yamakaw先生の真似をしてみたかっただけさ

道に迷ってるのかと思って応対したら宗教勧誘でした。

けっ。

“という一言で終わっては記事にならないから注釈的に書き足すことにする。“
まず、「アンケートに答えていただけませんか」と言い寄るその手口が気に入らない。どーせどう答えようが二言目には「そういことなら是非我々○○教へ入信を」だろうが。自分の信仰に絶対の自信があるなら「私○○教の信徒で〜す。貴方も入信しません?」と駆け引きなし、正面突破で来いや! 自分の正体も明かせない詐欺紛いの偽称概念は、私が唾棄して止まぬものである。
それとね、分かってる? 宗教ってのは、“救われる”のは信じてる自分だけで、信じる“だけ”では誰も救えはしないんだよ? 信奉者集めにあくせくし、儀式に一心不乱になるぐらいなら、もっと他にやるべき事があるだろうが。信じなきゃ救ってくれない、信じたって救ってくれない、形而上の偶像に、用は、無い。
俺に必要なのは、“悉く救う為の力”だ。代価として、“オレ”を持っていけ。Tes?

「——諸君!!
今こそ言おう。……佐山の姓は悪役を任ずると!!

——六十年と十年の時間を経て、本当の交渉をここで行おう。

いいか諸君! 攻勢に転じよ! 弾倉と刃に抗いの声を、防具に憤りの声を詰めろ。それらを意思表示として交渉を行うのが今宵一晩のやり方だ。——そしてよく聞け諸君!

進撃せよアヘッド、進撃せよアヘッド、進撃せよゴーアヘッド、だ! 過去をもって死ねという連中の襟首を掴み、今生きていることを知らせる打撃を入れてやれ!

全竜交渉部隊チームレヴァイアサン代表、佐山・御言はその権限をもって宣言する。ここに全竜交渉レヴァイアサンロードのことごとくを改めて開始すると。我々はいかなる力にも屈しないと。我々は間違い、しかし正しくなっていくと。そして我々は——、生き恥をさらそうとも最後まで全てを果たすと!

——では命令だ。総員、私が交渉を終えるまで生き延びろ。少なくとも私より生き延びろ。何故なら私は死なないからだ。その上で私は命令する。——かつて神はこう言った。相手に施されたならばそれを相手にもしなさいと。だから——

だから、死ねと望んでいる奴らにはそれを返してやれ!! その代わり殺すな。死なすつもりで生かしてやれ。何故ならばその慈悲も保存法則に従い敵が返してくれるからだ!! いいな? 徹底的に生かし尽くせ!!

……返事はどうした?」

川上稔『終わりのクロニクル』

終わりのクロニクル 5(下) AHEADシリーズ (電撃文庫)