秋田駒ヶ岳、登りました!
秋田駒ヶ岳、登りました。 pic.twitter.com/rzzmzBU37p
— Terra Khan (@DrTerraKhan) July 9, 2025
秋田駒ヶ岳へ!
いや、正直言うとギリギリまで迷ってたんですよ。朝起きたら曇ってるし。「SCW」見てもなんとも言えない感じ。なので、もうどうでもいいや、とばかりに7時前まで寝てたんですわ。そしたら、空が明るくなってきたじゃないか! ええい、ままよ!
「いこう」
そういうことになったのである。
「アルパこまくさ」から「駒ヶ岳八合目」へ
大慌てで荷造りし、先に車に荷物を詰め込んで、朝食会場に行って小さいチョコパン2個、フルーツポンチにヨーグルトをかけて*1、10分で平らげる。あとリンゴ酢ドリンクも頂く。チェックアウトして、車で「アルパこまくさ」駐車場に向かう。
アルパこまくさ

駒ヶ岳8合目までは県道127号が走っているが、日中はマイカー侵入禁止(確か6時30分から規制されるので、それ以前に上った車がないわけではない)なので、「アルパこまくさ」から「駒ヶ岳八合目」までは羽後交通のシャトルバスを使うことになる。年度によって運行期間と時刻が変わる可能性があるので、利用される方は都度調べてほしい。なお、古いデータでは「アルパこまくさ」から「駒ヶ岳八合目」まで片道630円になっているが、現在750円に値上がりしているので注意。運賃支払いは降車時現金払い…よりは、「アルパこまくさ」で往復分のチケットを購入するか、タッチ決済可能なクレカで払うか、Paypayなども使用可。
アルパこまくさから望む田沢湖
駒ヶ岳八合目→片倉岳展望台
ミヤマハンショウヅル
マルバシモツケ
硫黄鉱山跡

ここから阿弥陀池までつながる"旧道"があったのだが、現在途中で崩落し使用不可。地図で点線になっている。まぁ、こんな岩むき出しのところ、登りたくはない。
駒ヶ岳八合目を眼下に望む

最初の出だしがきつい。体のモードが変われば少しは楽なのだが、最初の30分ほどは息は切れるし滝のような汗が出る。
が、あれは!
片倉岳展望台→阿弥陀池
片倉岳展望台から裾野を望む

ここからは田沢湖を見下ろせるはずなのだが、曇ってさっぱり。
このあと、道がかすむくらい曇って肌寒くなったりしたので下山も考えたのだが、考えている間に晴れたので登山続行。
マルハシモツケ
エゾツツジ
ミヤマリンドウ? (中央の青い花)
阿弥陀池までもう少し
エゾツツジ
ミヤマウスユキソウ

正確には「エーデルワイス」は「セイヨウウスユキソウ」であって、日本には生育していない。日本に生育している同属の花はいくつかある。分布域から考えると「ミヤマウスユキソウ」と思われるが、どうだろう?
阿弥陀池→男女岳
阿弥陀池の西の端に到達。計画ではここから男岳に登るつもりだったが…ガレてるなぁ。ガレを登る体力気力はもう無かったので省略。阿弥陀池南岸を歩いて東の端「阿弥陀池避難小屋」を目指す。
エゾツツジ?
男女岳山頂(秋田駒ヶ岳最高峰)

後でも登場するが、秋田駒ヶ岳は複数のピークを持つ複合火山。最高峰はここだが、男岳を含め、まだピークはたくさんある。まぁ、今回はそんなのを制覇する余裕はない。まずは登頂を祝おう。
男女岳山頂から北側を望む

雲で隠れている下に、登山口がある。駒ヶ岳八合目から男女岳のピークの右側に見えていたのは。この肩。
男女岳山頂から阿弥陀池・横岳・男岳を望む

男女岳は絶好の展望台だ。右のピークが男岳。そこから続く尾根のキレットの向こう側に見えるのが女岳。続く尾根「馬の背」からピーク「横岳」に至る。その下に雪渓、そして避難小屋と阿弥陀池。ああ、実に美しい。
といっても虫はうるさいし、長いしていても仕方がないので登頂証明のセルフィーだけスマホで撮っておいて、そそくさと下山。登るのにはあんなに苦労したのに、降りるのはあっという間なんだよなぁ。
再び避難小屋へ

