取り敢えず本日のGoal、陸別に到着。案の定web環境は無かったので携帯で更新。上記の時刻は携帯更新時のタイムスタンプ。
では、雑記をどうぞ。ちなみに文章作成は当日ですが、更新は翌日(2006.7.1)です。長いです、かなり。
浦河町→国道235号→国道336号→道道34号
7:30頃浦河町を出発。様似町との境界前で国道235号は終点で、ここから沿岸部をさらに走る国道336号と、日高山脈を峠(野塚峠)越えする*1国道236号「天馬街道」が分岐する。
まぁ、ココまで来て襟裳に行かないのも何だし、そもそも山頂は雲が被っていて何の面白みもなさそうなので、国道336号で更に南下。
途中、「親子岩」を撮影。
map:x142.9029y42.1309
「アポイ岳」も見えた。貴重な高山植物が多い山だが、勿論登っている暇は無いので、そのまま通過。
map:x143.0248y42.1069
国道336号はえりも町本町を通過した後沿岸部を離れ追分峠を越えて東側沿岸へ到達する。襟裳岬を目指して道道34号線で更に南下。
map:x143.1618y41.9993
道道を走行しているうちに樹木が無くなり茫漠とした草原に変わる。当然かなりの風が吹き荒ぶ。
『蟲師』の作者、漆原友紀女史が6巻のおまけマンガで「北海道に来た時『ここは異国にちがいない』と思った」と書いているが、道民にとってもこの風景は十分異界だと思う。
- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/23
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (216件) を見る
襟裳岬
map:x143.2456y41.9268
この襟裳岬は、日高山脈が海の中に消えていく末端にあたる。見ての通り、連続した陸地の突端の先にも、岩礁が続いている。まさに“山脈”なのだ。
今では「風の館」なる半埋没の建物が出来て、風に吹かれて寒い思いをしなくてもこの風景が見られるようになった。が、オレはそんなのお構いなし。突端まで徒歩だ。ちなみに突端までの遊歩道の両岸は海面まで断崖絶壁*2。これもまさに“山脈の稜線”を歩いている気分。高所恐怖症のヒトには、ちょっとオススメできない。
末端の岩礁には海鳥が営巣している。館の望遠カメラにはゼニガタアザラシの姿も映るんだけど、手持ちのカメラレンズでは何がなにやら。
遊歩道両側の断崖絶壁にはアザミやハマナス、ハマエンドウ、エゾカンゾウが自生していた。観賞用に植えられたものより、こういうとんでもないところで必死に花を咲かせている方が健気でイイと思う。
道道34号
一見すると何の変哲も無いカラマツの低潅木林だが、実はこれ全て植林されたものである。以前NHKの「プロジェクトX」でも紹介された、えりも砂漠復活作戦の現場なのである。
これが道道34号東側に延々と続く。
国道336号「黄金道路」
再び峠越えした国道336号と合流し、さらに北上。そして「黄金道路」が始まる。ここからはそれこそ日高山脈の山塊が崖を作って急に海に切り落ちているような場所で、工事の難所だった。開発費に「まるで道路に黄金を敷き詰めたかのような」莫大な費用を要したため、この異名がある。実際、この道は断崖直下、海岸線にへばりつくように道路が走行し、広尾町まで大体半分は覆道やトンネルからなる。それでも海岸直上の道路は高波が来ればモロに被り、よく通行止めになる。それに今回走行しても、かなりの部分で工事中による片側走行が行われていた。
途中、「フンベの滝」があったので一枚。
map:x143.3167y42.1251
国道336号→国道236号→道の駅「コスモール大樹」
広尾町市街地を通過した後国道336号は沿岸部を離れ、峠越えをしてきた国道236号に接続。ここからさらに北上し、今日最初の道の駅「コスモール大樹」に到着。ショッピングモールの一区画という感じ。
map:x143.2736y42.4891
国道236号→道の駅「忠類」+シーニックカフェ「忠類」(予定地)
map:x143.2992y42.5590
北上を続け道の駅「忠類」に到着。両側に「ナウマン像記念館」と「ナウマン温泉」が併設。嘗て家族と来たときにはここの温泉でひとっ風呂浴びた。今回は焼きたてメロンパンをgetして終了…のはずが特殊イベント発生。どうもこの道の駅、新設移転していたらしく、非売品の記念切符までgetしてしまった。非売品型は今年4月の「マオイの丘公園」の10周年記念切符に続いて2枚目。
さらに、十勝シーニックバイフェイ事業として、十勝平野を見渡せる丘の上の牧場で土日限定でカフェが開かれるらしい。早速登ってみた…とはいえ1.5車線で傾斜度12%、2ndギア久し振りに使った。
が、駐車場は閉鎖されゲートは閉じてる。おかしいなぁ…と思って「道の駅」でゲットしたパンフを見たら「7月1日から」って書いてる。明日からかよ!
