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神々と思い出が舞う園のとば口

この3連休、実家がある旭川に帰っていた。両親と共に時間を過ごすのは悪い話ではない。
勿論、主目的はこの頃は大雪山の紅葉が見頃だろうと思ってな。黒岳登山をするつもりだったのだ。が、昨日は曇天、途中で小雨もぱらつく有様。一応オプションとして「旭山動物園」に行くことも考えたが…もう何度も行ってるんだよねぇ。で、両親から"とある提案があった"ので、それに乗ることにした。まぁ、それは別の話。
しかし、本日9月16日は快晴の予報。いや、帰る移動日だぞ…? いや、層雲峡-黒岳は北側だから無理としても、旭岳の登山とは言わないまでも、子供の頃歩いた沼の探索なら、早朝に行動できれば何とかなるか…?
いこう。そういうことになったのである。

実家→旭岳温泉・旭岳ロープウェー山麓


道道1160号の終点、「旭岳ロープウェー山麓駅」へ。駅周辺の駐車場は1日500円。かなり下ったところに「無料駐車場」はあるにはある*1が、かなり歩く。ビジターセンターの駐車場も有料。繁盛期には、朝早く来るに越したことはないってことだ。登山ならなおさら。

旭平周辺散策路

あまりにも快晴だったので、時間が許すなら旭岳登頂をやりたかったがね。そんなことをやったら明日有給を取らねばならない。いや、自分の趣味のために仕事を押し付けるわけにはいかない。
ということで、ロープウェー山頂側の「姿見駅」周辺の散策を行うことに。分岐はあるが、一周ざっと1時間ほど。整備はされているが、高低差は80m弱ある。

GPSギアの記録を「カシミール3D」に乗せた今回の行動ログはこちら。「姿見駅」から時計回りで歩く。

「姿見駅」前の沼


まずロープウェーを下りて出くわす最初の景色。

「姿見駅」を振り返る

雲海に覆われた上川盆地


我が郷里旭川は全部雲の下だ!

(後日記載)

第三展望台から望む当麻岳(左)・安足間岳(右)

第三展望台から望む旭岳

第三展望台から望む「姿見駅」

上川盆地限定の雲海

旭岳

当麻岳・安足間岳

(後日記載)

名も無き池塘


裾会分岐と姿見池の道の分岐手前の尾根から上川盆地を見下ろす位置にある池塘

摺鉢池


こちらは分岐手前に右手に見える摺鉢池。向こうの旭岳を望む。

名も無き池塘と忠別湖


パンフレットにも地図にもない池塘。その向こうにある湖は「忠別ダム」でできた「忠別湖」。旭岳温泉天人峡温泉に至る道は、この湖岸を走る。

旭岳と摺鉢池


さて、分岐を右へ、姿見池方面へ(左は裾合分岐や当麻乗越へ至る)。その尾根の左手にあるのが「鏡池」。

鏡池


当麻岳・安足間岳と旭岳と鏡池のスリーショット。

鏡池


分岐を経て尾根を登り、鏡池越しに山麓を望む。

夫婦池

で、尾根の左右にある「摺鉢池」と「鏡池」。合わせて「夫婦池」といいます。尾根の両側にあるからね。

とはいえ標準レンズでは収まらず

超広角レンズに換装。
太陽の位置関係上、俺の影が映っているが。

第四展望台から旭岳を望む

第四展望台から十勝岳連峰を望む


ハイマツ帯の向こうに望む十勝岳連峰。まさに中央で十勝岳の火口が噴煙をあげている。

旭岳の噴煙


ここから先は旭岳の麓に近づく。ロープウェー側に開けた爆裂火口は、盛んに噴煙を上げている。

旭平の向こう

尾根向こうの当麻岳・安足間岳


ここから先は旭岳の尾根に隠れて見えなくなっていく。

旭平南側の尾根

旭平全景


「姿見駅」の通信塔と、その向こうに忠別湖が見える。

旭平南側の尾根

チングルマの綿毛と草紅葉


大雪山の紅葉とはいっても、標高1600mの「姿見駅」は既に樹林限界を超えている。ハイマツ帯のこの場所では、見られるのは「草紅葉」だ。

旭岳爆裂火口の噴煙



この噴気孔にどんどん近づいていく。

(後日記載)

