妄想話である。読むかい?
私が愛して已まない作品「オルクセン王国史」。なろうweb版の他に「小説版」「漫画版」がある。
terra-khan.hatenablog.jp
これは、その「オルクセン王国史」がメディアミックス化(要はアニメ化)された場合に、どのような曲が使われるだろう、という妄想話である。
少なくとも「漫画版」未読者は読まないで欲しい。
前述の通り、"あのペアの最期"に関しては、是非とも「月の繭」でお願いしたいのであるが。
問題は最近公開になった、問題の「レラーズの森事件」である。
"あの瞬間までの曲"なら想像がつく。
ありえない場所で"白銀樹"の気配を感じ取ってから、中隊を向かわせ、円匙で地中を掘って…
それまでの隊員の鼓動を示すが如く、早くなる重低音のリズム、あるいは徐々に大きくなる、まるで隊員の心の臓が鳴る音のように。オーケストラでもいいだろう。
そして音は断絶する。
「あ…あああ"あ" あ"あ"あ"」
ここから先、どういう曲を当てればよいか、全くわからない。少なくとも自分が知っている曲のどれもが、合わないのだ。
悲しいという感情を悲しい旋律で歌う曲なら山ほど知っているが、この場合はそうではない。悲しみを美しく歌い上げる曲は、お呼びじゃないのである。
もっと深い悲しみの底に渦巻く禍々しい感情まで表現する曲は、未だ知らない。
とはいえ、ヒントがない訳ではない。まずはこの曲
- 松本晃彦「Odiex(The Theme of Teddy)」
次に
- Shpongle 「Divine Moments of Truth」
で、最後に
おや? 普通の曲をもってきた? と思われるかもしれない。実際、大好きな曲だしね。しかも実はvocalは久石譲さん本人だっていう。CDも大切に保管している。
聞いて欲しいのは動画の2:12から。主旋律が消えて重低音と泣きのエレキギター、ずっと一定に鳴り響いていたはずのリズム音のみになる。この曲で一番好きな部分はここなのだが…思わないだろうか。重低音とリズム音が、微妙にかみ合わないことに。テンポはあっている。しかし重低音とリズム音は、"同じ道にいない"。それがどうにも、"理性"の象徴たるリズムと、"感情"の象徴たる重低音を以て、この本題である「脳と心」を表現しているように思えるのである。
さて、結論に入ろう。「レラーズの森」を去って進軍を続ける兵員の感情は上記の「Odiex」とShpongleを混ぜてなお昏くしたものであろう。しかし、彼女らは軍隊である。責務を全うしなければならない。その理性はある。その理性と、昏い感情の狭間にいた彼女らに、どのような曲を当てたらよいものだろうか。
彼女らは、こう言うかもしれない。
「理性が、煩い」




