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想定力

歩行者が救急車を避けてくれない話。救急車は文字通り“急いでいる”のである。それをわざわざ邪魔しにかかるあたり、どういう神経を持ち合わせているのか勘繰りたくなる。
と、ここで中学の担任教師の話を思い出した。曰く「人間性の高さは“想像力”の高さだと思う。他人に迷惑をかけるのは、その行為を自分が受けたときに迷惑だと思うだろうという想像が働かないからだ」と。当時から“想像力”という語を使うのには賛同できなかった*1が、概念そのものは激しく同意であるし、現在においても自己の行動を省みるに中核の一つとなる概念であり、その恩師の言葉には感謝している。
さて、端的に言ってしまえば、自分(或いは自分の親類・子供)が急病もしくは他の理由で一刻も早く病院に搬送しなければならないという事態になった場合、救急車の進行を妨害するのがいったいどういう行為なのか、想定できないからこんなことになるのだろう(法律の文面が読めるか否か以前に)。このような“想定力”は、嘗ての某教授に言わせれば“前頭葉の機能”であろうから、Dr.yamakawの上記エントリに沿うならば、まさに“猫の額ほどの広さ”なのかも知れない。
なお、「自分が避けたからといって、自分が搬送される段になって、他人が避けてくれるとは限らない」という野暮な突っ込みは無しである。それゆえの(強制力を有した)“法律”であり、野暮突っ込みの理屈の行き着く先は“核戦争後の北斗の拳の世界”である。そうなったら是非「ひでぶ」とか「たわば」とか言って頂きたい。

*1:“想像”という言葉は夢や願望、あるいは空想に連関した概念を表すものであり、立場を置き換えて考えてみるという思考にあまりそぐわない気がしたから。

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