序
八甲田山に数多ある温泉のうち、前回は酸ヶ湯温泉に泊まった訳だが。
terra-khan.hatenablog.jp
terra-khan.hatenablog.jp
昨日から今日にかけて、今回はそこから、雪の回廊があった傘松峠を越えたところにある、秘湯「谷地温泉」に行ってきた。
www.yachionsen.com
ただ、今回は天候不良が予想されたため、レンタカーで写真を撮りつつの旅ではなく、宿の送迎バスで行った。送迎バス乗車には予約が必要。今回は公式webで予約をとり、コメントで「送迎お願いします」と記載した。大丈夫かな? と不安になったので電話で確認をとったら「大丈夫ですよ」との返事を頂いた。
送迎バスの到着は東口バスターミナル。新青森駅は西口と東口・北口は別世界なので注意。なお、「東口バスターミナルの何番乗り場だ?」と思っていたが、送迎時刻である13:45頃は他にバスも来ず、だいたい案内板の近く*1にいれば、なんとかなる。バスと言ってもミニバン程度。車体に「谷地温泉」のロゴがあるのですぐわかる。乗車は青森駅と、新青森駅の2カ所。先客が1人いた。さて出発。
送迎バスの車窓から
前述の通り、天候不良と思われたため、送迎バスを利用したのだが。実際には岩木山展望所からの岩木山は雲に隠れてたものの、萱野高原は晴れてかなり雪が融けた八甲田山が見えた。
送迎バスの中から撮影。
「やっぱりレンタカーで来ればよかったかなぁ」と若干後悔はしていた。のだが…八甲田山ロープウェーは施設改修工事のため運休中。
www.hakkoda-ropeway.jp
それに、酸ヶ湯温泉を過ぎたあたりから、雲に突っ込んだせいか、濃霧!
ガチのヘアピンカーブが続く、対向車だって少なくない道を、こんな視界の効かない濃霧で走るのは嫌あぁ!
流石に今回はマジで送迎バスでよかったわ。
ともあれ、到着。と言っても施設全容は撮ってないけど。
谷地温泉旅館
で、だ。
投宿。なかなかに鄙びている。 pic.twitter.com/MQZOQY720B
— Terra Khan (@DrTerraKhan) May 20, 2023
めっちゃ年季の入った木造。古民家にあるような急な階段と、あの軋み音を立てる木の床。寝室は普通だが…暖房はポータブル石油ストーブ。これ冬季は大丈夫なんだろうか? トイレ洗面は共用。宿泊中しょっちゅう使用していた2階のトイレは昔ながらのタイル張り、洋式でウォシュレットはあるが狭い…のだが、実はフロント近くにある1階のトイレの方が広くて新しいのに気づいたのは今日の朝食後だった。
重要にして注意すべきは"ここは携帯が使えないと思え"。常時携帯している病院の携帯電話*2は全く使用不可*3、使用しているdocomoスマホもたまーにアンテナ1本立つ程度。館内にあるWifiも、玄関口近くで何とか通信を確保できる*4。基本的に、無線通信はできないものと考えた方が良い。ちなみに、有線のインターネット回線は全くないけどな。
お風呂は、脱衣所にあるのは籠だけなので部屋の鍵は入り口前に小容量の無料の貴重品ロッカー(そのさらに手前に100円かかるロッカーがあるが、多分これは日帰り入浴者の荷物用)に入れましょう。湯舟は2つ、低温で単純硫黄泉(硫化水素型)の「下の湯」と、それより高温で単純温泉の「上の湯」の二槽…と公式webには記載されているのだが、「上の湯」の方が白濁している。泉質の記載が逆になってる? と疑いたくなるが、含有成分濃度によって泉質が定義されている以上、「そーなのかー」としか言いようがない。看板に掲載されている入浴方法は「まず『下の湯』に30分ほど浸かり、その後『上の湯』に5-10分程浸かり、体を温めてから上がる。『下の湯』に浸かる時間を徐々に長くして1時間ほどにし、入浴は1日2-4回にすること」とある。それを知らずに、体を洗った(シャワーは無いのでカランで桶にお湯を汲んでザバー)あと、いきなり「上の湯」に入ってしまった(ここで初めて前記の入浴方法を見た)。…っても、そんなに熱くないぞ。改めて「下の湯」から入り直したが、今まで色々温泉に入ってきたが、かなり"ぬるい"。だからこそ長く入っていろということなのだろうが…。正直、俺はあまり長湯をする性質ではない。じっとしていられる性質ではないのだ。仕方が無いので「下の湯」に浸かりながら「Minecraftで次の開拓や開発、どうすっかなー」と頭の中で考え、入浴者が少なくなったら湯舟の中で(できる範囲だが)ストレッチや脇のリンパマッサージをおっぱじめる始末。んなことをしていたら、まぁ30分程経過したので、「上の湯」に改めて使って上がった。なるほど、存外温まるものだ。
おゆはん
さて、ここからは俗にいう「飯テロ」だ。普段なら実況で食事内容を伝えるところだが、前述のネット環境により実況はできなかったので、今回はこのエントリにて。
今回の宿泊コースは「岩魚料理の贅沢フルコースを堪能!骨酒1合付☆彡いわな御膳プラン」…イワナ責めである。
イワナの御造りと塩焼き
珍しいイワナの刺身。珍しいというよりは、基本淡水魚は寄生虫感染の恐れがあるので生で食べてはならないのだ。生で食べるには高度冷凍(家庭用冷凍温度では足りない)するしかない。別に最近始めたことでもなし、対策はとっているだろうが、何か起きた時は、その時はその時である。
イワナの骨酒
そうそう、コレが欲しかったのだ! 後でもう1合追加した。ただ日本酒を飲むのでなく、イワナの出汁や焼いた香ばしさを含んだ酒を飲む。実に良い。フグのヒレ酒が有名ではあるが、それのイワナ版。ちなみに釧路には鮭のヒレを炙って日本酒に入れた「鮭ひれ酒」がある。あれも美味い。
イワナのフライ
イワナ他の天ぷら
最後に怒涛の油モノがくると、ちょっと辛い。美味いんだけどね、と言いたいところだが、天ぷらは"油が残り過ぎている"。ただ、言うても"天ぷら専門"でもないからねぇ。
長風呂注意
食事が終わったあと、「ブラタモリ」見て、2回目の入浴。今回は「下の湯」から浸かった。それなりに長く浸かっていたと思う。「上の湯」で温めて上がり、客室に戻って寝たのだが…まぁ出るは出るは、汗が。枕が冷たくなるほどに。そこまで俺の体調が悪かったのか、あるいはそういうものなのか…。枕をひっくり返して寝た。
翌日
6時前に目が覚める。6時にタイマーをセットしていたが無用だったようだ。もう一度お湯を頂く。6時過ぎなら1人くらいしかいなかったが、俺が入って以降、続々と入浴者が来たので、やはり早めに入った方がよさそうだ。
出発
レンタカーで来ているなら、もう、すぐにでも出発しているところだが、送迎バスの出発は10:00。9:30頃まで寝直して、出発。
…と、途中で酸ヶ湯温泉に停車。「?」首を傾げていたが、同乗者がここで降りた。温泉のはしごをするつもりらしい。…って、それあり? とは思う。公式webではそんなことが可能とは記載していないから。とはいえ、どうせ通り道*5だから、事前に連絡して了承をとったのだろう。
痕は新青森駅で、先日乗車した場所に近いところで下車し、帰宅