昨今の不調は此処に極まれり。久しぶりに“恐怖”を得た。それは3年前のソレに比して、格段に品質の劣るものであるが、それでも防衛機制を起動させるのには十分過ぎた。
どれほど非情な条文を起動呪式にしても、偽善と傲慢の役を任じようとも、明鏡を得て止水に至ろうと、それは未だ“偽り”に過ぎなかったか。歯軋りしようにも、末梢神経が闇に喰われてソレすら出来ぬ。
…まぁいい。スイッチが入れ替わるようには、いかないだろうさ。これまでの事も、今日の事も、そしてこれからの事も、全ては記憶という冥府に堕ちて概念という兵器に作り変えられるのだから。