あとは帰宅するだけなのだが、直帰する訳もなく。
かなやま湖→占冠IC→むかわ穂別IC→むかわ町立穂別博物館
占冠ICから高速道路に乗ってしまえばもう帰れるのだが、どうしても見ておきたいものがあって。
むかわ町立穂別博物館 玄関
むかわ町穂別博物館 "むかわ竜"発掘骨格レプリカ
これを見たかったのである。日本で発見された最大の恐竜全身骨格である。写っているのはレプリカ。現物も博物館内に展示されているが撮影不可。まだ論文化して正式な学名がついていないからである(そのため"むかわ竜"は和名ですらなく、現時点では通称なのでクォーテーションで囲ってある)。実は"日本国内"で発見された恐竜の全身骨格はこれが2例目なのだが、1例目が樺太(現サハリン、発見当時は日本領)であったニッポノサウルスなのだ。また全身骨格が既に発見されている首長竜類やモササウルス類は、意外と知られていないが恐竜ではない。恐竜と兄弟(姉妹群)なのはワニ類で、首長竜はそれより先祖を遡って分岐した種族なので"はとこ"くらい縁遠かったりするのだ。モササウルス類に至っては「海を泳ぐでっかいトカゲ(有鱗目)」なので、恐竜にとってみれば6親等より遠い"爬虫類の分家"くらいの勢いである(もっともこの比喩に対して「じゃあ爬虫類の宗家ってどこよ?」って突っ込まれても困るんだが)。