今年はサンマが豊漁だそうで。それに乗じて俺もひっきりなしにサンマを焼いている。
おゆはん。フライパンで焼いても、焼き色はつくのだな。 pic.twitter.com/wSiAWPPfXt
— Terra Khan (@DrTerraKhan) September 13, 2025
おゆはん。 pic.twitter.com/A94RP9DZDv
— Terra Khan (@DrTerraKhan) September 20, 2025
しかし今日購入したサンマの塩焼きはUpする気にならなかった。"gdgdだから"だ。
正確に言うと、"内臓が既に融解している"。鱗落としや塩振りの時点で肛門からやたら"何か"が出てくるなぁ、と思ったら、焼けば液化した内臓が全部流出。食べるときには液化して形にすらなってない。2匹目の辛うじて残った腸の赤い寄生虫*1すら愛おしく思えるほどに。
サンマは内臓まで食べられる。苦いので大変好みは分かれるが、『異世界居酒屋のぶ』でネタにされた程度には、酒の肴にはなる。たまにどうしてくれようかレベルの苦いのもいるが。
しかし、今回のように"内臓が液化して食べられない"というのが何を意味するか。答えは単純。冷凍しない範囲では、もはやサンマは漁獲できなくなったということだ。すべての脊椎動物の生物由来の食材に言えることだが、食う以上、食ったものを消化・分解する消化酵素を持っているわけで、その生物が死んだら、自分の持っている消化酵素が自分の身を(当の消化酵素保持者はもう死んでるが)分解することになる。これを利用したのが魚醤(しょっつる、いしる、ナンプラーなど)である。当然、消化酵素を持っている消化管系統から、自己消化は始まる。焼肉のホルモン(内臓肉)で"膵臓"が稀なのは、当の膵臓が"最強の消化酵素生産臓器"で、屠ったら最初に崩壊する代物だからである*2。
さて、戻ってサンマの内臓溶解。もうお分かりかな? 豊漁と称しても、漁猟領域は"サンマの内臓を生で維持できない程度に遠くなっている"。冷凍なら自己融解する消化酵素の活動は停止するが、冷凍サンマの内臓は"正直食べたくない"。なので、内臓を抜いて生姜煮とかにするが…。
「素人は黙っとけ」と言われても、疑問には思うさ。
「そんなに遠くのサンマまで獲って、来年は大丈夫なのか?」