map:x143.3031y42.5501
…でもまぁ、十勝平野の俯瞰が出来たから、まぁいいか。曇天でなければ、日高山脈の山並みが望めて、もっとキレイだったんだろうけどなぁ。
国道236号→道道238号→道の駅「さらべつ」
丘を降りて国道に戻り北上、北東に走行を変えた先で道道238号へ。何故なら道の駅「さらべつ」は国道沿いにないから(!)。案内標識があるので国道からの右折場所は迷う事は無いが、そこから先暫く案内板が無いのでちょっと焦る。とりあえず、分岐があって誘惑されそうになるが我慢して直進すると、どうにか到着。
map:x143.2724y42.6331
道道210号→国道236号→道の駅「なかさつない」
map:x143.1273y42.6925
道の駅「さらべつ」は2っの道道の交点にある。道道210号から国道に戻り、北東へ。道の駅「なかさつない」到着。
「チーズ工房十勝野フロマージュ」の支店が入っていて、そこのアイスを食う。
ちなみに両方白いが、「カマンベール」と「ミルク」のダブル。美味い。
国道236号→「幸福駅」
国道を北上し、右折して帯広広尾自動車道の南端の幸福ICへ向かう。その直前に、「幸福の黄色いハンカチ」の舞台、「幸福駅」がある。
map:x143.1622y42.7455
駅舎には名前が書かれた紙がびっしり。絵馬と同じらしい。
ちなみに勿論、オレは紙を貼り付けたりなんかしてませんよ。オレは自分の幸福のためになんか生きちゃいけませんから。
むしろ幸福駅裏のジャガイモ畑が、うっすら花を咲かせていたのが気になったり。
帯広広尾自動車道→道東道→「柳月スイートピアガーデン」
幸福ICから加速。道東道の音更帯広ICで国道241号線「帯広北バイパス」へ。そこから南へ1kmも行かないところに「柳月スイートピアガーデン」(製造工場)があるので寄ってみた。
map:x143.1796y42.9738
商品に目新しいものは無かったけれど、衝撃だったのが製造ラインにあった「三方六」“1本”つまり通常の6分割される前、円型バームクーヘン状態のアレである。ただでさえアレ甘いのになぁ、あれ“1本”ならどんなことになるか。写真撮影禁止だったのでお見せできないのが残念。
工場店オリジナルなのが喫茶のクレープ。野郎独りでスイーツ食うのはやや気が引けたが、甘党のオレに遠慮はいらんだろ。うん、美味い。
市道→道の駅「おとふけ」
国道241号を北に取って返すと、途中に道の駅の案内表示と右折のマークが。でも矢印の先にある道路、めちゃくちゃ狭くて畑の真っ只中走ってるんですけど?
map:x143.1957y42.9765
ええい、ままよと直進。途中ダンプとすれ違って泣きそうになったが、根性で直進すると、ホクレンGSのある交差点の前に「道の駅 すぐそこ」の案内表示が。というかGSのすぐ向こうじゃん。
map:x143.2073y42.9765
ここの道の駅、トイレが汚くて良くない。
国道241号(旧道)→帯広駅→国道241号(旧道)
ここで国道を南下して帯広市街地へ突入。目的は2つ。「池田町町民還元用ロゼ」のget*3、そして市と音更町の境界にあるモダ石油での給油。ただここに時間をとられるとこれからの道の駅の営業時間に間に合わない。
帯広市滞在時間、実に30分のみ。速攻!
