種々の医療問題に関して多くの先生方のblogで盛り上がっている昨今、それに反してとりあえず苦笑するしかないネタが発生してしまった。以下、暴露話になるのでお読み頂けるならば「続きを読む」をclick願います。
「何故この病院では医師賠償責任保険の共同加入や、個人への斡旋すら無いのか」という研修医からの質問に対する、副院長クラスの幹部からの返答は「医療訴訟は病院が訴えられるものであり、医師個人に対してではない。故に保険加入は各個人で任意に行うべきである」。
まさか。
まず、刑事訴訟に関しては「福島事件」では産婦人科医が刑事罰に問われているので上記返答に対する反例として言うべくもあらず。では民事訴訟は? 調べてみればやっぱり被告は「病院と主治医(または執刀医・複数名の場合あり)」というケースがある*1。
上層部がこの認識じゃあなぁ。…これはもう駄目かも分からんね。
*1:「Online Med」の「医療訴訟 判例」より。