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道の駅攻略戦グランドツアー2 道南電撃戦 Day2

昨日の続き。では、どうぞ。



午前5時半に目が覚める。普段からこのくらい目覚めが良ければいいのに。
まぁ朝っ風呂浴びたら、素泊まりに朝食なし。さっさとチェックアウトして出陣。今日は長駆だ。

湯の川温泉道道100号→国道228号トラピスト修道院

湯の川温泉を端に、扇状に広がる函館市街地をそれこそ孤を描いて走る道道100号、通称「産業道路」を使って西へ。朝市等々観光名所は全部スポイル(藁)。西の端、七重浜より松前半島を目指す。
途中、函館湾を挟んで函館山が雲から顔を出しているのが見えた。逆周りで今日函館泊なら、夜景が見られただろうか? まぁ、何にせよ要revengeだ。大沼地区や赤松並木も今回とばしているしな。
北斗市の端でちょっと寄り道。渡島当別駅の脇から農道に突入して、向かうはトラピスト修道院

建物は駐車場からさらに小高い丘を登ったところにある。駐車場までは杉の並木が続く。ここは日本か?

国道228号→道の駅「しりうち」

トラピストの丘を降り、沿岸の国道228号に帰投し西進再開。木古内町はスルーして知内町に突入。国道が沿岸部を離れ進む事しばし。本日最初の道の駅「しりうち」に到着。

見ての通り、JR知内駅と隣同士。駅兼駅って訳だ。そしてこの知内駅、青函トンネル前の最後の地上駅である(次は吉岡海底駅)。駅構内には「ドクターイエロー」、管理区域にはや新幹線路線機材が山積み。
そしてこの道の駅から少しだけ進むと、青函トンネル北海道側入り口がぽっかりと口をあけている。

本当は列車の時刻を調べて、列車が出入りする瞬間を撮影できれば、様になった画が出来上がるんだろうけど、流石に列車時刻に合わせて行動するほど今日は余裕が無い。今度は時刻を調べて、だな。

国道228号→道の駅「横綱の里ふくしま」

西進再開。国道が再び沿岸部に戻る部分に、道南最南端の道の駅「横綱の里ふくしま」がある。

横綱2名を輩出したこの町には、著名人からの寄進の力士幟が多数。

写真には写っていないが、Hikkiママンの名前も。
イカの塩辛を買って行こうかとも思ったが、移動中は冷蔵できないので断念。1袋¥100のさきいかで我慢。まぁ、これはこれで美味。
道の駅を辞して進むと、交通規制が。どうも今日はお祭りらしい。

こういう行事に活気がある町は、仮令僻地でも展望が明るいと思えるのだ。

国道228号→白神岬→松前公園

白神岬

国道をさらに進み、遂に北海道最南端「白神岬」へ到達。今日は天気が良く、雲がかかっているとは言え竜飛崎が対岸に見えた。北海道の陸地はここでオシマイ。しかしこの地下に本州まで続くトンネルがあるとは、本当に驚きだ*1

今回撮影した“本物の”白神岬にはトンネル直前に狭い駐車スペースと石碑があるのみ。これからトンネルを抜けて少し進むと、展望台と広い駐車スペースを有する「白神岬」という場所がある。コチラの方が見栄えは良いが、既にトンネルで山塊を回りこんでいる分、本州への展望は悪い。
岬から程なくして松前町市街地に。この町には道の駅はないけれど、この町に来て寄らない理由はあるまい。

松前城


北海道で唯一の江戸時代の城郭、松前城。同じく北海道で唯一の藩「松前藩」の中心地である。場内は歴史博物館になっていて、松前藩ゆかりの品が展示されている。

松と桜が多い城郭周辺、春の桜の美しさはいかほどのものか。

国道228号→道の駅「上ノ国もんじゅ

松前市街地を過ぎると、上ノ国町の道の駅までは殺風景な景色と漁村が点在するのみ。しばし単調な道が続く。
上ノ国町の市街地直前、国道が東に急カーブを描いた直後、道の駅「上ノ国もんじゅ」がある。

1階はトイレ・資料室。2階がレストラン兼売店。2階屋外からは眼下に蒼い海、そして瀬棚まで続く渡島半島が見渡せる。

陽は高く昇り正中にさしかからんとするところ。しかし旅路はまだ序盤の中間あたり。続きを。

国道228号→青少年センター開陽丸

上ノ国町から程なくして江差町市街地に突入。流石は桧山支庁所在地、かなり大きな町だ。そして沿岸部を走行して目に付くのが鴎島の付け根の、復元された開陽丸。
開陽丸に関しては他の資料を当たって欲しいが、戊辰戦争末期、箱館戦争の折に徳川幕府の軍艦「開陽丸」が座礁、沈没したのがこの地*2なのである。今でも海底から同時の砲弾や生活用品、軍服の装飾品が発掘されている。その開陽丸のレプリカと、発掘品の展示がされている。

