救命艇や救命筏には、サバイバルのためのノウハウが広範かつ事細かに記されている「生存指導書」というものがあるらしいが、その冒頭言がこれまた凄まじい。しかも国土交通省海事局監修(笑)
生き抜くために、望みを捨てるな、救助は必ずやってくる。
遭難、漂流と人生最悪の極限ではあるが、
強い精神力で3日は生き延びよう。
後は10日も生きられる。海は不毛の砂漠ではない。
食料の魚、プランクトンもある。
又、魚肉の50〜80%は真水である。
船が沈んでも世界はある。何も恐れることは無い。
過去の遭難の犠牲者は海の為に死んだのではない。
恐怖のために死んだのである。
飢えや渇きによって死ぬには長時間かかる。
最後の1秒まで生き延びる努力をしよう。
死を急ぐ理由は何にも無い。
家族が待っている。
『生存指導書』 冒頭言「生き抜く為に」