炎上のきっかけとなったこのネタは、既にはてなブクマもしましたし、これ以上はいいでしょう。でも、個人的にはこのblogの2012年5月15日の記事の方が許しがたい。
混雑している待合室の写真を掲示して(まずここからして患者さんのプライバシーの侵害ですが)
随分生産性がない処へ金をかけているんだと驚くとともに、再生産性を編み出すために、県費や保険税をかけているのかと思い直す事にしました。これでは医療費が嵩むわけです。(いささか過度診療、過大治療の匂いが。)
待合室の患者さんを前に「生産性がない」とは何という言い草でしょう! 「過度診療、過大治療」という言葉もかなり引っかかりますが、まぁそれは置いておきましょう。
銀行では5分以上待たされれば、通帳もお釣りも無視してさっさと帰る事に決めている私が、かかりつけ医の紹介状を携えていたばかりに、じっと“我慢の子”にしていました。
前の写真と合わせて考えれば、要は「待ちたくない。混んでいるのが気に入らない」です。…基幹病院ですから、多分遠方から来られている患者さんもいるでしょう。みんな病気を抱えて診察に来るんです。それに首都圏以外のどの地方も患者数に対して医師が不足している中、必死に外来をこなしているのだと思います。この議員は「俺は待つのが嫌いなんだ。お前らどけ」とでも言いたいんでしょうか。
要領の悪い患者を宥めながら、我儘医師のご機嫌を取り(真面目な医師には失礼!)
少なくとも人の上に立つ器とは思えない発言です。医療崩壊の尖峰でも務めたいようです。
そして結局、
なお、待たされた怒りで受信料*1を故意に払わずに、病院を出てきましたが。
この頃から“食い逃げ”です。「こちらは15,000円以上の検査料を支払う、上得意のお客さんだぞ。」とか言ってましたが、“食い逃げ犯”は「客」とは言いません。
この議員のblogは今日付けで閉鎖されたようですが、政治活動はどうするんでしょうか。それに関しては地元の選択に委ねられるかと思いますが、一医療者として言わせてもらえば、生産性がないと言ってのけ、受診料は踏み倒す、病院を“伏魔殿”と言うほど来たくないのであれば、“何があろうと”病院に来なければよろしい。そう思います。