医学部図書館の新着図書棚で面白い本を見つけた。『私のアラビアンナイト』(先端医学社)…なんと、H. pyloriで高名である(はず)の、A副病院長の執筆である。どうもサウジアラビアに内視鏡の講師として出かけたときの体験記であるらしい。中東に関連のある教授なぞ、眼科のO教授ぐらいだろうと思っていたのだが、ちと意外であった。まぁ、学生の評判は兎も角として、饒舌な先生だから、書き口に飽くことはないだろうし、将来的には中東〜中央アジアへの逃亡を狙っている身としては、興味深い。今度借りて読んでみよう。
…と、最後がミソである。“新着図書”というやつは、購入後1週間は貸し出し不可なため、通常書架に移管される時には、どんな書籍だったかタイトルすら忘れてしまうことが、これまでに多々あって困るものだ。…単に私が馬鹿なだけだろうが。また、専門書なら、その診療科ないし臓器別書架に行けば大体見つかるものだが、この手の本は、どこにあるのか未だによく分からん。6年を過ごしてきたが、未だに図書館の一分画はmysterious zoneである。