国道241号→道の駅「ピア21しほろ」
map:x143.2434y43.1545
「帯広北バイパス」と合流して国道241号は一本にまとまり、さらに北上して道の駅「ピア21しほろ」に到着。
国道241号→道道134号→道の駅「しほろ温泉」
map:x143.3681y43.1390
交差点を右折して道道134号を進み、道の駅「しほろ温泉」に到着。結構山間部。時間があればひとっ風呂浴びたいんだが、前述の通り時間が無い(この時の到着時刻16:00)ので今回は見合わせ。
もともとここを宿泊地にする計画も考えたんだが、宿泊代が結構御高いので止めた経緯がある。
道道134号→道道316号→道道660号→国道241号/国道274号「足寄国道」
次の目標地は道の駅「足寄湖」だが、直接北上する明確な道路が見当たらない。いや、どこぞの農道を北上すれば結局行き当たる気もするが、地理に暗い土地で無茶すると間違いなく嵌るので来た道を引き返す。しかし国道241号までは戻らず、北へ走っていることが明らかな道道316号*4を北上。
途中、十勝平野らしい風景があったので所々でパチリ。
道道316号と660号は交差というより、交差点を中心に西と南が前者、東と北が後者なのでまっすぐ北上するとNo.が変わっている*5。まぁ気にせず北上し、国道に接続。この国道は241号と274号の重複区間だ。進路を東へ。
国道241号/国道274号→道の駅「足寄湖」
map:x143.4804y43.2520
足寄湖の畔の小高い丘の中腹にある。湖が見下ろせてよい。人造湖だけどな。
名物カマンベールを使ったチーズカレーのうまそうな匂いが漂うが食堂は16:00までで営業終了。でもあまりにイイ匂いなのでレトルトを買ってくる。さて、どうなりますか。
国道241号/国道274号→足寄市街地→道の駅「あしょろ銀河21ホール」
さらに国道を東行。途中足寄市街地を見下ろせる「富士見台」なる場所があった。が、あるのは嘗てコンビニと食堂だったであろう廃墟のみ。廃墟マニアには垂涎かも知れんが、オレにはそんな趣味は無いのでそのまま進行。
市街地に突入し、中心部で道の駅「あしょろ銀河21ホール」到着。やはりというべきか、松山千春の曲がBGMとして流れていた。ここは元々「ふるさと銀河線」の駅舎で、廃線後そのまま道の駅として転用した建物。裏に廻れば今は昔のホームの名残が。
map:x143.5465y43.2443
ここまで来ると山一つ向こうが阿寒湖。遂に釧路が射程内の領域に到達。随分遠くまで来たもんだ。このまま阿寒湖へ向かう国道241号を走ればラワンブキ農場やオンネトーなど見所はあるし、道の駅「あいおい」もあるのだが、今回はそちらの方向へは向かわない(というか、この段階で17:00)。今日の最終地点にして宿泊地の陸別へ向かうべく、国道242号を北上。
国道242号→道の駅「オーロラタウンりくべつ」
map:x143.7427y43.4675
国道242号走行中土砂降りに遭う。視界は兎も角、路面の轍に溜まった雨水にタイヤが持ってかれる。怖かったナァ。
何はともあれ、道の駅「オーロラタウンりくべつ」到着。ここもふるさと銀河線の駅舎の再利用(1Fは代替バスのターミナル)である。2Fが今日の宿泊地「オーロラハウス」だ。
銀河の森天文台
そもそも宿泊地を陸別にしたのには理由が幾つかある。
である。最後の理由こそ「銀河の森天文台」。山間最深部の陸別なら宙も近かろう*7。
…が、残念ながら今日は曇天で星には手が届かない。それでもとりあえず夕食後に行ってみた。
map:x143.7645y43.4612
結構キレイな施設だ。せめて望遠鏡だけ拝んでおこうを思ったら、係員さんのご厚意でISSの追跡画像やら、実際に望遠鏡を駆動させてみたりと親切にしてくれた。ありがたい。
拝みついでに一枚。さすがに暗いのでシャッター時間が長くなる。手動じゃブレるな。
その後、暫く係員さんと天文談義に花を咲かせる。客がいなくて暇だったのだろう。
今度、晴天の時に来たいねぇ…って、容易に来れる場所じゃないけどな。