アニメのはずなのに、漫画を読んでいるかのような、しかしcharacterの生き生きとした動作が伝わってくる、素敵な演出の作品。
話の内容はKU。元の「hamoblo.com」でも述べられているが、ベタ。私はこういう話は、大好きだが。
以下、ネタバレ雑感。
また、あえたね
幼い頃の親子の死別。しかし、何かのキッカケで通じるお互いの思い。そのモチーフは、始原の理不尽と悲劇の裏返しに、哀しくも美しい。それ故、他の作品でも用いられる。私が知っているのは、浅田次郎氏の「鉄道員(ぽっぽや)」と、久保帯人の「BLEACH」だな。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/03/17
- メディア: 文庫
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…真咲が死んだのは 誰のせいでもねぇよ
ただ
俺の惚れた女は 自分のガキを 守って死ねる 女だった・ってことさ
- 作者: 久保帯人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/06/04
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でも、お互いのことを大切に、大切に思っているからこそ、遺された者の辛さは、半端ではない。だから、自分のことを大切に思ってくれる、大切な人がいる人は、帰ってこなくちゃ。
「……では、では貴様は、どちらになりたいのだ? 過去を知って」
オドーの問いに、原川は頷いた。
息を吸い、震える全身に力を入れ直し、原川はこう言った。
「帰るべき場所に、生きて帰れる人間だ」
終わりのクロニクル (6上) (電撃文庫―AHEADシリーズ (1175))
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/11/01
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ひょっとしたら、「夏と空と僕らの未来」の主人公は、今度は生還してくれるかもしれない。未来を知るってことは、そういうことだ。