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Blitzkrieg -春補完作戦-

「Blitzkrieg」とはドイツ語で「電撃戦」の意味。名に違わず、これまでの撮影旅行の中で長駆戦として第一級、本日の移動総距離741kmと最長記録を更新してしまう事態に(藁)。また昨日思い付いたという出鱈目っぷり。この半ば狂気としか思われない事態の発端は推して知るべし。
では、顛末をどうぞ。

国道5号→八雲IC→道央道→沼の端東IC→日高自動車道→日高富川IC→国道237号国道235号道道71号→二十間道路桜並木

松前と並び「日本の桜100選」の一つに数えられる桜の名所「二十間道路桜並木」。今回の第一目標はこちら。…まぁルートとしてはシレっと書いたが、これだけで行程350kmに達する。所要時間約4時間、「北の道ナビ」での算出通り。なかなか優秀じゃないか。

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さて、牧場の中に存在する直線道路に植えられた桜並木が実に数kmにわたって続く、いかにも北海道らしい(苦笑)大規模な観光名所。車で走破してしまっては花見にならず、そもそも混雑極まりないのでそれは不適。幸いな事にメイン会場付近に駐車できた。会場でレンタサイクルを借り(¥500)、いざ出発。
まずは、会場から横に伸びる「花のトンネル」で撮影。

二十間道路桜並木・花のトンネル I

二十間道路桜並木・花のトンネル II

二十間道路桜並木・花のトンネル チシマザクラ近景

二十間道路桜並木・花のトンネル 桜近景(種類不詳)


メインストリートに戻り、まずは北上。

二十間道路桜並木 I

モンシロチョウ


…春だねぇ。実際には半袖でもよさような暑さだったが。日が照ってたからな。

龍雲閣


桜並木の北端に存在する、この地区の開拓時に天皇家や政府高官の迎賓を行う目的で建てられた明治時代からの建造物。普段は公開していなのだが、しずない桜祭りの間だけ公開している。来賓用の高級食器や100年前のペルシア絨毯、狩野探幽の屏風など、貴重品ばかり。

二十間道路桜並木 II 北端


道そのものは続いているが、この先にあるのは品種改良等の研究施設。疫病等が入らないよう、ここから先は立ち入り禁止。折り返して今度は南に向かう。

二十間道路桜並木 III 北端から南側を望む


同じ場所から南側を望む。
この時、折からの強風に桜の花弁が一斉に舞って…

二十間道路桜並木 桜吹雪 I

二十間道路桜並木 桜吹雪 II

二十間道路桜並木 桜吹雪 III


カメラの液晶モニタではちゃんと映っているか分からなかったので心配だったが、PCで確認したらしっかり映ってた。満開の時期は過ぎていたが、だからこそこの光景に巡り合えた。感無量。
さて、どんどん南に進む。

二十間道路桜並木 IV


会場付近まで戻ってきたあたり。素通りしてもっと南へ。

二十間道路桜並木 V

二十間道路桜並木 VI

二十間道路桜並木 VII


静内高校を過ぎたあたり。そろそろ戻らないと時間がないので会場に引き返すことに。
…あれ?

アカゲラ


まさかこんなところでお目にかかれるとは。

二十間道路桜並木 VIII

二十間道路桜並木 IX

二十間道路桜並木 X


レンタサイクルを返却し、会場でお土産を見繕って、撤収。

二十間道路桜並木→道道71号→国道235号→道の駅「サラブレッドロード新冠

駐車地点からまず南に戻ったけど、写真で分かる通り混雑がひどくなってきたので静内高校の十字路を左折しわき道から静内市街地・国道235号に戻って、往路で通過した道の駅でスタンプ獲得。

道の駅「サラブレッドロード新冠」→国道235号道道209号→サラブレッド銀座駐車公園

道の駅の隣のGSで洗車し、国道のきた道を戻る…途中でちょっと寄り道。分岐する道道209号の一帯には、良質の競走馬を算出する牧場が連立しており、「サラブレッド銀座」と呼ばれている。分岐してすぐのところに駐車場があるので車を停める。

「丘と馬」新冠泥火山 II



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実は2007年6月29日の「道の駅攻略戦“グランドツアー”」でも来ている。ただその時は天候が悪かったから、リベンジってとこかな。

新冠サラブレッド銀座


「仔馬の親子」


イメージは「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」のあの歌。

サラブレッド銀座駐車公園→道道209号→国道235号国道237号→日高富川IC→日高自動車道鵡川IC→道道10号→道の駅「むかわ四季の館」

来た道を戻り、再び日高自動車道に乗る。ただ、鵡川ICですぐ降りて道の駅「むかわ四季の館」でスタンプ確保。もちろんそれも主目的だが、BOSSに日頃の感謝と今日の当番の礼を兼ねて鵡川名産のシシャモを密輸*1することと、鵡川のモダ石油で給油するという目的もあった。昨日満タンにしたのに、これまでの行程ですでに3/4を喰われた。走行距離は既に400km近く、当り前か。

道の駅「むかわ四季の館」→道道10号→鵡川IC→日高自動車道→沼の端東IC→道央道→登別東IC→道道2号(登別桜並木・桜さか駐車場)

