本日を以って長い長い旅路も終了。では今回の旅の最終記、どうぞ。
早朝ネイチャーウオッチング
昨日の夜の散策に引き続き、今日は「NPO ひがし大雪自然ガイドセンター」のガイトさんと共に早朝の東大雪・糠平湖畔のネイチャーウオッチングに出発!(注: 5:20集合です)。
5:20、糠平館観光ホテルのロビーに集合し、料金を支払って長靴に履き替え、バスに乗り込む。向かうは五の沢橋梁付近の駐車場。
移動途中、ここにも出くわすエゾシカ。
未明のエゾシカ
駐車場でバスを降り、湖岸に向かう。旧鉄道跡の遊歩道を横切り、湖岸の森を横断すること十数分、ついに糠平湖が姿を現した。
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(名称不明)
帰路の山中で見つけた純白の実。何だろう?
温泉街に到着したのは7:00過ぎ。残念ながら早朝熱気球には乗れなかった*1。まぁ、何事も欲張らぬ事だ。
糠平温泉山湖荘→糠平川橋梁
早速朝食を摂り、御世話になった山湖荘の皆様に丁重にお礼申し上げて、温泉を後にする。
そして糠平湖岸で見るべきものといえば…アーチ橋群だ。このアーチ橋群、嘗て帯広から糠平までを繋いでいた旧国鉄鉄道路線「士幌線」の線路を渡河させていた橋梁なのだ。士幌線は1987年廃線になったが、それまでこの東大雪から切り出された木材を運んでいた“北海道開拓の歴史の証人”が、この糠平湖周辺一帯に保存されていて、今なお森の奥で眠りについているのだ。
とはいえ、今日は最終日、旭川の実家経由で札幌まで帰らねばならない。なので、温泉街から一番近い糠平川橋梁と、最も有名なアレの2箇所のみを巡ることにした。
糠平湖温泉街から森の奥に突っ込む道は程なく途切れ*2、駐車して朝の森を歩く。適度な森林浴の後、姿を現した。
糠平川橋梁
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今なお美しいアーチ橋だ。ちなみに橋梁は遊歩道になっており渡ることが出来る*3。
この往復の途中、道路を横切る“黒い毛もじゃ”。…こいつは知床五湖で見たことあるぞ。奴だ、逃すか!
エゾリス
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いささかブレているが、三脚無しで最大倍率で撮ってるので勘弁して欲しい。まぁ、何はともあれ遂に捉えたぞ。
糠平温泉街→国道273号→林道→タウシュベツ川橋梁
温泉街を改めて出発し、国道273号を北上する。国道が湖岸を離れ、丸山橋*4を渡ったところで右側に林道入り口と小さな案内看板が。よく注意していないときっと見失う。ここから十数km、1.5車線のダートが続く。携帯電話の電波は届かない山中、路肩は弱く、タイヤがここからはみ出したら一巻の終わりだ。気を付けつつもダートをガンガン進む。地図上では湖岸を囲むように林道が走っているが、実際に一般車が走れるのは途中まで。少しばかりの駐車スペースに駐車して、薮を掻き分けて湖岸に到達。今朝けあらしを見た湖岸の丁度対岸ぐらいだ。
糠平湖 I
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湖岸の入り江から、ニペソツ山方面を望む。
湖岸を更に歩いていく。
糠平湖 II 明鏡止水
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凪になり、湖面が鏡のように東大雪の山々を映し出す。その手前、遂に姿を見せた。タウシュベツ川橋梁だ。
林道→国道273号→三国峠
湖岸から帰り道を見失い(!)、草薮掻き分けて何とか車まで辿り着き、林道を一路逆走。国道に戻り北上再開。北海道最高点の峠、三国峠に到着。これまで走ってきた糠平を含む東大雪一帯が一望できる。
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東大雪 II
人気の多い表大雪とは違い、三国峠-国道273号でアクセスの良くなった割にまだ物静かな東大雪は、結構穴場かもしれない。
国道273号→国道39号→(以下詳細略)→旭川→道央道→札幌
三国トンネルを抜けて表大雪に突入。目前に迫るは白銀冠した表大雪の山々。素晴らしい。
“白冠”
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…この旅のフィナーレとしては最高だ。
国道39号に合流した後は、Day2で使ったルートをそのまま逆走。旭川の実家に寄り、お土産を投下。昼食とって道央道で帰路をとり、札幌帰還。
Fin!
これを以って8泊9日の「道の駅攻略戦グランドツアー ファイナル 道東制圧戦」は全て終了。皆様、お疲れ様でした。