死を受け入れると同時に生をその全体において抱きしめる。そこには、もはや個別化の原理は存在しない。変化は避けることができない。個体にとって、死はやがては必ず訪れる。しかし、この世の中に満ちている「偶有性」を正面から見据え、それを受け入れることで、私たちは「何も死ぬことはない。万物は、ただ変化する。」という達観の境地に至る。
もちろん、人生がそれで終わってしまうわけではない。本当の「あがき」は、達観したその瞬間から始まる。万物は流転する。私たちはぐるりと大きく回って、出発点へと戻るだけである。茂木健一郎 「偶有性の自然誌」第二回 何も死ぬことはない
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「山に行けないbossのブログ!」KU。久しぶりに新たな良い名言に出会えた気がする。
boss様、退院おめでとうございます。