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情報セキュリティー意識

実のところ、医学生側としても、これはこれで大変である。レポートを要求されてるのに、そのレポートを書くためには電子データが必要。忙しく働いてる病棟の先生を押しのけて、どうしてCRのPCを起動できる? 申し訳なく思いながら先生を一人つかまえてきて、オーダリングシステムを立ち上げてもらって、ようやっと検査結果を見せてもらってる訳だが。もし、そのタイミングを逸せば、回診時に「なんでそんなデータも分かってないんだ?」と言われる始末。まぁ、それ以前に他人のIDでデータをみる現状が何よりも不自然だし、指摘通り「こっそり医師の名前でオーダーまでできてしまうことになる」のは、システム的に激しく問題がある。
という訳で、学生用の閲覧のみ許可IDを頂きたいものである。オーダー不可、温度板、検査結果、画像、他科からの返事のみ閲覧可、みたいな。まぁ、オーダリングシステムや電子カルテの歴史が浅いので、実現するのは大分遠い未来だとは思うけど。
で、情報セキュリティーの問題であるが。これは実に簡単なこと。よく各科の実習目標に「医療チームの一員として…」と書いてあるのだから、要は医学生もチームの一員としてその手の内にあるデータの重要性に対しても責任を負え、というのだ。下手に不自然なシステム下で教育したほうが、責任を負わない状態なので、データの重要性が身に付かない。いっそ、閲覧可能にして「見るのは自由だが、セキュリティーを甘く見たときには覚悟しとけよ」と責任の枷を課した方が、情報セキュリティーに対する意識がよっぽど身に付くだろうに。って言うか、データのプリントアウトをプリンタの横に捨て置いても気にも留めない輩は医者になんかなるな。

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