最近の若者は、年賀状を出さないそうだ。まぁ、わからんでもない。メールで済むものを、なんであれほどコストをかけてまでやらねばならんのだと。
だが、若い、若いのぅ。それは"メールで済む"ならの話だろう?
生存宣言
年賀状は、「まだ生きてますよぉ」っていう生存報告なのだ。俺もその疾患故、いつ消えてなくなるか分かったもんじゃない。それがまだ同一都道府県内、あるいは同業者なら、いずれ伝わるのだろうが、そうもいかんのだ。もう、縁は、内地にまで及んでしまったのだ。
俺の作品を見ろ!
年賀状ってのはさ、"余程常識外れでもなければ"、自分の写真作品を「おりゃ、これ見ろ!」と"合法的に見せつける可能な唯一の機会"なんだよ。それが仮令相手が"どれ程上の立場の人間であっても"。だから、年賀状は最高値の「無地(インクジェット写真用)」1枚79円を使用する。そのコストをかけてでも、俺は俺のその年の最高の写真を、"送りつけたい"のだ。
それがこれまでの話。今年度は、宛先にこんな文言を付けることにした。
「宛名面のフォントは「UDデジタル教科書体」を使用しています」
UDデジタル教科書体
www.morisawa.co.jp
日本のフォントメーカーであるタイプバンクが2016年に発売したフォントである。弱視や読み書き障害などの文字を読むことが困難な子供にとって読みやすく、かつ文字を手書きするときの動きや形が分かりやすい教科書体フォントとして設計されたフォントだ。仮令配達する方がこれらの障害を持っていたとしても、その業務に支障が無いようにするには、宛先にはこのようなフォントを用いるべきではないか! というステマとも言えないナニカをやらかしたいのだ。