例の行政仕分けにて漢方製剤が保険適応から外される可能性が出てきたため、署名を集めているという話。医療分野に関して、例の仕分けが何を仕出かしたかは、人の海氏のエントリを参照頂いたほうが良いだろう。
俺も一端の漢方使いであるし、過去に漢方医療に関するエントリを立てたこともあるが、だからこそ敢えて上記の署名に関しては、「リンクするだけに留める」。
要は、行使者が署名集めに熱中しても、効果は薄いからだ。以前にも述べた*1が、漢方医療はあくまでも治療の手札の「カードの一枚」。治療の効果の恩恵を受けるのは、あくまでも医者ではなく患者である。ならば、その“カード”が奪われることによって、損害を被るのも、また医者ではなく患者である。ならば、漢方医療が必要か、仕分けによって不必要とされるべきか、判断は患者側に委ねられるべきだろう。製薬会社や医療者がいくら声を上げたとて、「儲けのための手段が削られるから抵抗している」との言い訳がましい口実を相手側に与える危険がある。漢方医療の恩恵を受け、それの停止で損耗を被るのは一体誰なのか、今こそ明らかにすべきである。
*1:2007年7月10日「漢方は“代替”医療に非ず」