ちょっと呟いてみる

日々の戯言、写真、旅行記、好きな音楽、格言、Minecraftプレイ記録

三分の一、蒼い。 day2

terra-khan.hatenablog.jp
昨日の続き。そして今回の旅のタイトルの理由。

岩内温泉ホテルグリーンパークいわない→道の駅「スペース・アップルよいち」

岩内温泉ホテルグリーンパークいわない

黎明


夜景が有名でも朝焼けを撮るやつは早々いまいと思って日の出時刻の45分ほど前に起床して支度したのにホテルから出られねぇ。
仕方がないので昨日の夜景と同じ廊下から撮りましたとさ。

朝食


ここの朝食はやや減点だ。いや、旨いんだが…どれもこれもしょっぱい。なお、卵はそのままTKGでも頂けるし、目玉焼きにもできるよ。もちろんTKGで食べたが。
あとこれは減点対象ではないんだが…ご飯が御櫃で出た。これは個人的に困る。俺は「もったいないお化け」信奉者なので、御櫃のご飯はすべて平らげないと気が済まない性質なのだ。まぁ、全部食べましたがね。

出撃

チェックアウトを済ませ、一路余市へ。国道276号は共和町で南北に分裂している(岩内共和道路)が、地図上若干遠回りでも北の岩内共和道路を走行した方が良い。人口希薄地帯なのでほとんど信号もないし、中央分離帯もあり対向車を気にする必要もない。スピードの出しすぎに注意。…まさか後志自動車道が延長された際に高規格道路に格上げするきじゃないよなぁ?
国道5号に入り、稲穂峠を抜けて仁木町へ。…うーん、曇りだ。進めど進めど一向に雲に切れ目が入る気配がない。仕方がない、道の駅「スペース・アップルよいち」に入って今後の戦略を練ることにする。

道の駅「スペース・アップルよいち」→積丹漁港・黄金岬

道の駅「スペース・アップルよいち」

道の駅の駐車場もすごい混雑。幸い空きができたのでそこにすぐ駐車した。
さて、このままでは曇天の写真しか撮れないだろうことは想像に難くない。ならば「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の見学に行こうかと思ったが、昨今の新型コロナウイルス流行のため完全予約制になっていた。…まぁ、当たり前といえば当たり前。もう一つの蒸留所「宮城峡蒸留所」はずっと前にそうだったのだから。当日の参加は望むべくもなく。
撤退か、進撃か。後者しかないのである。
まぁ、"宇宙食"*1は買っておいた。後輩連中にはケーキなどを、関西出身のボスにはお好み焼きを。さて、なんていうかな。

北上→積丹観光協会→黄金岬

用をたしたら、国道229号を北へ。トンネル、トンネル、またトンネル。古平町市街地のクランクに悩まされながら、先へ。積丹市街地に入り、南西へ屈曲する道路の手前、積丹町役場手前で右折、「積丹観光協会」の駐車場に駐車する。黄金岬へ行く場合にはここに駐車してほしい。
本来なら「積丹町総合文化センター」の裏手から緩やかな坂道を登るのだが、今回は間違って「積丹マリーン」も向かいの石段の急登を登る羽目になってしまった。まぁ、いいや。
急登を登り終えて本道に合流し、一路岬の展望台へ。途中で蛇を見つけたが、まぁ写真撮ってそのまま進む。岬の突端には木製の展望台が設置されている。

黄金岬からの展望


鈍色ではインスタ蠅しないなぁ(苦笑)
13年前にはこんな感じだったのに。
terra-khan.hatenablog.jp

漁? ダイビング?


