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道の駅攻略戦グランドツアー ファイナル 道東制圧戦 Day7

今日は結構長距離な移動日。決して天気は良くなかったけれど、その途中でどんな風景に出会えるだろう?

標津温泉→国道272号道道774号→道道69号→道道150号→町道→開陽台展望台

標津市街地から南東方向へ走る国道272号を進む。ここら一帯は周囲が全て牧場地帯という根釧台地の特徴そのままの土地。晴れていれば途中の駐車場から知床斜里山群が南から望める筈なのだが、今日も今日とて小雨降る天気。それでも向かうは“地球が丸く見える場所”。
国道から道道774号が分岐する起始部のモダ石油で給油し、中標津町市街地から北北東に進路を取る。道道のNo.がコロコロと変わっていくが、案内板があるので迷う事はない。格子状の道を駆け抜け、最後の丘を登ったところに、その展望台がある。

開陽台展望台


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小高い丘の上にある展望台。1Fは売店とティーラウンジ、2Fが屋内展望室、3Fが屋上展望台だ。

開陽台からの展望 I (野付半島根室方向)

開陽台からの展望 II (釧路方向)


天候が悪く、残念ながらあまり展望は利かない。それでも広大な根釧台地を一望できるこの光景に脱帽。写真ではなかなか伝わらないこの感動は、きっと訪れた人だけのもの。

道道150号→道道69号→道道8号→国道243号→国道44号→道の駅「スワン44ねむろ」

開陽台の丘を降り、中標津町市街地までは来た道を取って返す。市街地を縦断し、道道8号で南西へ進路をとる。一路根室へ!
途中、別海町市街地を通過する。別海町の名産といえば、しぼりたての高品質な牛乳を使った乳製品。中でも(株)べつかい乳業興社のアイスクリームは絶品。…でも今日は買ってない。
昨日、野付半島ネイチャーセンターの売店で注文した*1からね。
広大な別海町を縦断し、国道44号に合流、西に向かう。風連湖の湖岸が見え始めた頃、日本で最も東にある道の駅「スワン44ねむろ」に到着。

道の駅「スワン44ねむろ」


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この道の駅は根室市街地よりもずっと手前にある。本来の予定ではここのレストランで根室名物エスカロップ*2を食べる予定だった。が、根室観光のパンフを手にとってしまったのが運の尽き。心引かれた2ヵ所の探訪に時間を割譲するため、昼食はパス!
…まぁ、花咲ガニとクルマエビを実家に射出して、オランダせんべいは買っていったけどな。
道の駅はすぐに風連湖湖岸。

風連湖


向かうは、この湖の出口。

国道44号→春国岱

道の駅から国道を少しだけ進むとあるネイチャーセンター*3。ここは、風連湖と根室海峡との境界にある砂州春国岱ラムサール条約指定地だ。

春国岱


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広大な砂州の上には、海岸・草原・湿原・森林・干潟など多様な自然環境が存在し、生活圏の異なる野鳥が一同に終結する、野鳥の王国だ。時間があれば一日かけて全てを回りたいがそうも言っていられないので、小雨の中、出来る限り散策する事にした。

トビ

(名称不明)

(名称不明)

サギ

カモメ

アッケシソウ


…が、ここでトラブル発生。俺の目の前で大量のやぶ蚊が“虫柱”つくってやがる! 防虫スプレーはかけてはいたが、そんなものはモノともしない獰猛極まりない大群にを前に、カメラをリュックに詰めて、猛ダッシュ! 逃げろ!

国道44号→市道根室花咲車石

多少蚊に喰われながらも何とか車に乗り込み、根室半島の奥へ。途中、分かりにくい案内板を頼りに迷いながらも、なんとかもう一つのお目当て、「根室花咲車石」に到着。

根室花咲車石


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国の天然記念物。玄武岩質溶岩が海底に噴出し、海水によって急冷された時に生じる柱状節理が車軸状になったのがコレ。写真にすると小さそうだが、半径は実に成人の倍以上はある結構大きなもの。

その柱状節理の海岸に打ち寄せる太平洋の高波。映画のOPか何かか?