料金はかかるが乗船可能。内部は発掘品の展示や蝋人形による当時の状況の再現がある。勿論、この戊辰戦争終戦箱館戦争で命を落とすこととなる新撰組土方歳三の姿もある。
甲板中央より船首を望む。

船尾の光景。

メインマストの1本。

蝦夷地を目指す開陽丸の甲板の上、土方は何を思ったのだろう?

国道227号→道の駅「江差

江差町を以って国道228号は終了。沿岸部は国道227号が走る。江差町市街地を離れて程なくして道の駅の標識が。あれ? 建物は?

何と駐車場と海岸の間の僅かなスペースにこじんまりとあるのがそれだった。自販機の大きさから、その建物全体の規模が分かると思う。トイレ棟と、窓口のみの小さい売店のみ。シンプルな造りだ。

国道227号→道の駅「あっさぶ」

道の駅「江差」を後に北上すると、パチンコ屋の前で分岐。左折するとそのまま日本海側を走る国道229号、直進は厚沢部町北斗市を経由して函館に至る国道227号。厚沢部町の道の駅目指し、まずは直進。
…そして分岐から数kmであっけなく道の駅「あっさぶ」到着。

どうもココの隣の神社でもお祭りらしい。法被を着た御老体や中高生が続々と集まっている。この町も何となく元気さが感じられたな。

国道227号→国道229号→道の駅「ルート229元和台」

さっきの分岐まで取って返し、再度日本海側を北上。乙部町市街地を抜け、元和台海浜公園の分岐を過ぎて僅かにして道の駅「ルート229元和台」がある。

この町、カントリーサインそのものが元和台海浜公園の「海のプール」なのたが、道の駅からは少しズレているため駅裏の海岸から僅かに辺縁が見えるのみ。立地ミス?
そういえば乙部町の北から南まで所々に名水の場所を指した案内板が多数あったが、そういうので有名だった? あるいは町おこし?

国道229号→親子熊岩→道の駅「てっくいランド大成」

国道229号をさらに北上。八雲町熊石を突っ切る。旧熊石町はアワビが有名らしく、アワビ直売店が乱立していたが、今回は節制旅行のためパス。途端にこの町でやることがなくなり、スルーすることに。
旧熊石町から旧大成町(現せたな町)に突入したところで、何か目に入った。取って返し駐車して岩を良く見ると…
ク、クマー!!

親子熊岩


確かに親子熊だ。苫前町カントリーサイン*3の構図に似てるな。まぁもっとも苫前町のクマは人食い熊だった訳だが。
まぁそれはそれとして、熊の親子に別れを告げて北上する事暫し、今回の旅の最終ミッション、道南最後の道の駅「てっくいランド大成」到着。

道の駅「てっくいランド大成」


ここにあるのはトイレというか、シャワー室。国道挟んで反対側が海水浴場(平浜海岸)だからね。

国道229号→道道447号→立像山展望台

国道229号は沿岸部を離れ、旧北桧山町の中心部(現在せたな町の役場所在地)でY字路*4となる。右は今金町を経て長万部に続く国道230号、左は再び日本海沿岸を北上し旧瀬棚町から島牧・寿都に至る国道229号。今日の宿泊場所からは右が正解なのだが、あるものが見たくて左折、旧瀬棚町まで行く事にした。旧瀬棚町には日本発の海上風力発電があるのだ。
瀬棚町までは数km程度であっさり到着。でも風車はあるがよく分からん。市街地を見下ろす山「立像山」山頂を目指し、道道447号から左折*5、2ndギアで急峻な坂を一気に上りつめる。

瀬棚市街地と風車群


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陸上の方が大型なので目を引くが、防波堤際にもちっこいのが2機ある。日本海側の風力発電所の風景はすっかりお馴染みになってきたな。あとはサロベツ原野のが見たいなぁ。
なおも写真は撮っていないが、この立像山展望台、完全な独立峰のため瀬棚市街地を眼下に見下ろせるだけでなく、日本海の夕日や後志・渡島半島の山々まで見渡せるステキな場所。一度ご来訪あれ。

