- 「Snow dAnce」the music laboratory cube
2ch「FLASH板」古参兵でなくても、あの時代FLASHに魅了された誰もが知っているであろう名作、森野あるじ氏、2002年制作のFLASHアニメーション「YUKINO ゆきの」のBGM。
YUKINO ゆきの
www.suruga-ya.jp
ところで、このYou Tubeの米欄にこんなのが。
「懐かしい・・けど、あれぇ?歌こんな感じだっけなぁ・・思い出補正かかってんのかな?」
多分、その感想は正しい。
実は、名作ゆえに何度もUpを繰り返しているこの作品、Vocalが変わっている。「the music laboratory cube」のメンバーが変わっている(一時解散もあったかな?)せいで、同じ「snow dAnce」でもVocalが変わっている。初版動画がUp困難(著作権、ならびに17年前なので再生動画をそのままダビングするのは容易でない)なため、新しいVocalの「snow dAnce」を後付けしている。だから初見の動画と今視聴可能な動画の声が違う。
ここから先は失礼極まりない発言なので、それを承服できないならUターンされたし。
17年経ったから言うが、「the music laboratory cube」1st ALBUM 「Lost Garden」を今も保有している身としてはだ。初代のVocalは"これはひどい"レベル。女性の女声なのに高音域で声量がなく音の高さも安定しない。曲のサビで「やっと声を出している」感なのはどうなのかと。だから1st ALBUMの他の曲は"聞く価値なし"の烙印を押している。…あの曲を、除いては。
…困ったことに「snow dAnce」だけは、その問題だらけの声で"なければならなかったんだ"。悲壮感しかないくらいの「YUKINO ゆきの」のあの世界観に合う、あの"弱弱しいサビ"はピッタリだったのだ。後に歌うVocalの方々の方が"曲は上手い"のだが、それでもどうしても違和感があるのは、ゆきのとエメの対話の時間の歌詞を"普通に、あるいは上手く歌った方が違和感がある"という、只の歌ではない、動画-物語に付随する曲としての特殊性だろうけれど、実に困ったことに、あの動画のあの曲には、あの声でなければ、ならなかったんだ。あの時代、あの作品は、あの"声"を欲した。故の名作なのだという、実に皮肉な話だと今でも思っている。