元はと言えば、某先生が「線維筋痛症? 精神疾患の一種か?」と暴言かましたのが発端。専門性が高くなるほど、他科の疾患に疎くなるのは、已むを得ない事なのかも知れんが、これは酷すぎる。そんなことだからいつまでも診断に至らないで、患者はhospital shoppingを始め、診断をつけてくれた医者の信者になるんだ。
…とは言え、相手が相手なので、いくら私が“偽善と傲慢の役を任ずる”とはいえども、感情に任せていきなり食って掛かるのは無謀である。要は、「こういう疾患概念が確立されてて、ある程度の治療方法もありますよ(絶対著効という訳じゃないけど)」ということを提示出来れば良い訳だ。…文献検索など、学生にとっては十八番だろうが。
病棟の医者は忙しい。図書館でもっさり資料探し、とはなかなかいかない。ならそういう事こそ学生にさせるべきなのではないのかな。クリニカルクラークシップ発動できる科は兎も角も、できない科なら、こういう“役割”の与え方もあると思うが如何か。