国道229号→国道230号→後志利別川→国道5号→国道37号→道の駅「あぷた」

国道229号を取って返し(このまま北上すると寿都まで100km以上ある!)、さっきのY字路から今金町へ抜ける国道230号へ。ん? 国道230号?
お気づきの方もいるかもしれない。札幌から中山峠を経由して脱出し、有珠山噴火口にどてっ腹を穿たれたアレである。この国道、札幌からせたな町までを結ぶ、結構長い国道だったりする。もっとも、途中国道5号や国道37号といった有名2ケタ国道と重複してることが多いのであんまり目立たないかも知れないが。
時間があればせたな町か今金町で温泉に浸かろうかとも思ったが、風呂後の運転で眠くなるのが嫌だったのでそのまま突っ切ることに。今金町もスルーか。
と思ったが、途中後志利別川を渡河することに気付いた。嘗て清流日本一にも輝いた川、ちょっと拝んでいこう。

後志利別川


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国縫ICを過ぎ、昨日走った国道5号(国道230号重複)に帰投、噴火湾を北上。大した写真にならないと思って撮ってないが、今日は右は駒ヶ岳まで、左は室蘭までしっかり見えた。確かに“湾”なんだなぁ。
途中、恵山の道の駅で手に入れた観光MAPについていたクーポンを思い出し、長万部市街地の手前の土産物屋「かに市場*6に立ち寄ってみる。中はいかにもありがちな、かに売り場&北海道各地の名産品。夕飯の足しになりそうなお安いものなし。むー、少し速いが隣のレストランで食うか。かに&うに丼¥1500、高いなあ。で入ると
「お弁当ですか?」
へ? 弁当? 壁を見ると「かにめし弁当できます。¥950」とある。これだ! クーポン使って10%引き。夕飯GET。
夕日を背に噴火湾をゲシゲシ北上する。国道5号は黒松内町目指して内陸へ分岐し、噴火湾沿いの国道37号(国道230号重複)、昨日走った道をどんどん進む。道の駅「とようら」はスルー。洞爺湖町入江で国道230号も分岐(昨日のエントリ参照)し、国道37号をまだ進む。17:30、閉駅寸前のところで道の駅「あぷた」に滑り込み、カントリーサインと地酒のワンカップ、おつまみのホタテGET。ホントはワインが良かったんだけど、高けーよ。

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ちなみにここはソーセージが美味い。が本日売り切れなり(当たり前)。是非ご賞味アレ。

国道37号→とるパ「白鳥大橋展望台」→道の駅「みたら室蘭」→祝津展望台

洞爺湖町、伊達を過ぎて本日の最終目的地、室蘭へ。でも何で室蘭? 宿泊代金を考えたら高速道路使って一気に札幌に帰る事も可能ではあったのだが。
白鳥大橋・室蘭の夜景を撮りたかったのさ。

とるぱ「白鳥湾展望台」からの白鳥大橋


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道の駅「みたら室蘭」隣からの白鳥大橋


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祝津展望台からの白鳥大橋 I


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祝津展望台からの白鳥大橋 II


今回はスタンドとレリーズを使って撮影。シャッター速度と絞りを色々弄り倒して何枚も撮ったうちの一枚。まあ、これらが一番の出来だったかどうかは、客観的にはどうだか分からないけれど。
それはそうと、とるパは国道沿いともあって人が多かったが、ある意味一番怖かったのが祝津展望台。とりあえず、急峻な坂道から頂上まで街灯が全くない! 幽霊ならまだいざ知らず、“それ以外”が出てきても不思議じゃない。刑事事件に巻き込まれたらまず間違いなく明日の夜明けまでは見つからんだろうな。女性一人で来るのは禁忌だな。もっとも、カポーや大学生風の団体がいなかった訳でもないが…。

本日走行距離418km!

渡島半島西岸ほぼ全域から太平洋側にスイッチした挙句室蘭まで戻ってくれば当然だわな。明日でこのグランドツアーIIも閉幕。あとは1週間後の本番のみと、相成りましたとさ。

*1:福島町吉岡の直下に吉岡海底駅がある。勿論垂直古坑もこの町にあり、「青函トンネル記念館」が道の駅の手前にある。今回は時間が無いのでパスしたが、垂直坑からの見学が可能。興味のある方は是非

*2:正確にはレプリカのある位置より少し北側

*3:http://northern-road.jp/discover/sign/cs/191.html

*4:map:x139.8810y42.4125

*5:map:x139.8612y42.4595

*6:map:x140.3434y42.4693

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