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知床リベンジ plus ONE Day2 「様似の本気をみるのです!」

日頃の行いが良いせいかそうでないのか、雨が上がりつつあったので、アポイ岳登山開始である。
…とはいえ、実際に登れるかどうかは、今回依頼していた地元のネイチャーガイドさんの判断を仰ぐことに。とにもかくにも「アポイ岳ジオパークビジターセンター」に向かい、そこの駐車場でガイドの信太さんと合流。「これから天気は良くなるでしょう」ということで、登山開始である。
なお、ネイチャーガイドはこちらのページから用紙をダウンロードしFAX、または既定の内容をEメールで送ることで依頼できる。が、送り先はなんと様似町役場商工観光課。つまりガイドの斡旋を役場がやってるって訳だ*1。産官民、どころじゃないです。「様似の本気をみるのです!」

登頂開始

ガイドの信太さん曰く「今はちょうど花が少ない時期だけと、植物種だけなら40種以上出てくるよ」
40? そして後に、その言葉に偽りが無いことを知ることになる…
(詳細編集は追記ということで。ひとまず写真Up)

クマゲラの食痕 @アポイ岳山麓


食痕のほか、明らかに木をドツいている音は聞こえるのだが…まぁ、そう簡単に姿を見せちゃくれないよね。しゃーない。今度黒松内で粘るか…

ホロマンノコギリソウ


(No title)


(No title)


キイチゴ


ちょっと摘まんでみた。酸っぱかったけど、うまかったなぁ…

アポイアザミ


ワタゲカマツカ


アポイ岳登山道 第4休憩所の沢


すぐそこに湧き出し口のある沢。ニホンザリガニがいたらしいんだが、登山客が多くて、今時期はもっと下流にいるとか。飲んだらおいしそうだが、さすがにエキノコックスの危険があるので…

ヨケワサルオガセ


ダケカンバの枝にぶら下がってるヒモみたいなやつ。地衣類なのだが、寄生生物ではない。あそこにぶら下がって、夜露を吸って生きているというヤツ。

エゾスズラン


イブキジャコウソウ



ヒロハヘビノボラズの実


開花時期は6月。

エゾノカワラマツバ


“サマニオトギリ”


なぜクオーテーションマークをつけたか。実は今、オトギリソウは分類の再編成中らしいのである。分類が変わり、新しい種名が付けられるまでは、今までそう呼ばれていた名前で呼ぶしかない、とか。

キンロウバイ



アポイマンテマ



オノエス


一応、こんなんでも高山植物なのである。

アポイハハコ




(No title)


ヒメエゾネギ


ミヤマホツツジ



ウメガサソウのつぼみ


エゾサイコ



…ええ、漢方薬の「柴胡」です。まさかこんなところで出会うとは。

(No title)


ビロードエゾシオガマ


アポイ岳登山道 馬の背付近


五合目避難小屋からの急登を詰めたところにある尾根。この辺りも高山植物が多いのだが、さて、尾根が雲に包まれてきたぞ…

オヤマソバ


エゾスズラン


アポイアザミ (@馬の背尾根)


ミヤマナナカマド


ヤマハンショウズルの綿毛


アポイ岳 かんらん岩露頭


アポイカンバ


ミヤマネズ


(No title)


尾根の上から望遠レンズで崖下撮ってます。怖い。

チャボヤマハギ


(No title)


アポイ岳 山頂直下の急登


かんらん岩の劈開のせいで、亀裂が見事に垂直方向である。登山道の岩も直方体だらけで、あんまり見慣れない風景である。

アポイツメクサ


アカワレモコウ


(No title)


ヒダカミセバヤ


こちらの花期は8月中旬から10月中旬。かんらん岩の割れ目に生きる健気な植物である。とはいえ、大きな岩の割れ目にビッシリと生えられると、何となしに背中が寒くなるが。

オノエスゲ (@山頂付近)


イソツツジ


チシマセンブリ


ミネヤナギ


ヤマハンノキ


アポイ岳 山頂標識と三角点


とにもかくにも山頂到着。雨はそれほどではないが、決して天気は良くないので、祠にお参りしておにぎり食べてそそくさと退散することに。

アポイカラマツ


アポイゼキショウ


サマニユキワリ


エゾコウゾリナ


アポイアズマギク


ハクサンシャジン


ヒダカトウヒレ


カケス


馬の背まで戻ってきて霧が晴れて、鳴き声にレンズを向けてみればこいつだった。

アポイ岳登山道 5合目休憩小屋から登山道と稜線を望む


という訳で5合目休憩小屋まで戻ってきました。右のピークがアポイ岳山頂、そこから左に伸びるのが登山道の尾根。あんなとこ歩いてたんだ…

アポイキキョウ


実はここは秘密の場所。通常の登山道のある場所からササをかき分けて行くとある。この一帯は王子製紙の社有林なのだが、許可を取って木々を伐採し、木枠と金網で囲って周辺一帯に木が生えない、エゾシカが食い荒らさないようにしたうえで、植生がどのような変化をするか観察・研究する区域の一角なのである。「今、咲いてるよ」という情報を得て、案内してもらったという訳。

エゾリス



最後に出迎えてくれたのはこいつ。

16:00過ぎ 下山完了

アポイ岳登山完了。植物の種類ぱねぇ…
5月下旬にはもっと花が咲いているとか。何とか機会を作らねば。
で、アポイ山荘に戻って温泉で汗を流して就寝。お疲れ様でした。明日は長躯だぞ…
(このエントリは後日追記編集します)

*1:ついでに言うと、領収書も役場から発行されます

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