今年初の医局会に出てくる。で、さすがに心配され(訝しがられ?)た訳だ。国試まで1ヶ月余りしかないのにここに出てきて大丈夫なのか、と。
ご心配、痛み入ります。心から感謝いたしますが、敢えて高邁に、こうお答えしましょう。
———週にたかだか2時間弱の時間消費を惜しむほど必死にならなきゃ国試に合格しない程度の人間、必要なんですか? こちらの医局で行われている診療・研究は、その程度では追い縋ることも出来ないほどの高みにあると判断致しますが。
高邁な精神を実働に駆り立てるための如何なる代価をも支払おう。もし、私が駄作に過ぎぬなら、ほら、生ゴミ捨て場はあっちだ。使い物にならぬ“人形”の逝き場所など、この世に1ヵ所しかない。