ちょっと呟いてみる

日々の戯言、写真、旅行記、好きな音楽、格言、Minecraftプレイ記録

陸奥の旅 Day2

さて遠野で一夜を明かした翌日は、遠野物語の舞台の探訪へ。

あえりあ遠野→遠野駅・遠野観光案内所

まずは遠野駅前の観光案内所へむかう通りを歩く。

河童の「カリンちゃん」


駅前にも河童がいっぱい

遠野駅前交番

遠野駅前のポスト


この後、あちこちで木像の河童を見ることになるが…実はこれは♀の河童。♂の河童は胡坐を、♀の河童は体育座りをしている。

遠野駅前の痩せ赤カッパ



駅前広場には4匹の河童がいる。不気味かもしれないが、妖怪なのでこっちのほうが実像だろう。なお、一般に河童は青緑色とされるが、遠野の河童は赤い肌をしている。

「カプッ」 @遠野観光案内所

駅向かいの観光案内所の中にある喫茶店にて。かわいい。

さて、遠野物語の舞台を巡るとはいえ、マイカーで来たわけではない我々では、広大な遠野を回るのは難しい(レンタサイクルもあるが、点在する観光地を巡るだけでも一苦労)。

より大きな地図で 遠野物語めぐり号 探訪マップ を表示
という訳で、今回は遠野市観光協会早池峰バスによる観光ツアーに参加することに。その名も「遠野物語めぐり号」。

遠野駅前 遠野物語めぐり号 バス停留所


この絵を見て「おや?」と思った方は鋭い。勿論の事、この絵は水木しげる先生の書いた赤ガッパ。水木しげるの書いた「遠野物語」もあるんです。

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)




バスの背面はこんな感じ。
さてさて、10:20、出発。

遠野駅前→南部曲り家 千葉家

まずは遠野西部、綾織町の「南部曲り家 千葉家」へ。

南部曲り家 千葉家



江戸時代の南部地方特有の、住居と馬屋を平面L字形に連結(故に“曲り”)家した農家建築「曲り家」を代表する建物。曲り家そのものはこれから行く「伝承園」や「遠野ふるさと村」にもあるが、それらは観光客用展示として移設されたもの。ここは数少ない、200年も前に建てられたものがそのまま残っており、今も住居として使われていることが特筆に値する(実は入り口受付が家主だったり)。
しかし、偏光フィルター有り無しで、ここまで空の青の深みが違うものか、と編集してて思った次第。

桂の巨木 @南部曲り家 千葉家


根元に立つと甘い香りがする。

南部曲り家 千葉家→続石→五百羅漢

続石(レプリカ)


実際の続石は、ここから山中に少し上ったところにあり、岩と岩の間を通り抜けられるほど高い。遠野物語の「おがり*1比べ」の舞台である(どんな話かは、『遠野物語』を読んでほしい)。

さて、バスは対向車も通れない山道に入る。バスを降りてしばし林の坂道を上ると、鬱蒼とした森の中に転がる大きな岩に、仏様がいらっしゃった。

五百羅漢


五百羅漢→愛宕神社卯子酉うねとり

卯子酉うねとり


赤い布がたくさん下がっているのは、赤い布に思い人の名を書いて、利き手ではない方の手だけで結びつけると、縁が結ばれるという伝承があるから。
新しい縁は要らないので、二人で幸せになれますようにと布に書いて、片手で結ぼうとするのだが…これがなかなか難しい。最後にはコツを覚えたので、しっかり縛ってお祈りしてきました。

卯子酉うねとり様→遠野駅→伝承園・カッパ淵

伝承園駐車場の河童


こちらは胡坐をかいているので♂の河童。

駐車場から田畑の中を歩いて、河童が住んでいたという「カッパ淵」へ向かう。

季節外れの桜


カッパ淵に向かう途中の道端に、季節外れの桜が咲いていた。

カッパ淵




実はこの後、観光客の一人が転落してずぶ濡れになる事態発生。河童に引き込まれたかな?
伝承園に戻り、昼食を頂く。なめこ蕎麦や山菜、遠野名物「ひっつみ汁」、そして内緒の“遠野スイーツ”。
昼食後は伝承園の中の建物を見学。

伝承園

伝承園前 木像カッパ「安全太郎


水車小屋

みず木飾り


北海道の実家では、正月に飾るこれを「繭玉飾り」と呼んでいたが、実家が岩手の彼女は「みず木飾り」と呼んでいたそうな。地域によって呼び名が異なるものである。

曲り家

おしら堂



曲り家最深部にあるおしら堂。布きれにお願いを書いてオシラ様に託すのだが…狭い部屋の四方がすべてこれで埋め尽くされているので、初めて中に入った時には、ゾッとした。
これは行った人にしか分からない感覚だ。

座敷童

コンセイサマ @伝承園駐車場 カッパ直売所


チ○コではない。コンセイサマである。

伝承園→福泉寺

福泉寺観音堂

福泉時観音堂から望む遠野遠景

福泉寺 カッパ像

福泉寺 五重塔

福泉寺 多宝塔・観音堂

福泉寺→遠野駅→早池峰神社

福泉寺から遠野駅に戻るまでが一般コース。ここからはオプション(とは言え追加1000円なのだが)。片道30分かけて、名峰早池峯山の麓、早池峯神社・遠野早池峯ふるさと学校へ向かう。

早池峯神社 拝殿

リンドウ

遠野早池峯ふるさと学校

既に廃校になった早池峰小学校を、伝承展示や物産販売に使っている。

木彫り河童 @遠野早池峯ふるさと学校


これは♀の河童ですね。

座敷童の出る教室 @遠野早池峯ふるさと学校


この教室は座敷童が目撃されることが有名。見つけられたら幸福が訪れるというので、シャッターを落としてみたが、残念ながら写ってはくれなんだ。

廊下 @遠野早池峯ふるさと学校


嘗て子供たちが走り回っていただろう廊下。…こういうノスタルジックな写真は、Rufardさんには敵わないなぁ。

早池峰神社→遠野駅→(釜石線)→新花巻駅→(東北新幹線)→仙台駅→(東北新幹線)→東京駅

遠野駅に戻ってバスツアー終了。1両編成の列車に乗って遠野にさらば。新花巻駅で新幹線に乗り換え、仙台駅で彼女を見送り、東京に戻ってきました。お疲れ様でした。

*1:北海道にも、有珠山の麓に「オガリ山」というのがある。「おがる」という言葉は北海道にも伝わっているようである

当blogの記事全文の転載は固くお断り致します。原著作者(Terra Khan)の氏名を表示した引用、トラックバックは構いません。
「Terra Khan's Photo Gallery」の写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの指定に準じ、原著作者(Terra Khan)の氏名を表示し、非営利の場合に限り自由に使用できます。ただし、改変したもの(二次著作物)を公開する時、同じライセンスにする必要があります。各写真の署名の記載の通りです。