男岳を登る気力はなかったが、せっかくなので阿弥陀池は一周しておく。
阿弥陀池北岸から望む男女岳
阿弥陀池→横岳→焼森
まぁ、時間もあるので阿弥陀池避難小屋でカロリーメイトゼリーをチューチュー吸ったら、帰路へ。
帰路といっても、まず尾根に取りつかなければならない。
横岳尾根から阿弥陀池避難小屋・男女岳を望む
横岳尾根から阿弥陀池避難小屋・男女岳を望む
小岳・女岳・ムーミン谷
小岳・女岳・ムーミン谷
横岳尾根から望む阿弥陀池避難小屋・男女岳
コミヤマハンショウズル
焼森から駒ヶ岳八合目を望む
焼森から北東側を望む

このまま焼森を降りて尾根をたどれば乳頭山に至る。その先、右上方に雲に隠れているのは岩手山。今回の旅では終ぞ全容を見せてはくれなかったがな。
焼森→駒ヶ岳八合目
ここからが大変だった。まずは焼森からの下り。砂礫地帯なので滑る。北海道旭岳の裏側の火山灰地をズズと滑るのに近い。このまま滑って加速したら死ぬぞ?
とまぁ、冷や汗かきながら、駒ヶ岳八合目と乳頭山への分岐に至る。ここからもかなり急な下り坂が続く。道は整備はされているのでガレ場を降りるほどの恐怖感はないが…登山はだいたい下山時に事故る。十分気を付けないと。
で、一旦沢に降りることになる。


これ、さっきの雪渓からの水。
シャクナゲコースから阿弥陀池避難小屋を見上げる

沢に降りたということは、登り返しがある。
さらに恐ろしいのが、実はこの後鎖場1カ所とロープ場2カ所がある。まぁ、登山に慣れている方であれば、どうという程度ではないが…「聞いてないよぉー」という往年のギャグをかましたくなるのである。
下山
13時過ぎに下山。ちょうどバスが来ていたところだが、早くに下山しても暑いだけだし、マジで少し休みたかったので、次のバスに乗ることに。
「アルパこまくさ」→県道127号→国道341号→玉川温泉
「アルパこまくさ」に戻った。暑い! いや、山の上も暑かったけどさ。なんなのだこれは!
さっさと登山靴を普通の靴に履き替えてザックを積み込み、車のエンジンふかしてクーラーで涼みながら、昨日温泉に上ってきた県道127号を下る。田沢湖に向かう一歩手前の交差点で右折し、国道341号を北上する。
この道は新玉川温泉に向かう際にバスに乗って通った道だ。しかし過去2回とも新玉川温泉に行ったのは冬季。夏に走ると、印象がかなり違う。…どころじゃなかった。「あれ、こんなに遠かったっけ?」。田沢湖駅を出発して新玉川温泉まで、そんなに時間はかかってなかった記憶だったのだが、いざ自分で走ってみると、長い、長い。途中崖下の隘路だったり、工事で片側通行だったり。手前で運転してるのと、人任せに単に乗っているだけでは、こうも印象が違うのだな。
玉川温泉
www.tamagawa-onsen.jp
新玉川温泉は過去2回行ったが、玉川温泉は初*2。新玉川温泉への分岐より国道をさらに進んだところに分岐があるのでそこにはいるのだが…超急勾配の下りヘアピンカーブ。マニュアルモード1速にしないとやってられないぞ。
ともあれ、谷底にある宿に到着した…が、まず係員に「宿泊ですか?」と尋ねられるので「本日予約の〇〇です」と答える。インカムで予約を確認しているらしい。「本日1泊でご予約ですね。この先でUターンして玄関前に駐車してください」。ん? どういうこと? ともかく指示通りにする。で、玄関前で停車したら「ではここで荷物を降ろして頂いて、この坂の先に係員がいますので、そちらに駐車してください」と指示され、「駐車許可証」をもらいダッシュボードに置き、先ほど通り過ぎた場所に戻る。ああ、ロープの内側に車が駐車していると思ったら、これだったのね。玄関からそれなりに上り坂の先なので、荷物が多い場合は玄関前で予め降ろしておかないと、地獄を見るわな。
あれ、帰りはどうするんだろうな?























































