テーブルトークRPG(TRPG)のリプレイを元にした創作「RED DRAGON」を読んでいる*1。まだまだ序盤だが、これが面白い。TRPGのプレーヤーも“Uro-butcher”*2、“型月の菌糸類”*3、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟、と錚々たるメンバー(前2者は敬愛の意を表して引用書きで。といか、TRPG過程中の会話もいかにもお二方らしくて満足です(笑) ) まぁ、本編は長いのでゆっくり読むこととして。
以前にも水津亜子さんが出演されたMinami Produceの演劇公演「はなのいろ」もTRPGが元であった。実はこの演劇、二種類あって「はなのいろ/水仙」が、TRPGの展開を元にした物語だったのに対し、「はなのいろ/桔梗」は観客がTRPGのプレーヤーになって物語を進めることになる。当然、プレーヤーの選択次第で物語の結末は大きく変わることになる。…“観に”行ったのは当然「水仙」の方。TRPGに参加するのは、どうも“怖くて”、な。
正直思うのだ。TRPGというものそのものが、不可解と言えるほどに、俺の想像を超えるものだと。だってそうだろう? プレーヤーの選択で物語が進むのなら、そのプレーヤーが思いもよらぬ選択をしたらどうするんだい? と。勿論「ここではそんな選択はできません」と設定してしまえばそういう事態は回避できるだろうが、それは選択を制約し、ひいてはTRPGの面白みを削ぐ結果になる。選択の自由度を最大限に維持し、かつ物語を進めることができる—それはプレーヤーの思考のさらに先を読む思考に他ならない—TRPGの作家の思考回路はどうなってるんだ、と思わざるを得ない。
ま、暫くはTRPGの妙味を堪能するとしましょう。