チングルマの草紅葉

姿見の池 北岸から登山道を望む


ついに到着した「姿見の池」。その前に左の道に向かう。

噴気孔観察歩道


爆裂火口から噴気を上げる噴口まで近づける散策路がある。

姿見の池 東北からの光景


池の向こうにあるのが「愛の鐘」がある姿見展望台。姿見展望台を相対して見られるのはここだけ。

噴気口


猛烈な勢いで噴気を上げ、その噴気孔周囲には黄色の硫黄の結晶が付着している。嘗てはこういう場所から硫黄を採掘したのだ。

姿見展望台

で、散策路に戻って、今回の一応のゴール「姿見展望台」へ。で"姿見"って何なん? というのは。要はこういうこと。

やっぱり標準レンズでは収まりきらない。

「池に旭岳の姿が映る」ので「姿見の池」。ここから旭岳山頂まで至る本格的な登山道と、ロープウェー「姿見駅」を結ぶ遊歩道がつながる。
そこから短く枝分かれするのが「第五展望台」への道。姿見展望台から少し旭岳登山道に入る。

旭岳石室


すぐそばにある石造の小屋。建設されたのは1924年。まだロープウェーがなかった時代に、旭岳登山の中継基地として建設された。しかしロープウェーが建設されて、この場所まであっさり到達できるようになってからは、扱いもぞんざいになり、半ばトイレ扱いされていたのだが、今は「緊急避難用」設備として整備されている。窓もアクリル板になっていた。
2回にあるのは窓ではない、「入り口」。夏季は余程の事態でなければ使用されないが、冬季は使用される。その際、積雪で1階は埋もれてしまうので"2階"から入るのである。

第五展望台途中から姿見の池と旭岳を望む

鞍部から姿見の池を望む

第五展望台から十勝岳連峰芦別山系を望む


第五展望台は遊歩道のなかで最も南側の展望台、つまり十勝岳連峰芦別山系が望める場所だ。

第五展望台から旭岳を望む


手前の尾根に登山道がある。旭岳山頂へは左下から右上、中央への尾根伝いに登ることになる。

第五展望台から姿見展望台を望む


位置関係はこんな感じ。旭岳山頂へは鞍部から右へ、ロープウェー「姿見駅」へは、姿見展望台から左へ向かう道を行く。

第五展望台から望む旭岳石室・姿見展望台・ロープウェー「姿見駅」全景

旭平の草紅葉

旭平から旭岳を見返る


旭平の草紅葉

ロープウェー「姿見駅」前の沼



戻ってきた。
実は、ここに思い出がある。
プロフの通り、俺は旭川出身なのだが、他はどうだか知らないが、俺が通っていた小学校の登山遠足が、なんと「旭岳」。まぁ、ガレ場や雪渓もなし、馬鹿正直に斜面を登れと言われればそうなのだが(なお中学校の登山遠足は「赤岳」。どちらが難易度高いのか…)。しかし登ってはみたものの、雨風にやられて撤収した。俺が後に旭岳を登頂することになるのは高校生の時である。それはともかく、撤退して余った時間に、この沼…まだその時期には凍てついていて、向こうの斜面には雪(雪渓)が残っていたのだが、その上でみんなで季節外れの雪合戦をしたのだ。先生方は苦笑いしながらほっといてくれたが(国立公園内でこれはどうなんだ)。
…当然、このエピソードは、"俺たちだけの思い出"なので、これを見て俺の正体が分かる奴もいるかもしれない。いたらいたで、それでいい。俺からいう事はただ一つ。
「Yo Buddy... Still Alive?」

ロープウェーゴンドラから望む紅葉

旭平が森林限界を超えているので、本来の紅葉が見られるのはロープウェーの途中の山麓だ。少しばかり早いかな?
ゴンドラの中からの撮影なので、反射像が映りこんでいるが、仕方が無い。


*1:「ラビスタ大雪山」の東隣、おそらく廃業した宿泊施設の駐車場

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