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マクロとミクロの生態系 day1

うん、最初はこんなはずじゃなかったんだ。ただ蘭越町の昆布川温泉に浸かって、弱アルカリの湯*1で体表の何やかやをそぎ落としたかっただけなんだ。それがまさかこんなことになろうとは。

道の駅「くろまつない」→歌才湿原

Introduction

当初の目的は、以前から行こうと思っていた…正確に言うと、日帰り入浴は何度もしているが宿泊はしたことがない「蘭越町交流促進センター幽泉閣」に宿泊し、時間を気にすることなく思う存分湯に浸かりたい、ということで向かった。ただそれだけのことだった。
しかし、それだけで往復するだけでは飽き足らない。翌日その周辺で何かできないか、黒松内のブナ林でも散策してみようか…と思っていたら、「黒松内ブナセンター」のwebpageに掲載の「ブナセンターだより2020年7月号」に「粘菌観察会」ってあるじゃないですか! 早速今日電話で予約をとり、明日の参加となった訳です(それは明日のエントリを見て下さい)。

道の駅「くろまつない」

黒松内町の市街地からも若干離れたところにある道の駅「くろまつない」。
www.hokkaido-michinoeki.jp
焼き立てパン・ピザ工房「toit vertⅡ」も併設しているのだが、昨今の新型コロナウイルス流行のため店内での飲食は不可、持ち帰り限定になっている。店内の椅子も全部テーブルの上に上がっている。
この道の駅には再三訪れたことがあるのだが、時間が合わなくてピザもパンも売り切れ。終ぞ食べたことがない。残念だ。
で、掲示板をぼやっとみていたら「歌才湿原」の語が目に入った。そういやそんなのあったなぁ…と思っていたのだが、どうせ宿泊地に早く着いたとて長風呂ができる性分じゃない。飲んだくれて終わるより、まず行ってみようか! ということになったのである。

歌才湿原


あー、先に言っておきますけど、雨竜沼湿原霧多布湿原みたいな、ビジターセンターがあって駐車場があって木道が通っているような場所だと思わないでくださいね。国道5号に貫かれた、狭い湿地帯です。知らない人はただの原野だと思って通過するでしょう。なお、駐車場もありませんが、路側帯がやたら広いので、ありったけ寄せれば…うん、まあ、事故ったら自己責任です。北海道唯一の一桁国道、それなりに交通量は多いのです。さらに、くそ狭い範囲に木道などありません。っていうかそんなもん設置したらそれだけで湿原に大ダメージです。横断歩道すらない国道5号に分断された南北の湿地帯を、道路脇から眺めてください。

歌才湿原 南部


東の端近くから南西方向へ。

歌才湿原 北部


ほぼ中央から北向きに。高圧送電線と鉄塔は敢えて入れました。要は、そういうところです。ともすれば人の手が入ってたちまち消滅する場所です。
なぜここまでして保全に拘ったか。ここは道南では稀有の高層湿原、かつ約2万4千年という長きにわたって蓄積した泥炭層(ピート)からなる湿原だからです。「日本ナショナル・トラスト協会」が募った募金のおかげで、今まで私有地だったのが自治体と協会の共有地となり現在まで保全されています。
では、ここからはそこで撮影した写真をどうぞ。前述の通り、木道はないので国道の脇から眺めるだけです。俺の450mm砲が火を吹くぜ!







"偽善事業"事始め

で、だ。道路脇をウロウロすると目立つゴミ。イライラしてきたが、終いに昨今有料化されたビニル買い物袋まで捨ててあったので、
「ええい! この袋にゴミ回収したるわぁ!」
と一人キレて、目に見える範囲内および"素手で触っても大丈夫っぽい"ものだけ回収しますた。


さて、今後どうしてくれようか。

歌才湿原→道の駅「らんこし・ふるさとの丘」→昆布川温泉「蘭越町交流促進センター幽泉閣」

歌才湿原を出発し、馬鹿正直に国道5号を小樽・札幌方面へ。途中スタンプを押すために道の駅「らんこし・ふるさとの丘」に寄ったが…
www.hokkaido-michinoeki.jp
蘭越町の物産を売るのは結構だが、トイレが"汚い公衆便所並み"なのはどうにかしたほうがいいんじゃないかね。っていうか、マジで道の駅登録を「蘭越町 街の茶屋」に登録変更しろ。
ともあれ、さらに国道5号を札幌方面に向かい、昆布地区の信号付き交差点を左折、すぐある函館本線(山線)の踏切を渡ってすぐに左折、目指す「幽泉閣」はある。

JR昆布駅のすぐ裏です。さぞかし交通の便が良いかと、道外の方なら思われるかもしれませんが、こちらは函館"本線"とは名ばかり、単線非電化の超ド級ローカル線です。まぁ、その秘境巡りをされるような方もいらっしゃるようですが。
ともあれ、ここもWikipediaに記事のある「ニセコ温泉郷」の一つです。踏切の先を左折せずそのまま直進すればニセコアンヌプリやチセヌプリ、新見温泉へ至ります。「え? なんで昆布?」と思われた方は鋭い。この山中に昆布などあるわけもなく。ここに流れ込む川「昆布岳」のアイヌ語語源が「コンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)で、"昆布"と読みがあてられただけである。残念ながら一次ソースはリンク切れだ。新規の情報を求む。
さて、たっぷり湯に浸かって。


んー、結論から言うと、特徴がないので飽きた。ただ量が多い。
しかしこれは一品だった。
うん。まじで。

さて、明日に備えようか。

*1:正確に言うと新泉質名「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」・旧泉質名「含食塩-重曹泉」

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