- 「コニカミノルタ、カメラ・フィルム事業から全面撤退」: Shue氏「MedMedMed! Blog」
錬金術は所詮、錬金術でしかなく、汗水流したモノ作りには何か光るものがある。「勝ち組」とか「セレブ」とか、こういうのばかりもてはやすのは、何だかもういい加減にした方がいい思う。
昨今の“目先の利潤のみを追い求める”・”周囲との競争意識を剥き出しにする”風潮を嫌うのは、激しく同意。しかし、光学機器の老舗が本業から撤退するのとは、やや意味合いが違う気がする。これは“旧態の技術が新たな技術に取って代わられた”現象なのだから。パソコンの普及でワープロが撤退したのと同じ構図。時代が変われば需要も変わる。ある種の必然的結末だろう。
新しいものが何でも良いものとは限らないが、「昔はよかった」などといってると守株になりかねない。汗水垂らした努力は素晴らしいが、その結末が常に素晴らしいとは限らない。技術は一つの完成をみてしまえばそこまでで、後世の人はそこにたどり着くまでの努力など不要だ。この「赤の女王」が支配する世界では、“常に進歩し続ける”しか、独自性を保持する手段はないのだから。
参考
- 「知識の渋滞を抜け出すために」: Dr.medtoolz「レジデント初期研修用資料」