例えば、明日から蛇口から水が出なくなったら、貴方はどうするだろうか?
この世界にある一切には、必ず限りがある。…これは有形の“モノ”に限った話ではない。例えば時間、例えば人手。そして限りがある以上、無限にそれを使う事は出来ない=それを用いたあらゆる事が出来る訳ではない。限りがある以上、計画的あるいは効率的…要はよく考えて使わないと、ロクな結果にならない。
が、人間という生き物は、どうもこのことを忘れるらしい。或いは忘れたがっているのか。冒頭の水道の話は、この例である。何時でも蛇口をひねれば水が出ることような生活を送っていると、水(特に衛生的な水)が無限にあるように誤認してしまう。だから、その限界が来て供給されなくなるような事態など、普段は想定さえしない。…まぁ、天災か何か(戦争を含む)でライフラインの断絶をくらった事がある人は、想定できるかもしれないが。
ただ、別に水道管理というか、公衆衛生的な話をする気はない。これは前座。そして本題はたった数行。
医療と国防、無尽蔵に供給されると思ったら大間違いだ、ってな。どちらも“当たり前のように供給される”のは“当たり前”なんかじゃない。