「犀の角のようにただ独り歩め」
“独り歩む”ことと“孤独である”であることとは意味が違うと思う。だいたい接触しただけでいちいち愛情を抱く*1のは好色過ぎるだろうに(笑) なるほど感情を否定し切れば煩悩など発生しまいが、さてそのような人生に意義があるとは、私は思わないが(それこそが煩悩だと言われればそれまで)。感情を否定するのではなく統御せよ。他者との関係を絶つのではなく、自分の人生は自分にしか歩めないから“ただ独り歩む”のである。
*1:SuttaNipataに「交わりをしたならば愛情が生ずる。愛情にしたがってこの苦しみが起る。愛情から禍いの生ずることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。」の条文に対して。