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大雪東方探訪II

昨日からの続き。では、どうぞ。

糠平温泉

同行した家族はNPOひがし大雪自然ガイドセンターの早朝ツアーに誰も同行してくれないので、ツアーには参加せず去年は乗れなかった熱気球に乗ることに。

糠平温泉 熱気球


ロープ係留のただ上下するだけの気球搭乗。下から見るとそれほどの高さとも思えないが、実は30〜40mぐらい上がっている。¥1,500でいざ搭乗。

朝靄煙る糠平


放射冷却で朝靄が煙る糠平湖が美しい。
さて、時刻は6:20頃。気球搭乗中に夜が明けた。

東大雪の夜明け


夕日は度々撮影しているが、朝日は珍しい。昨日往復した幌鹿峠方向に、朝日が昇る。
さて、宿に帰る途中「コンコンコン」と鳴り響くあの音。…いた。

アカゲラ


抜き足差し足で近づいたものの、あっさり逃げられた。残念。

(名称不明)


地面には穂をつまむ小鳥が。むーむ、名前が分らん。ハクセキレイ*1
さて、「山湖荘」名物の洞窟風呂で温まったあと、朝食を摂って出発。出発時に宿の主人がこの時期でも“あの橋”が見られると教えてくれた。そして「今年で最後かもしれない」とも。家族の希望があったので、行ってみることにした。

糠平温泉→国道273号→糠平三股林道→タウシュベツ橋梁

昨日南下した国道273号を北上し、丸山橋を渡ったところで右折し、糠平湖東岸を走る糠平三股林道を走行。蛇行の多い、狭いダートの割には交通量が少なくないので警笛を鳴らしながら走行。途中、直線道路となるがこれは旧士幌線の旧線がそのまま道路になっているため。

大きな地図で見る
その直線道路が終わるところに駐車スペースがある。

士幌線旧線


線路跡はそのまま直進を続けているため、車を降りてその道を進むと湖岸とあの橋にたどりつく。

タウシュベツ橋梁 I


風が一瞬凪いだため、特徴のアーチ橋が水面に映った。昨日の夜間の撮影の設定をそのままにしていたため、ISO 3200で撮影してしまいちょっと画像が荒っぽいのはご愛敬(藁)

タウシュベツ橋梁 II


中央部に崩落部分がある。もともとの構造上の性質*2で崩壊しやすいうえ、夏季には水没し、冬季には入り込んだ水分が氷化してコンクリートを蝕んでおり、いつ崩壊してもおかしくない状況。宿の主人の言はこういう理由なのである。だが、それも時の流れという節理の一幕なのかもしれない。

糠平湖とニペソツ山


本日は快晴。雲のかかっていたニペソツ山も、今日はくっきり。

糠平湖 IV


去年も撮影した構図*3だが、この時期は山も紅葉に染まりつつある。

糠平三股林道→国道273号→三国峠

林道を引き換えす。途中、またアカゲラに遭ったもののカメラを構える暇もなく逃げられてしまった。国道に戻り、帰路へ。
三国峠直前の橋梁部にある林道入口に駐車し、東大雪の秋を撮影。

国道273号の紅葉 I

秋の東大雪 I


右奥の山はクマネシリ山塊。東大雪の山々に三方向を囲われた音更川上流部であるが、十分に広大な原生林地帯だ。士幌の地名はアイヌ語の「シュウウォロー」から来ているが、この語の意味は「広大な土地」だという。納得である。

国道273号の紅葉 II


上川国との境界である稜線を見上げる。

秋の東大雪 II


三国峠からの風景。右奥にニペソツ山、中央奥にウペペサンケ山だ。

ニペソツ山 II


望遠による拡大。わずかに雪が見える。上3枚の写真はちょうど下方に映るカーブのあたりに車を止めて撮影した。

ピリペツ山・クマネシリ山・西クマネシリ山


望遠による拡大。方向が変わると山の印象もかなり変わるものである。

三国峠→国道273号→国道39号層雲峡温泉

三国トンネルを抜けると、そこには雪を抱いた表大雪が鎮座していた。

紅葉の向こう


三国トンネルの上川側出口にある駐車帯(除雪車待機場かな?)から撮影。紅葉彩る山間から覗く冠雪は美しい。
この写真は「とるぱ北海道」に投稿中。

“白冠” II


去年も同様のポイントで撮影した*4が、今回は紅葉に彩られ美しい。
冠雪の表大雪が綺麗だったので、時間もあったこともあって、層雲峡ロープウェイで5号目まで登ることにした。

黒岳の冠雪 I


去年とほぼ同ポイントで撮影。去年は同じ時期が紅葉の見ごろだった気もする。

冠雪のニセイカウシュッペ山


去年はこんな感じ。

黒岳の冠雪 II


5号目は紅葉の見ごろは終わり、むしろ白銀に輝く山頂が美しい。
むしろ麓の温泉街の方が見ごろだったかな。

層雲峡の紅葉


下りのロープウェイから一枚。

層雲峡温泉→(略)→旭川

以下、昨日のルートの逆で無事帰宅。お疲れ様でした。

*1:2012年2月14日判明

*2:「現場打ち鉄筋コンクリート枠の内部に割石を詰める、現代でも法枠工で用いられる手法が採用されている。これは、安く、早く、優美な形状のアーチを築造せしめた当時の国鉄技術陣の良案であった。ただしもし外側の枠が崩れたなら、内部の詰め石が容易に崩壊する欠点を抱えてもいた。」以上、「wikipedia:タウシュベツ橋梁」より引用。

*3:

*4:

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