- 「五月のガザ」: yamakaw先生「こどものおいしゃさん日記」
「五月のガザ」というパレスチナのフォト・レポの話。
いったい、子供の顔を直視して、その目を撃ち抜くというのは、正気の人間にやれることなのだろうか。暴徒に混乱しての乱射じゃないのだ。狙撃なのだ。冷静に、確信して、やっていることだ。非戦闘員を相手に。こどもを相手に。
「正気の人間にやれることなのだろうか。」と疑問に思うことはオレはないだろう。“正気”か”狂気”かなど関与しない。条件と状況さえそろえればどんな事でもし得るのが、ニンゲンという生き物の性質であると認識しているから。
———若様、
あまりにも残酷が故お伝え申し上げられなかったこと———お許し下さいまし。
———「何を思って殺したのか」?
…そう、お問いになられましたね。
…思うことなど———何もございません。
何一つないのですよ、若様。
別に感傷も無く、特に感想もない。
感情を殺すこともなく、冷徹である必要すらありません。
なぜなら殺す側にとって殺される側は———どうでもいい人間だからです。
そして、理由は———
「いるよりもいないほうが都合がいい」———どこかの誰かにそう思われた。
その者がすごしてきた日々のすべてを———
金か、欲か、それとも大義か。そんなものと引き換えに否定された。
そうやって御当主様は消されたのですよ、若様。
広江礼威 「BLACK LAGOON 006」
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ありがたいことに私の狂気は君達の神が保障してくれるという訳だ
よろしいならば私も問おう
君らの神の正気は一体どこの誰が保障してくれるのだね?
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あとは如何に理不尽を生むような条件や状況を発生させないかが課題なのだけれど。少なくとも“ノイン、ノイン*1”とお題目を唱えれば平和になると勘違いしている偶像主義者とは、オレは相容れないわなぁ。
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*1:"neun": ドイツ語の「9」