「漢方はさっぱりわかりません」という研修医に一言。
「そんなもんは分からんでいい。ただ、妊婦に麻黄剤(葛根湯・麻黄湯・小青龍湯・etc.)は出すな。あれは病気を"叩き出す"薬だ。病気もろとも腹の中の子供まで叩き出すつもりか? 処方するなら桂枝湯だ。そこさえ分かっていればいい。後は漢方知ってる医者に任せろ」と教えておいた。
駆瘀血剤を盲目的に出す輩はいないだろうから、ここがまずは最終防衛ラインだろ。
…とはいえ、漢方処方出したがる医者でも、『金匱要略』の婦人病編*1を読んだことのある医者がどれだけいるものやら。
*1:正確には「婦人妊娠病」「婦人産後病」「婦人雑病」の3編