数え切れない後悔の中
男はいつもいつも変わらぬ結果に絶望した。
だがそうなれることを望むことを起源とする男は
絶望を抱いてもなお理想のみを希望として存在していかなければならない。
それは人間が背負いきれるものではなく。
ゆえに男は英霊として在る。
だからせめて。この子達がその死から学ぶものは
自己犠牲をも含むがむしゃらな救済などではなく。
生への祝福であってほしい。
明日生きていけることを、命があることを喜んでほしい。
大切な人と歩んでいける未来を望んでほしい。
そして見知らぬ哀れな骸に
涙を流せる優しい子でいてほしい。
そう望むのだ。皇帝龍「STparusu DIGITAL HOME」 “理想の対価”より