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脱原発達成の為のメモ書き1

原子力発電所最大の利点である「発電力」「供給安定性」に代替しうる発電方式に関しては、また別の機会に述べるとして。
かつて目標とされた核燃料サイクル(ウランからプルトニウムを増産して核燃料を恒常的に維持する)の中核をなす高速増殖炉は、「もんじゅ」の事故からも明らかなように、“技術的な問題”(単に技術が未熟だというのではなく、液体ナトリウムを使用する以上、ヒューマンエラーを許容する安全域が狭すぎる、という意味において)から、残念ながら“ほぼオワコン”と言わざるを得ない。プルサーマルプルトニウムやマイナーアクチノイドが増加する以上、そして軽水炉も決して安全とは言えない以上、いつまでも原子力発電所の恩恵に与っている訳にはいかない。
今回の論点は、結局のところ原発に代替しうる電力供給が確保されるまでに、どのような方法で電力を供給するか、ならびに既に原子力発電で生じたプルトニウムをどう始末するか、の2点に絞る。
勿論この分野の専門家ではないのではあるが、レアアース採取に伴い産出されるトリウムを用いたトリウム溶融塩炉を開発・稼働させるのが、ここ10年程度で行うべきかと思われる。「脱原発」に必要なのが「新原発」というのは皮肉だとは思うが、「毒を以て毒を制す」といったところか。

勿論トリウム溶融塩炉だって高レベル放射性廃棄物は出るし、事故の可能性だってある。マイナーアクチノイドだって生じるし放射性タリウムの処理問題もある(結局プルトニウムを使うんじゃないか! というツッコミは却下。プルトニウムを燃やしてトリウムをウランに転化するのだから当たり前。目的は、燃焼前よりも燃焼後の方がプルトニウムやマイナーアクチノイドが少なくなる、という点なのだから)。「夢の技術」とは到底言えないが、それでも現在のウラン燃料あるいはMOX燃料を軽水炉で燃やしてどんどんプルトニウムが生じるよりマシ、という程度の考えが妥当だろう。もう一つは、それこそ原発の代替発電の構築までの“時間稼ぎ”程度に、電力は供給できるであろう。
もし、もっと適切なプルトニウムの始末方法があれば、御教示願いたい。

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