知識があることと不思議に思う感性があると見てる世界が変わる。 pic.twitter.com/5FnVIxeKtT
— バーチャル猟師 ぺいた (@toritori_gt) September 6, 2020
講談社のブルーバックスのなかで、タイトルも忘れたけれど、脳に関わるやたら分厚い上・下巻も分かれていた本だった。その上巻の冒頭で、アガサ・クリスティー作の名探偵ポアロのどれかの作品の引用をしていたのだ。如何せん20年以上前の話なんだが…
「ポアロさん。確かにあなたの話を聞けば、私の見ていたことからそういう推理に至ることが良く理解できます。しかし、貴方に説明されるまで、私は貴方と同じものも見ていたはずなのに、その推理にに至らなかった。なぜなのです?」
「私も貴方も同じものを『見ていた』。しかしあなたには『見えていなかった』。たったそれだけの違いです。」
こんなような内容だったはず。誰か正確な詳細をご存知なら、お教えいただきたい。
外界を画像として処理している「見る」と、その視覚情報からさらに情報を追加しうる「見える」。この違いは、もうその頃から知っていた。だが、そういう能力があるということを知ることと、そういう能力を得る/持つというものの違いは、名探偵がその存在で示しているのである。