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道道1116号仮説

プロフィールの通り、私は北海道旭川市の出身なのだが、道道1116号の存在は全く知らなかった。…もっとも、道道は1000番台まであるので全部覚えている方がどうかと思うが。

概要


特に忠別湖北岸の「チョボチナイゲート」から東川町の道道611号合流点近くの「東川北7線ゲート」は、冬季通行止めに加え、下記は土砂崩れの恐れがあるため秋の1か月間程度しか開通されない"幻の道道"と呼ばれているそうだ。…かといって、約1ヶ月間しか使用され無いにも関わらず、全線舗装、一部一車線待避所有りの個所もあるにしても、完全二車線のところもあり、渓谷には「嶺雲橋」という立派な橋が架かっている。開通が秋ゆえ、ここを訪れた方の写真の紅葉は、実に美しい。

疑問

となると当然浮かび上がる疑問は「年に1ヵ月しか開通しない割に随分良好な整備ではないか?」なのだが…それ以前の問題だ。なるほど「チョボチナイゲート」の手前の道道1116-道道1160号は観光地「旭岳温泉」「天人峡」に至る唯一の道だ。一方、道道611号は「ペーパンダム」「旭川21世紀の森」で終点になる。…前者はともかく、後者は物好きな旭川市民が森林浴をするのに来るくらいで、「旭岳温泉」「天人峡」と「旭川21世紀の森」を"ハシゴ"する人が多いとは到底思われない。「旭岳温泉」「層雲峡温泉」と「層雲峡」を結ぶ短絡路にもならない。こんなところ通るくらいなら、上川盆地まで出て道道37-140号で国道39号に抜けた方が余程早い。
ではなぜ費用対効果度外視の道路を建設した?

仮説

…調べても論拠は出てこなかったので陰謀論並みの仮説程度に考えて頂きたいが…おそらくは、道道1116号は「緊急脱出ルート」。そうでなければ使用頻度が多いとも思えない道路に舗装2車線や立派は橋を設けるとは思えない。…では、どういう"緊急事態"に? それは当然、「忠別ダム」決壊により、下流の道路が使用できなくなった場合である。
ダム決壊、というのは基本的には"絶対にあってはならない"事態であるし、そんな事態になったら東川町・東神楽町旭川市忠別川流域は壊滅的な被害を来たす。それでも起きうるとすれば…

  1. 想定を超えた洪水や地震によるダム湖への土砂流入
  2. 戦争やテロによるダム破壊
  3. 旭岳やその周辺の火山噴火による土石流

まぁ、まず1. に関しては無いとは言わないが、元より治水目的で建造されたダムなので、これではお話にならない。2. は、このご時世ではありうる話ではある。
ただ、おそらく想定されているのは3. だろう。旭岳温泉大雪山最高峰の旭岳の麓にあるが、旭岳は南西にのびる爆裂火口から常時噴煙を上げている、見たまんまの"活火山"である。その背後には、同じく今なお有毒ガスを噴出し内部立ち入り禁止な「お鉢平」がある。破局噴火をやられればもうどうにもならないが、小規模でも噴火により土石流が発生し、忠別ダムが機能不全に陥ったら、多数の宿泊客を抱える旭岳温泉・天人峡は孤立してしまう。そのため、尾根一つ越えて忠別川流域からペーパン川流域の移動するための避難経路こそ、道道1116号なのではないか。

結語

まぁ、憶測ですけどね。小話程度にお考え下さい。

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