昨日「天空の城ラピュタ」が放送された、らしい。らしい、と言ったのは、放送されていたのは知っていたが、視聴していないから。
ストーリーどころか、ミュートで放送されたとしても、大体の台詞はもう覚えているし、脳内再生できるので、敢えて見る必要もない。そういうレベルだ。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
「ソドムとゴモラを滅ぼした"天の火"だよ」「ラーマーヤナでは"インドラの矢"とも伝えられているがね」 https://t.co/NBGu0Gw6H9
— Terra Khan (@DrTerraKhan) August 30, 2024
「ラピュタ視聴者の集合意が、web・SNSという"しもべの星"を介してサーバーに打撃を与えた」
という話である。
さて、話の枕はこの辺にして。
ラピュタのセキュリティシステム議論
togetter.com
要は、飛行石の所有者が"たった3文字"のパスワードを唱えたら"天空の超大国が消滅する"とか、ヤバいだろ、という話。もしそのパスワードを知った人物が飛行石を僅かの合間でも盗み取って"そのパスワード"を口にしたら、国一つが消滅する。そんなシステムがあってたまるか、という話である。
少し、思うところがあったのでね。
3ファクタ認証
「王家の人間が」「飛行石を持って」「ラピュタにいるときに」
— 三浦しゅうじ(Shu MIURA) (@ennuihage) August 31, 2019
コマンド「バルス」を実行。
3ファクタ認証かもしれない。
3段階認証だと「メールなどでパスコードが届くから入れてね」って意味だけど、3ファクタ認証はその場に3デバイス持ってないといけないから。 https://t.co/G7LmMg2HHK
多分、これは確実。何故ならムスカが"最終破壊コード"である「バルス」以外の、ラピュタのほぼすべての機能を起動できたから。
- 王家の血族 (シータは"トゥウェル"*1、ムスカは"パロ"*2 )の違いはあるが、王家の血族であることには変わりはない
- 飛行石を所有している
- ラピュタにいる(正確に言うと"黒い石"からコマンドを入力する)
だから"天の火"射出も、衛兵ロボット再起動もできたのだ。モロウ将軍を落下させたのは、もともとそういう機能をあの場所に設けていたのなら、古代ラピュタ人も、相当に悪役気取りだったのだろうが。あるいは、あれ、処刑"台"か? 古代ラピュタ人は、「落下することこそ最悪の恐怖」であったのかもしれない。だとすると、モロウ将軍が招かれた場所は、"天の火"の観閲場ではなく、処刑"台"であったのかもしれない。
さらに性質の悪い話
前述の通り、ムスカはラピュタを"起動できた"訳だが。一方、ムスカは妙な事を言っている。
「伝承の通りだ…読める、読めるぞ…」
これは奇妙なのだ。直系子孫を中心にラピュタを再起動する気があるなら、"傍系"より"直系"にコマンドを継承させるべきである。しかしシータは"おばあちゃん"から口伝でしかコマンドを知らされていない。さらには飛行石を"古い暖炉の裏"に隠してあって、シータは両親から先祖の話は聞いていない。
一方ムスカは"ラピュタを起動するコマンドがある"ことは知っていてもコマンドそのものを知らない。だからこそコマンドを"知っているはず"のシータを拉致する必要があったのである。さらにムスカは"古文書を見て"黒い石を読んでいる。"直系"が口伝なのに、"傍系"は文字を文書記録にしている。
ここから推察されるのは、ラピュタ再起動には"トゥウェル家"と"パロ家"の共同がなければならない、というシステムであったのだろうということである。両家とも伝承のやりかたがあまりも中途半端なのである。天空にあって地上を支配したラピュタ帝国が、地上に降りなければならなかった時に、両家にどのような盟約があったのかは、わからない。
パズーが隠しコマンド説
上記のシステムを考えれば、再起動は両家の合意が必要(とはいえムスカはシータを拉致して達成した)だが、強制終了の発動条件は、口伝のみの"トゥウェル家"しか発動できない、というシステムなら、納得はする。しかし、それにしたって"3文字"はないだろう、とは言いたくなる。
ここから先は俺の妄想であることは承知おき願いたい。
パズーはシータに「あの言葉を聞かせて、僕も一緒に言う」と伝え、シータはパズーに耳打ちする。
シータとパズーは飛行石を掌に抱いて唱和する。「バルス!」
日本おかしいやろwww#ラピュタ #バルス祭り pic.twitter.com/sLRGXdpYXz
— nyo (@nyo19772) August 30, 2024
これ、パズーとシータだからできたことじゃないかと思うのだ。
まず、飛行石起動手順として
- 王家の血族
- 飛行石を所有している
- ラピュタにいる
はラピュタ再起動の最低条件として、問題はここから。
- "トゥウェル家"の者がラピュタ王族と全く血縁の無い人物にコマンドを口伝で教える。
- コマンドを教えられた者が、コマンドを教えた者に同意し同時に唱和したらそれを発動する。
古代ラピュタ人は、この隠しコマンドを仕込んでいたのではないかと邪推している。"トゥウェル家"の人間が飛行石を持って"バルス"を唱えただけで国が亡ぶのではやってられない。かといって、"トゥウェル家"と"パロ家"が共謀して暴走してはならないので、緊急停止システムとして、"トゥウェル家"でも"パロ家"でもない、ラピュタと全く無関係の人間が、それに同意できるように"バルス"を設定したのではないか、と思っている。たった3文字しかないのは、"ラピュタと全く無関係の人間"がその場で同意して唱和するためにあるからこその3文字ではないのだろうか。長々しいものは覚えられるか! 「バルス」3文字は、そのためのコマンドだらかこそでは、ないのではないかなぁ。