terra-khan.hatenablog.jp
引き続き。
「グリーンパーク もりのいずみ」→「アクアグリーンビレッジANMON」
宿泊先を出て、内陸側の白神山地探索拠点「アクアグリーンビレッジANMON」へ向かう。ここで予約していたガイドさんと落ち合う。
www.anmon-shirakami.com
ブナ樹林散策
で、だ。当初は「暗門の滝」まで行く予定であったのだが、先日の雨で遊歩道が壊滅し、行けなくなってしまった。なので、「世界遺産の径 ブナ林散策」に変更となった。

暗門大橋を渡り、右手側の道に入る。ここからがトレッキング開始。


川向こうの山を望む。高倉森の登山道はこの山の尾根伝いにある。

ブナだけではなく、ミズナラやトチノキなどの混交林だ。といっても俺にはどれがどの気なのだかさっぱりだが。

比較的太いブナの木。この太さになるまでに100年程(!)かかる。

ここから高度を上げていく。階段状になっているので、普通の登山道よりずっと登りやすい。とはいえ、昨日の岩木山登山のダメージがあるので、楽ではないが。

左がブナ、右がミズナラ…だったかな? ブナの幹の色に注目して欲しい。縦に黒い筋が入っている。これ、樹冠の葉に降った雨の水の通り道。樹冠の葉は、集水装置も兼ねている。ブナって凄い! と言いたいところだが「これはブナに限ったことじゃなくて、どの木もそうなんだよ。水の通り道がある。色が目立たないだけ」とのこと。

所々沢が流れている。

紫陽花。

ブナの木の倒木。ブナは倒木更新はしないようだ。微生物が住み着き、キノコが生え、虫が住み着き、それを食べに鳥たちがやって来る…という食物連鎖の舞台になる。
と、俺の体に虫がひっついた。ガイドさんが捕まえてくれたのだが

ホタルだ。実物は初めて見た。夜間に光って飛んでいるのは見たことがあるが、成虫として見たのは、これが初めて。

"ミズ"の葉。食べられるというので茎を齧ってみたが…うーん、何か味がしない。「北海道でも食用にしているでしょ?」と言われたが、うーん、食用にされている記憶が、全く無い。なお、和名は「ウワバミソウ」。"ミズ、ミズナ"と呼ばれているのは、文字通り水分が多いことから、らしい。

急斜面を下る沢。

「暗門の滝」へ至る道の分岐。しかし先日の雨で道が崩壊しているので通行禁止。さて、さらに先の階段を登り高度を稼ぐ。先ほどの急斜面の上が、この遊歩道の最高地点。そこまでいく。標高にして360m程。この先に水場がある。そこで一息。うーん、水場の写真、撮っておけばよかったなぁ。
しかし、生水が飲める辺り、やはりここは北海道ではなく本州なんだなぁ、と呟いたら、ガイドさんが、「ここは、上には誰も立ち入らない場所から引いた水だから、綺麗だよ」というので、「いや、北海道ではどこだろうと生水飲むのは危険なんですよ。キツネはどこでもいるから」「あっ!」。
そうなのだ。北海道にはエキノコックス症という厄介なのがいる。だから、どれ程綺麗に見えても、沢の水は必ず煮沸しなきゃいけない。ガイドさんですら、言われて気づくくらいだから、やはり、北海道と本州は、これほどに違う。

これ、何だったかな。

野イチゴ。クサイチゴかな?

ブナの木を、ツキノワグマが引っ掻いた痕。知床でもヒグマが引っ掻いた痕ってのが、あったな。



変な凸凹があるのは、おそらく隣に別の木があり成長途中に押しやられた跡とのこと。押しやった木の方が先に無くなってしまったので、こんな跡だけ残ったのだとか。


文字通りの木漏れ日。これだけでも美しい。


樹冠の葉の密度が高いので、地面は薄暗く、湿気っぽい。となると、もうコケの天国だ。

ブナの幼木。こんなに細くてちっちゃいのに、樹齢3年程!!

このあたりから、かなり太い(樹齢の長い)ブナがちらほら。

多分一番太いブナの木。推定樹齢300年以上。
実は、白神山地で有名な「マザーツリーの木」、台風で折れてしまってから、あれこれ処置はしたのだが、遂に先日枯れてしまったのだ。
www3.nhk.or.jp
なので、「この木を『最古の木』で申請しようかな、ってな」とのこと。うーん、残念ながら"受けない"・"映えない"だろうな、というのが、正直な感想だ。言わなかったけど。

蝉の抜け殻。これだけ樹木が豊富であれば、冬を前に大量の葉を落とし、腐葉土になっていく。蝉の幼虫が成長するにはうってつけ。地中から這い出し、成虫の蝉になって飛んで行った跡だ。

このブナ、縦に真っ二つに割れている。そして実は幹の中央が空っぽ。おそらく、落雷した。当たり前だが、植物の線維は上下に走っている(柱なんだから)。落雷したら、その電流は線維方向に沿って流れるので、上から下まで縦に電流が走り、水分の少ない中心から焦げて朽ち、幹の中央が空洞になる。支えが無くなって、生き延びた"外側だけの"木が残っている、ということだろう。ガイドさん曰く「もうじき"転ぶ"」。こんなガワだけの幹(と言えるかどうかすら怪しい)の強度では、冬の積雪の重みに何時か耐えられなくなり、折れて倒れる。


