に向かい、そこからシャトルバスに乗る方法を採った。路線バスに馬鹿正直に乗ると黒石駅前-虹の湖公園で片道760円かかるが、黒石駅前バスターミナル営業所で「どさ湯さ券」というものを購入すると、1往復に限り途中乗車・下車でも700円という割引券がある。ただし有効期限が出発日より2日間であることと、宿泊施設での押印が必要でなことが条件である。さらに「弘南バス」のWebページに記載が一切ない! 青荷温泉旅館のWebページに辛うじて記載があるのみである。いささかズルい気がする。俺も他の客がこの券があるかどうか窓口に尋ねていたから、まだあることが分かったくらいである。
もう一つの留意点は、もし「こみせ通り」を観光してから黒石温泉郷青荷温泉に向かうつもりなら、あらかじめ上記の「どさ湯さ券」を購入した上でこみせ通りに向かい、俺のようにわざわざ黒石駅に戻ることなく、こみせ通りにある「津軽こみせ駅」の前のバス停から乗れば良い。
虹の湖公園バス停からはシャトルバスが待ち構えているので移乗。前述の林道の如き道路を進む中ほどでスマホPHSの通信は途絶える。ようこそ俗世を離れた世界へ!!

青荷温泉 ランプの宿

本館 玄関


青荷温泉 ランプの宿」は少々面倒な造りになっている。上記本館玄関から駐車場を挟んだ向かい側に、最も浴槽の大きい「健六の湯」の棟がある。

青荷温泉 ランプの宿 健六の湯


本館と健六の湯の間に渡り廊下は無い。夜はランプの灯りを目印にこちらに行くことになる。
本館玄関からエントランス(?)に入り、ここで館内の説明を受けたあと、真っ直ぐ向かうと裏口があり、そこからゴムスリッパを履いて出た先に

青荷温泉 ランプの宿 本館と離れ(3棟)・混浴露天風呂・滝見の湯を繋ぐ


清流を跨ぐ吊り橋があり

吊り橋から望む渓流


その向こう側に団体客用の離れ3棟と、混浴露天風呂、「滝見の湯(男女別)」棟がある。

滝見の湯・露天風呂へ至る道

やがて夜の帳が下りる…

夕食


朝夕の食事をとる大広間も当然ランプ照明のみ。岩魚の塩焼き、山菜料理満載。

食事の途中で宿主から料理の説明と、宿泊時の注意事項(ランプに触れないこと、勝手に光度を変えないこと、など)をアナウンス。
津軽弁で説明されるのだが、山菜料理等の説明の後「隣の皿のがカルパッチョ、これだけオシャレな料理になっています」一同「www」
なお、俺の席のある一角は「単身旅行者組」。斜め向かいの方は群馬から高速道路乗ってここまで、左隣の方は京都からおいでであった。

青荷温泉 ランプの宿 帳場

離れ・ふるさと館

本館・囲炉裏の間

客室(というか自室)


携帯・PHSは一切通じず、TV、ネット環境もなし。そもそもコンセントも無し(館内で電力が供給されているのは非常口告示灯・火災報知器・帳場の回線電話のみ!)。灯りは灯油ランプと手回し充電器の懐中電灯のみ! …たまにはさ、俗世を一切捨てて、ただお湯に浸かる時があっていいんじゃないんかな。
なお、布団も自分で敷きます。たまにはいいじゃない。

さて、通常レンズで撮ってもISO25600とか画質捨ててんのか設定とか、シャッター速度0.3秒とか手持ちで無理言うな、という事態になる。三脚は持ってきたけど、他のお客さんいるのにこんなもん使ったら邪魔だわ! と、さてどうしようかと悩んで、ようやくたどり着いた。
「超広角レンズ使えばいいのか」
広い範囲を視野に収める超広角レンズは口径が大きい。このため他のレンズより集光力が大きい。今回は別に広範囲を撮る気はないので撮りたい範囲に収めればよいのだ。
なお使用したレンズは「RICOH HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR」

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

本館・玄関ホール

本館・囲炉裏の間

本館・売店

本館・正面玄関

本館と離れを繋ぐ吊り橋

吊り橋向こうから滝見の湯棟へ


黎明

健六の湯 浴室

本館内湯 浴室


…すんません、誰もいないのをいいことに撮っちゃいました。
本当は未明の暗闇のなかのランプを撮るつもりだったんだが、寝過ごしちまって午前4時台、黎明の空の蒼が入ってしまったが…まぁ、悪くないか。

最後に、本館と離れの脇に咲く花を紹介。






重い思いして超広角レンズ、マクロレンズを持ってきた甲斐はあったようだ

朝食


帰ろう、帰ればまた来られるから〜考察へ

朝食を摂ってからシャトルバスに乗り虹の湖公園へ。路線バスに乗り換えて黒石駅前へ。

曇天の岩木山

さて、ここからが問題だ。

JR新青森駅から黒石駅に至るルート


今回は青森-黒石の位置関係を予め調査することを怠り、「えきねっと」で黒石駅までの検索を行い奥羽本線黒石駅のルートを選択、しかもJR、弘南鉄道ともに往復券を買ってしまったために修正不能になってしまった。時間、コストともに、新青森駅(始発は青森駅)から黒石駅前営業所には弘南バスに乗った方が有利なのである。
ただバスルートにも欠点がある。レンタカーで青荷温泉に向かうのでなければ、遅くとも今回使用した15:15黒石駅前営業所発のに乗るために最も妥当な便は11:15新青森駅南口発、12:55黒石駅前営業所の1本しかない。それより前の便は約2時間前発着、後ろの便は17時台に黒石駅着なので論外。このバスルートを選ぶためには、11:15新青森駅発に、その前の新幹線の到着時刻を合わせられるかどうかにかかってくる。自由度が無いのだ。
帰路も同様。バスルートを使って新青森駅に向かうには8:30青荷温泉発(冬季は8:20発)、9:00虹の湖公園バス停(シャトルバス・路線バス乗り換え)、9:22黒石駅前営業所着、10:20発11:06新青森駅南口着、の1ルートしかない。10:20発の次は14:20、実に4時間バスが無い。バスルートを使うには、予め行程の時刻設定をしておく必要がある。

驚愕


今年の7/28に黒岳登山した際の写真である。このエントリのつい数日前に黒岳初冠雪を記録したらしいが…
ともあれ、この登山での写真を見せてまわったら、どうにも俺には奇妙な質問が来る。
「この白いのって、ひょっとして雪ですか?」
…これが雪でなかったら何なのだ。と思いながら、半分感心していた。物心ついた頃から、雪渓を登る、なんてことは当たり前だった俺には気付かなかった。

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