宝島近傍でなにかしている。

(無題)


曇天でも波打ち際はシャコタンブルーが見える。

積丹漁港・黄金岬→島武意海岸駐車場(撤退)→積丹半島展望駐車場

島武意海岸撤退

曇天でもなんでも、とりあえず進んでみる。国道229号から道道913号に入る。積丹岬駐車場を目指すが…なんと途中の坂道で渋滞。鈍色の海岸しか撮影できないのにこんな渋滞を待つ必要はない、ということでUターンして道道913号に戻り、さらに北上…とも言えないか。積丹半島の北端を通過し南下を開始、日司を抜けたところにある「積丹半島展望駐車場」に駐車。

積丹半島展望駐車場から積丹岬を望む


岩の上には


若鳥が。

積丹半島展望駐車場→神威岬

晴れない空、鈍色の海。もう帰ろうかと思いつつ神威岬駐車場への分岐近くまで来たとき、「このまま帰ってもええのんか?」と俺のゴーストが囁いたのよ。慌ててウィンカー上げて神居岬に向かうことに。

神威岬駐車場→女人禁制の門

神威岬周辺には遊歩道が整備されており、特に神威岬の先端まで行く遊歩道が整備されている。ひとまず、所謂「女人禁制の門」入り口の展望広場まで向かう。


「女人禁制の門」の名の由来は、この岬付近は浅い岩礁が多く海難事故が多発したため、和人女性が神威岬を通れば海神の怒りを招き船が遭難し、漁業も不振となるという伝承から松前藩がこの岬への女性の立ち入りを禁じたことによる。他には源義経アイヌの娘チャレンカとの悲恋伝説やら、ヤン衆や北前船にまつわる話やらがいっぱいある。詳しくはWikipediaを参照されたい。
なおこの木製の門自体は1995年に積丹町によって建てられたもので、別に文化財でもなんでもない。
見ての通りアップダウンの激し細い尾根をかなりの距離歩くことになる。海風を遮るものは何もないので、強風時には閉鎖されることもしばしば。過去に訪れた時にも実際強風のため閉鎖され、行けなかった。
terra-khan.hatenablog.jp
今回は行けはするようなので、行ってみた。

女人禁制の門-神威岬灯台往復

(無題)

水無の立岩と念仏トンネル


北側の水無の立岩と念仏トンネル。

念仏トンネル 近影

積丹岬までを望む

沼前岬までの風景

沼前岬までの風景


南側の風景。海岸付近の海が辛うじて青く見えるが、全体はまだ鈍色。

女人禁制の門方向を振り返る(往路)


末端の神威岬灯台付近から遊歩道を振り返る。かなりの距離である。

神威岬灯台


現在は3代目。初代は明治21年(1888年)8月25日に点灯、現存するものでは北海道で5番目に古いものだとか。

神威岩


神居岬の末端から望む風景。晴天ならこの海全体がシャコタンブルーに染まっていたのだろう。
一休みしたら、大して時間も残っていないので早々に引き返す。

沼前岬までの風景


レンズを超広角に換装して復路を撮影していく。南側の海を撮影していたが…あれ、南側の奥、晴れてきてね?

積丹岬までを望む


北側は相変わらず。

女人禁制の門方向を振り返る(復路)


往路とほぼ同じ場所から超広角レンズで撮影。

女人禁制の門方向を振り返る(復路)


もう少し進んだ高所から撮影。"遊歩道"と称しつつ、実際は登山の尾根歩きの様相だ。間違ってもハイヒールでここに来ようとは思わないこと。

再び南側


再び南側。雲の切れ間がかなり北上してきた。

神居岬灯台を振り返る

積丹岬までを望む


海岸付近の海が蒼色を取り戻しつつある。

シャコタンブルー、復活


南側、雲の切れ間がかなり北上し、海が蒼に染まりだした。超広角レンズを標準レンズに換装する。シャコタンブルーを撮影するには、偏光フィルターが必要だ。

晴れと曇りの境界


twitter掲示したのとは異なる、神居岬灯台までの遊歩道の途上から撮影。曇りと晴れではこれほどまでに海の色が違うというのが、よく分かる。

電磁台・神居岬展望台散策

女人禁制の門まで戻ってきた。実は神居岬灯台より、駐車場に近い高台の方が標高が近い。そちらに向かう。

電磁台から晴曇の境界を望む


twitter掲示したのはこれ。

神居岬灯台を振り返る


電磁台から神居岬灯台を望む。残念ながら灯台付近は太陽光の恩恵に与っていない。
しかしこの「電磁台」という名称。実際行ってみればわかるが、朽ちたコンクリート製の円筒形のモノがある。これは昭和17年に完成した、ロシア(当時はソ連)の艦隊が北海道上陸目的で来襲するのを察知するために無線塔とレーダー探知機をここの設置した跡なのである。

