鶴屋さん、俺の台詞を盗らないで欲しい。
「あたしはねっ、楽しそうにしてる人を見ているだけで楽しいのさっ。自分の作ったご飯を美味しそうにぱくぱく食べてくれる人とかさ、幸せそうにしている全然知らない人とかを眺めるのがあたしは好きなんだっ。うん、だからあたしはハルにゃんを見てるととっても幸せな気分になるよっ。だって、なんだか解んないけど、ものごっつい楽しそうじゃん!」
そこに混ざろうとは思わないんですか。見てるだけじゃ寂しくなんないですか?
「うーん、あたしはさ、映画とか観ててすっげー面白いっとかよく思うけど、だからって映画作ろうとは思わないんだよね。観てるだけで充分なのさっ。ワールドシリーズやスーパーボウルだって観戦するのはとても気分よく応援できっけど、うわーっあたしもアレやりたいっ! とか言って混じってプレイしようとは思わないんだよ。あの人たちはものげっついがんばってあっこにいるんだなぁって、そんだけで気持ちいいんだ。だいたいあたしには向いてないっさ! だったらあたしは自分にできる別のことをするよ!」
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
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まぁ、生憎オレは鶴屋さんとは真逆のネガティブタイプだがね。寧ろ言峰綺礼の方が近いかよ。
“おまえたちが幸福と感じるものが————”
“————私には、幸福と感じられなかった”
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オレにはもう、希望も絶望も、幸福も不幸もどんなものか分からなくなってしまった*1けれど、それでも「誰かが何かを希望と呼ぶなら、確かにそれは希望なのだろう」。オレはね、その希望が成就するところを見てみたいだけなのさ。
もし、このどうしようもない娑婆でも、そんなことが可能ならば。そしてもし、その成就に何かオレが手を貸せる事があれば、オレの人生にも、それなりの意味があったんだろうさ。
*1:2006年1月8日「投影」参照。