道道780号→道道142号→道道123号→霧多布湿原道道123号→琵琶瀬展望台

国道44号を取って返せばそのまま釧路へ行けるが、それではあまりに面白みに欠けるので、太平洋沿岸を走る道道142号を西走して釧路を目指す。途中、長節湖や落石岬などの景勝地があり食指が動くが、時間が無いので泣く泣くパス。本当は“地図の空白地帯”「ホロニタイ湿原」*4にも行ってみたかったんだけどねぇ。
対向車もほとんどいない静かな空間をひた走る。曇天の中一人でこれはかなり寂しい(藁)。浜中町に突入したところで、浜中湾を望む駐車場があったので一休み。

写真右の海岸線に沿って道路は続く。その先、浜中湾の向こうにわずかに写る平らな陸地が、霧多布の市街地。陽は大分傾いた。先を急ごう。
道道142号は浜中町市街地で終了し、太平洋岸沿いを走るのは道道123号。この道を少しだけ進むとあるのが「霧多布湿原トラスト インフォメーションセンター」だ。
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ここから霧多布湿原の中を流れる泥川まで、木道が続いている。もう時期は過ぎてしまったけれど、初夏にはワタスゲやエゾカンゾウが咲き乱れる美しい湿原が見られる。この時期は枯れ野原のように見えるけど、よく眼を凝らせば小さな花が健気に咲いているのが分かる。

エゾノコギリソウ

ヤマハハコ

ホザキシモツケ


木道の末端をゆるゆると流れる泥川。まるで異空間にでも来たかのように、時の流れがゆったりとしている。

ただ、暢気に写真を撮っているとやっぱり湧いて出てくるやぶ蚊の群れ。ここでも木道をダッシュで逃げ帰ることに。あぁ、疲れた。
という訳で、「霧多布湿原トラスト インフォメーションセンター」で一休み。「やちぼうずケーキセット」を頂く。

やちぼうずを模したチーズケーキ。美味い。夕刻に映える湿原を眺めながらの午後のコーヒー。贅沢なひと時だ。

道道123号→琵琶瀬展望台

ただ、いつまでも贅沢な時間を過ごしている訳にも行かない。霧多布湿原トラスト インフォメーションセンターを辞して道道123号を進む。最後に1か所、写真に収めたい景色があった。そこは霧多布湿原を見渡せる場所、琵琶瀬展望台。

晩秋の霧多布湿原


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秋の訪れが早いこの湿原は、もう枯れ野原だけど、その中をゆったりと流れる川の美しさと雄大さは圧巻。この景色を、広角レンズで收めたかった。

道道123号→道の駅「厚岸グルメパーク」

道道123号を進む。途中琵琶瀬湾やあやめケ原、アイカップ岬といったポイントもあるが、今回はすべてスルー。機会があれば一面に菖蒲の花咲く景色、見てみたいものだ。
厚岸町に突入し、厚岸湾の湾口に架かる厚岸大橋を渡り市街地へ。その高台に、今日の最後の目的地、道の駅「厚岸グルメパーク」がある。

道の駅「厚岸グルメパーク」


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厚岸といえば牡蠣。ここではレストランで美味しい牡蠣料理が楽しめる。また海鮮市場で購入した炭火で焼いて食べることができる場所もある。去年は家族でここに来て牡蠣をたっぷり堪能させてもらった。
今回は一人で来ているのと、もう時刻は16:00を過ぎているのでここでの食事はなし。ただし、牡蠣を計3ヵ所に配送依頼。まぁ、俺からのお土産だ、堪能しろ。

国道44号→釧路

厚岸より国道44号に乗り、一路今日の宿泊地、釧路へ。道道142号で太平洋岸を走り、厚岸湾に沈む夕陽を撮ろうかとも思ったんだが、西の空に雲が出ていてとても日没を望めそうになかったので、特に寄り道もせず釧路に向かった。この道は勝手知ったる道。さあ、帰ってきたぞ。
…ただ、仕事が忙しくて終ぞ撮れなかった釧路の夜景。ただ2ヵ所の写真を撮りたかった。

久寿里橋


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幣舞橋 I


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幣舞橋 II


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釧路川河口に架かる2本の橋。釧路市開基からこの街とともにあった歴史の橋だ。
さて、今日は“元”指導医と、飲みますか。この旅も、いよいよ、佳境だ。

*1:野付半島の西半分は別海町。東半分は標津町

*2:炒めたライスの上にトンカツを載せ、ドミグラスソースをかけたもの。根室限定メニュー。詳しくは「Wikipedia: エスカロップ」参照。

*3:map:x145.4762y43.2700

*4:根室落石から初田牛までの間、道道根室本線も海岸を避けて走行する。この道道・鉄道と海岸までの間には、集落はおろか道路の一本も記載がない、地図上では全く何の記載もない地帯が存在する。実際には細いダートと僅かな民家は存在するが、知る人ぞ知る辺境区。フレタイ湿原という別名もある。どちらが正式名称が分からない。というか、公式に決まってるのか? map:x145.4188y43.1927

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