「感情が持続しなくなった」
どんなに偉そうなことをほざいても、相変わらず怒りもしようし、嫉みもしよう。嘆いたり、凹んだり、泣いたりもする。ただ、それが持続しなくなった。想定以上に、そういった、恐らくは“negative”にカテゴライズされるだろう感情の効力が、自己の中でキャンセルされるのを、ここ最近覚えるのだ。
どうも俺の欠点であり、或いは長所でもあった“持続性” ——あるいは“しつこい”ともいう ——の一部が欠けてしまったらしい。無かったことにするのではない…というか、持続時間が短くなったとは言え、思い出せばまた凹んだりするんだろうけど、多分次のステップのための衝動の中に混ぜ込まれてしまうんだろう。
さて、これが吉と出るか凶と出るか。実験とは、本来結果の分からないものである。