家族を養う手段としてああいう本を書かかないといけないというのは、私には耐えられないな。
子供に自分がどういうことをしているか胸を張って言えるのかな?
…いつぞやの若手臨床血液セミナー(10年目以内の血液内科若手臨床医の教育セミナー)でアンケートがあって、「今の自分の仕事に誇りを持ってますか?」という質問があって、「そう思う」「まあそう思う」の合計が8割を超えていたのを、そのセッションを担当していたジャーナリストがある意味呆れていたのを覚えている。あの時期は、ちょうどこの国の首相が「医師は変人が多い」発言をしていた頃なのだが、
「やっぱり首相の発言はある意味正しい。われわれジャーナリストで同じ質問をしたら4割は超えないでしょうし、他の職種でも自分の仕事に誇りを持っている人の比率はこんなに高くないと思います」
誇りを持てる仕事につけた事は、このご時世では幸いな事なのかも知れない。