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大千軒岳登頂記

やっとこさ更新。ではどうぞ。
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国道228号道道607号→石崎松前林道→松前旧道登山口

意外と知られていない松前半島最高峰の山「大千軒岳」。しっかり花の百名山にもなっている。

大きな地図で見る
登山道は3本。福島町千軒からの林道終点から登る千軒コース。松前町から登る松前旧道・新道コース。山頂到達まで最短である松前新道ではなく、お花畑が美しいと言われる千軒平を経由する松前旧道からアタックすることに。
松前旧道・新道ともに国道228号から分岐する道道607号を経て石崎松前林道を車で進むことになる。まず道道途中にある入林監視所で署名。

道道607号 ドゲ沢入林監視所


この辺りまでは蛇行が多くてもまだ1.5車線の舗装道路。でもここから事実上1車線のダートが始まる。国道分岐から登山道まで20数kmの道のりを走破するのに約1時間は吹っ飛ぶ。携帯電話も通じないので運転は慎重に。
兎も角も松前旧道登山口に到着。林道終点である新道登山口はあと数km先にある。

大千軒岳 松前旧道 登山口


こちらにも署名しいざ入山。暫くはブナ林の中、九十九折りの単調な急勾配を淡々と登ることになる。これが結構つらい。それでも花の百名山の名に違わぬ花々の出迎えに足が進む。

(名称不明)

(名称不明)

(名称不明)


…まぁこれは花では無いか(藁)

(名称不明)

オオサクラソウ @大千軒岳

ハンサクチドリ @大千軒岳


この花の名前は同じく大千軒岳登山記を書かれたこちらのblogで判明。
さて、急勾配を登り切り、尾根に取り付いたところで、漸く目指す大千軒岳の雄姿が望まれる。

松前旧道途中から大千軒岳山頂を望む


ただしここから先は今の尾根と大千軒岳を隔てる渓谷が、登山道の左手からスッパリ切れ落ちている。加えて登山道の所々で足場が悪い。滑落に注意。

(名称未設定)


その代わり樹木の遮りが無くなるので大千軒岳がますます大きく見える。

(名称未設定)


尾根を進むにつれ、対側の日本海側の渓谷も望まれるようになる。随分高度を稼いだものだ。

(名称未設定)


山々の向こうの津軽海峡は雲の下。

エゾノハクサンイチゲ @大千軒岳


さて、樹林帯が切れた所でお花畑が広がる。千軒平はもうすぐだ。

千軒平付近から登山道を望む


ここまで来ると山頂までの登山道の全貌が見渡せる。

千軒平


ステンレス製の十字架が立つ千軒平。千軒コースとの合流点でもある。しかし何故十字架? 実は福島町千軒ルートの途中には江戸時代の隠れキリシタンの居住地があり、松前藩によって見つかり信者が処刑された歴史がある(このため慰霊ミサ登山が特定時期に行われる)。道南の山々はそれだけ歴史が深い。
さて、千軒平を後にし最後の勾配を登る。

ミヤマキンバイ @大千軒岳

江良岳山頂付近から最後の登り


途中にあるピーク「江良岳」からの展望。頂上はもうすぐだ。

ミヤマオダマキ @大千軒岳

大千軒岳山頂


10:09山頂到達。

大千軒岳山頂から千軒平・前千軒岳を望む

大千軒岳山頂から福島町・木古内町方向を望む

大千軒岳山頂から松前旧道登山道尾根を望む


…しかし山頂付近には蝿が多い。おちおち弁当も食べられないので早々に撤収。

千軒清水


江良岳と大千軒岳山頂のコースから分岐し1分も歩けば、岩場の間から湧水が湧き出し、鉄管を流れて汲めるようになっている。冷たくてとても美味い。でも山頂からほど近いこの場所でなぜ湧水が? 不思議だ。

ニリンソウ @大千軒岳

チシマフウロ @大千軒岳

アズマギク @大千軒岳

(名称不明)

シラネアオイ @大千軒岳

(名称未設定)

(名称未設定)

千軒平のシラネアオイ群落

(名称未設定)

シラネアオイ @大千軒岳


千軒平からさらに登山道を戻ったところで、前千軒岳への分岐がある。一応正規の登山道ではないが、登山ガイドには紹介されているので立ち寄ってみる。

前千軒岳


…のだが、やはり道はブッシュに消えてどう歩いたらいいものやら。頂を先に見据えながら、ここで引き返すことに。

(名称不明)

フギレオオバキスミレ @大千軒岳

(名称不明)

“橅の門” @大千軒岳松前旧道


松前旧道登山口→石崎松前林道→茂草大曲林道→道道607号→国道228号松前温泉

12:40下山完了。

茂草大曲林道


大曲から延びる石崎松前林道のショートカット。確かに数キロ短いのだが、アップダウンが激しく路面も相当荒れておりなかなか“ロック”なドライブが楽しめるが…素人にはお勧めできない。
登山でかいた汗は、松前温泉でひとっ風呂浴びてスッキリ。本日はお疲れさまでした。

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