道の駅を辞し、往路を返す…が、登別東ICで降りる。本日の第2目標、登別桜並木を目指す。
と、その前に樽前SAで1枚。

春の樽前山



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行きには曇っていた樽前山も帰りは晴れてその全容を見せた。展望台の有無や電線等の存在の都合上、樽前SAからの景観は上り線(札幌方向)より下り線(八雲方向)の方が良い。
比較用に昨年10月に同じ場所で撮影した秋の樽前山も掲載しておく。

(比較用)樽前SAから望む秋の樽前山

さて、ICを降り道道5号を登別・カルルス温泉方向へ。その途中が桜並木になっている。三愛病院への道の反対側に「桜ざか駐車公園」があり、そこに駐車してしばし散策。

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登別桜並木「花のトンネル」 I

登別桜並木「花のトンネル」 II

登別桜並木「花のトンネル」 III

登別桜並木「花のトンネル」 IV

登別桜並木「花のトンネル」 V

登別桜並木「花のトンネル」 VI

登別桜並木「花のトンネル」 桜近景

登別桜並木 桜さか駐車公園


道道2号→オロフレ峠→道道2号→国道430号→道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」

さて、桜並木を辞し、次の目標である洞爺湖畔を目指し道道2号をどんどん登っていく。…アルェ? お山の方が白いんですが?

来場山とヤマザクラ


残雪と桜の対比が印象的。
さて、カルルス温泉を過ぎると途端に道幅は狭くなり、軌道半径30〜40mという急カーブが連続する急勾配のワインディングロードになる。頂上に至るころにはすっかり周りは雪景色。

オロフレ峠(登別側)


オロフレトンネルを抜ける前の登別側の風景。沢により浸食された渓谷のため、ガードレールの向こうは断崖絶壁。写真で見るより現場は結構足がすくむ。

オロフレ峠(壮瞥側)


トンネルを抜けたところに駐車場がある。写真左の峰がオロフレ山。
ここから下りも急カーブが連続する急勾配のワインディングロードが続く。その途中に不意に出現するとるぱがあった。

とるぱ黄渓駐車場から望む洞爺湖


なるほど洞爺湖が霞んで見える。ただ、背景が曇りなのと、既に夕刻で暗くなりつつあり展望は望めない。

滝不動の滝


とるぱ黄渓駐車場から下って程なくある滝。
標高も下がって雪がなくなる頃には、また桜が姿を現す。

オロフレスキー場近くのヤマザクラ

壮瞥町弁慶のカフェのヤマザクラ


さて、壮瞥町市街地に到着し、道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」に到着。

道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」


以前は「そうべつサムズ」という名前だったが、建物は一新され消防署・噴火時防災施設・地場産物販売・観光案内を兼ねた新しい施設に生まれ変わった。

道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」→国道453号道道2号→壮瞥温泉・洞爺湖温泉

さて3つめの目的地、壮瞥温泉・洞爺湖温泉に向かった…のはいいが、残念ながら桜は殆ど散っていてあまりきれいでなし。ここは手短に済ませて最終目的地に。

夕刻の洞爺湖と桜

洞爺湖温泉裏の桜霞


壮瞥温泉・洞爺湖温泉→道道2号→国道230号→国道37号→有珠善光寺自然公園

道道2号を左折し国道230号で噴火湾に出て、国道37号を虻田市街地方面へ。市街地を抜け、道の駅「あぷた」を過ぎ伊達市市域に入ったすぐにあるのが「有珠善光寺自然公園」。本日最後の桜の名所だ。閉園は午後6時、到着が午後5時10分頃、間に合った。

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有珠善光寺自然公園・駐車場


こちらもソメイヨシノは葉桜に近くなっていて華々しさはない(夕刻なのが拍車をかけている)が、枝垂れ桜や八重桜など、遅咲きの桜が美しい。

有珠善光寺自然公園の枝垂桜

枝垂桜近景

他の桜近景





石割桜


有珠善光寺自然公園で最も見どころの桜。巨大な岩が桜の根で割れている。よく見ると周りにも岩がごろごろ。有珠山噴火で放出された火山礫の上に芽吹いた木々が岩を割り、抱きかかえるように成長していったものだ。生命の逞しさを実感する。
まあ尤も、病害に弱い桜故、現在治療中なのだが(木枠は倒壊防止の支え)

有珠善光寺自然公園→国道37号→道の駅「あぷた」

また道をとって返し、さっき通過した道の駅「あぷた」でスタンプ確保。時刻は午後6時近く、近傍の道の駅も閉館の時刻。本日の行程はここまで、帰路に就くことに。

霞に溶ける豊浦海岸


駐車場から虻田漁港の向こうの豊浦海岸を望む。虻田から長万部の静狩平野に至るまでの噴火湾海岸線は見ての通り断崖になっている。国道も高速道路も断崖にへばりつきながらいくつものトンネルを抜けて走っている、交通の難所だ。

道の駅「あぷた」→国道37号→国道230号→虻田洞爺湖IC→道央道→八雲IC→国道5号

あとはさっき通り過ぎた虻田洞爺湖ICから道央道に乗り、以下往路を引き返す。八雲ICを降りるころにはすっかり日が暮れてしまった。道が狭く交通量の多い国道5号を夜走るのは手こずったが、なんとか帰着。お疲れさまでした。

*1:実は本人には伝えていない

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