前日談はこちら。
terra-khan.hatenablog.jp
では次の話を。
厳美渓・一ノ関温泉郷→幽玄洞
おはようございます。 pic.twitter.com/eGZfaIFkxW
— Terra Khan (@DrTerraKhan) April 29, 2023
朝飯食って向かうは幽玄洞。
www.yuugendo.net
また猊鼻渓近くに戻るのは非効率的な! と仰る勿れ。だって、"予報では昨日まで晴れだったけど、今日は雨でしょう?"。雨の渓谷も、それはそれで趣はあるが、カメラの耐久性の問題がある。ともあれ、猊鼻渓を越えて幽玄洞へ。
幽玄洞展示室
先の洞窟入り口前、受付の建物に隣接する展示室。
リンボクの化石。他いろいろ。
そしてまた屋外に出る。
これ、他のweb pageでも出てたので「なんじゃこりゃ?」と思っていたのだが、受付の施設から、洞の入り口まで、野外区間があるんだな。
さて、その途中に咲いていたこの花はなんじゃろな?
ともあれ、洞窟突入!
幽玄洞突入!
…んあぁ…
狭い!
確かに明かりもあって、足場はステンレス製の階段も揃えてあるが、とにかく狭い!
「俺、こんなに閉所恐怖症だっけ?」と思えるほど狭い!
すいませんでした! 「当麻鍾乳洞」とか「龍泉洞」とか初級でした! ガチの鍾乳洞って、マジでこんなんだと思ってませんでした!
狭い洞穴で急勾配が半端ない。加えて撮影機材の入った(で、結局使わなかった)リュックを背負って通るには、若干難儀する始末。気温は低いくせに湿度100%という謎空間。
自分が閉所恐怖症とは思っていなかったが、これでさらに足場も照明も無い領域に踏み込む気分が、さっぱり理解できないと、心から思った。
なにせ、洞窟探検のエキスパート、吉田勝次さんの本を読んだばかりなので…
龍泉洞とは全く違う、淵の奥底の地底湖…
まぁ、達磨さんに見えんことも無いが…なお右のブツブツは鍾乳石の元となる炭酸カルシウムを含む水が、その地点で蒸発して盛り上がった跡。
蝙蝠のうんちの蓄積。洞窟内を進んでいくと蝙蝠が飛び回るのは見えるのだが、じっとしてないので撮影しようがない。龍泉洞のあれは、かなり特異だったようだ。
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…っぷはぁ、やっと出た!
幽玄洞は一歩通行、出口は入り口より県道号を100m程離れたところにある。出口に売店はあるが…残念、地場産の化石は売ってなかったか。
種明かし
今回の作戦名「Carboniferous」は「石炭紀」のこと。
北上山地南部は、古くはオルドヴィス紀、次いでシルル紀、デヴォン紀を経て、石炭紀、ペルム紀に続く、日本でも最古級の古生代の地質の場所だ。今回探訪した猊鼻渓・厳美渓の石灰岩は石炭紀に形成されたらしい。