水無の立岩


電磁台から神居岬展望台へ上る遊歩道の途中から水無の立岩を望む。念仏トンネルは陰になって見えない。

神威岬展望台から南方を望む



左側に神威岬公園駐車場が見える。雲の切れ間の北上は、ここまでだった。

神威岬展望台から神居岬灯台までのパノラマ写真


パノラマ写真はCybershot RX100 VIで。

是非「Terra Khan's Photo Garelly」のオリジナルサイズ*2を見てほしい。
神威岬灯台の左右で晴れと曇りの境界があれば奇跡的であったんだろうが、さすがにそこまでは欲は張れず。でも十分綺麗だったよ。今回の旅のタイトルは、ここから。

神威岬展望台から神居岬灯台を望む


残念ながら、神威岬灯台方向は相変わらずの鈍色。北側のパノラマ写真を撮影しなかった理由は、お察し下さい。

神威岬→道の駅「オスコイ! かもえない」

神威岬を出発し、国道229号を南下。道の駅「オスコイ! かもえない」へ向かう。

道の駅「オスコイ! かもえない」

道の駅「オスコイ! かもえない」


twitterでも述べたが、実は今回初探訪。最近設置されたものでもなく、むしろ登録は1996年(平成8年)で登録番号は35と、北海道の道の駅としては今となっては老舗の部類になる。理由は2004年の台風で施設が壊滅したため、2010年の営業再開までスタンプラリーから除外されていたためである。
しかし、訪れたら訪れたで、入り口正面が工事中であるあたり、いやはや。

「知っているのか雷電?」


勿論元ネタはこちら岩内町の南、蘭越町との境界にあり、日本海にまで山体が迫るため国道229号が難所となっている山、雷電山が昨日は雲で全く見えなかったのが、今日は晴れて姿を見せたからである。

道の駅「オスコイ! かもえない」→国道229号→敷島内 風の駐車場

国道229号をさらに南下。「とまりん館」にも行ってみたかったが神威岬でそうとう時間を使ってしまったため余裕がない。泊村をそのままスルーし、昨日来た岩内町も通過。さて、来たのは前述の"日本海にまで山体が迫るため国道229号が難所となっている"場所だ。

敷島内 風の駐車場


実は駐車場の名前はこのblog記事を書くまで知らなんだ。ただ前日に「お? ちょうどいい場所に駐車場あるじゃん」と思って駐車しただけなのだ。Google Mapを見るまでもなく、新しい雷電トンネルがより内陸を通るようになったため、旧道の一部が駐車場に転用されたというのは、行けば分かる。

積丹半島全体を望む


雷電山の岩体が迫る



経路は伏す

ひと昔前はこの日本海側に雷電温泉という温泉があって、最盛期には9件の温泉宿があったそうだが、次々と閉業し、最後まで営業していた「三浦屋旅館」も2019年に廃業してしまった。かなり前に「ホテル雷電」で日帰り入浴をしたことはあるが、今もその廃墟は残っている。物悲しい限りだ。
ともあれ、あとは帰路を急いだ。今回の旅はこれでお終い。しかし、「ニッカウヰスキー余市蒸留所」に今度は予約して行こうじゃないか。

*1:一つを除いて、あくまでも"宇宙食"と同じ製法で作られたもの。こちらを参照。

*2:と言ってもweb公開版用に縮小してはあるが

当blogの記事全文の転載は固くお断り致します。原著作者(Terra Khan)の氏名を表示した引用、トラックバックは構いません。
「Terra Khan's Photo Gallery」の写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの指定に準じ、原著作者(Terra Khan)の氏名を表示し、非営利の場合に限り自由に使用できます。ただし、改変したもの(二次著作物)を公開する時、同じライセンスにする必要があります。各写真の署名の記載の通りです。