ブナではないが、この森で一番太い木。なんか写真が凄くブレているが。
ともあれ、階段を下って出発地に戻る。もうね、帽子から滴る汗が"茶色い"んですわ。貯め水で帽子を洗う。
暗門大橋を渡って「アクアグリーンビレッジANMON」に到着、これでガイドは終了。
元々は暗門の滝に行くツアーで10,000円だったのだが、滝には行けなかったので7,000円にしてくれた。元はと言えば最小催行人数2名以上だったのをプライベートツアー扱いにしたので高額になってしまったのだが、マンツーマンの方が、ただ話を聞くだけじゃなくあれやこれやと対話できるので、そこに金を支払う価値はあると思う。…勿論、20年前の俺のように、人と話すのが苦手だったとしたら、大変だったろうがね。
「アクアグリーンビレッジANMON」→「津軽ダム」→「白神館」
「アクアグリーンビレッジANMON」で休憩
「りんご入りソフトクリーム」が美味かった。
「アクアグリーンビレッジANMON」には入浴施設があるので、ここで汗を流すことはできたのだが
www.anmon-shirakami.com
ここは"人工温泉"。であれば、ということで「白神館」を目指すことに。
津軽ダム
ダムって、いいよね。 pic.twitter.com/H3GX5uYdc8
— Terra Khan (@DrTerraKhan) July 22, 2024
その途中で、結局その魅力に取りつかれてダムを見に行くことに。
寒沢展望台から望む津軽ダム

「岩木川ダム統合管理事務所」の東側(下流側)に高台があって、その突端「寒沢展望台」からはダム堤体だけではなく、ダム湖の津軽白神湖も一望できる。
で、周辺は森林、ダム湖で水場があり、ということでビオトープっぽくなっている。野鳥も来る。
白神館
www.shirakamikan.com
昨日お祭り騒ぎだった「白神山地ビジターセンター」「道の駅 津軽白神」のすぐそばにある。日帰り入浴もやっているので、ここで汗をながす。ボディーソープ類の備え付けがない「ワンコイン型」なのがありがたい。お湯も「ナトリウム-塩化物泉」の天然温泉、しかもかけ流し。なんと贅沢な。
ただねぇ…昨日宿泊の「グリーンパーク もりのいずみ」もそうだったけど、常連客だろうが、洗面台に場所とりするのは、どうなの。
「白神館」→「青荷温泉」
なんだかんだ言って時間が経ってしまった。黒石で「つゆ焼きそば」を食べるつもりであったが、もうそんなに時間に余裕は無かった。弘前市街地を回避して、黒石市街地もよけて、向かうは「青荷温泉」。
ここ、2018年に来ている。
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この時は、公共交通機関で来たので、送迎シャトルバスで「道の駅 虹の湖」から現地に向かった。今回もそのつもりだったが、道の駅駐車場に駐車して車上荒らしにあったら嫌だなぁ、ってのと、先の「津軽岩木スカイライン」「白神山地」で悪路はもうなれたわい! という自信が出たので、シャトルバス送迎はキャンセルしてもらった。なかなかの悪路だったが、とりあえず到着。でも駐車場は宿のかなり上なんだな。車から降りて、急坂を下りて、ようやく青荷温泉に到着。
青荷温泉
www.aoninet.com
ここの最大の特色は"基本的に電気が無い"。電気が通じているのは「帳場(フロント)の電話」「火災報知器」「非常口表示」のみで、コンセントは無い。電灯も無い。だからここの夜の灯りは「灯油ランプ」だけなのだ。さらに「青荷温泉」は一切携帯電話がつながらない。wifiもない。全く無反応だったのは、このせい。
現代世界から少しばかり隔絶した環境で、食事と温泉を楽しむ*1。そういう趣向の宿だ。
で、構造にも特色はある。

まず「本館」入り口。来訪者はここから入って帳場でチェックインする。

客室はこんな感じ。明かりは「灯油ランプ」のみ。写真はブレまくっている。コンデジじゃダメか。

階段もこんな感じ。
で、入浴設備は4カ所。まず「本館」にある「内湯」。かなり狭い。
次に、本館出口(さっき写真で示した場所)の向かい近くにある「健六の湯」。

ここが一番浴槽が大きい。築200年の総ヒバ造り。
一方、本館の廊下を進んで反対側の出入口から出たところに吊り橋がある。

吊り橋を渡って本館を見返すと。こんな感じ。


吊り橋を渡った先には、「混浴露天風呂」が1ヵ所、宿泊の離れが2棟、そして2階が離れの客室で、1階が滝を見ながら入浴できる「滝見の湯」がある。
以上、風呂は、4カ所。混浴露天風呂は女性限定時間はあるが、宿泊中はどこに行って入っても良い。
食事は本館の食堂で。前回宿泊時には、もう広い食堂に満室で、皆で一緒に食べたが、今回は平日ということもあったのか、10に満たないグループしかいなかったので、ご飯と「のけ汁」はお代わり自由、アルコール類は食堂端のカウンターから鍵を提示して部屋付けで注文という形式であった。
今回もまたイワナ骨酒を2号頂く。素焼きにしたイワナを熱燗にした日本酒に入れて、その旨味と香ばしさを酒に移した贅沢品だ。2合と3合が注文できるが、2合で注文した。これ、冷めたら文字通り"興ざめ"するんだ。3合を「飲める」のと、3合が「美味い」のは、等価ではない。
宵闇来れば、「ランプの宿」の真骨頂。


売店ですらランプのみ。

正面入口もこんな感じ。
ただし。今回宿泊客が少なかったのか、"全てのランプを灯していない"。間引きしている。
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この時の方が、余程良かったよ。


















