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「あめがくる にじがたつ」

3連休のうち明日は“仕事”、別の1日は症例プレゼンの準備に充てねばならん。どの道台風も来てるようだし、晴れているうちにと思い立ち、いざ出発。

国道453号道道78号→オコタンペ湖/オコタン

まずは国道453号を南下して札幌を離脱。が、恵庭境界あたりからどんどん雲行きが怪しくなってきた。道道78号に入る頃にはすっかり霧の中。案の定、オコタンペ湖は望めず。

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流石北海道3大秘湖。なかなか御拝顔賜れません。
はいそうですか、と引き返すのもシャクだったので、そのまま道道78号を走行。途中で通行止めなのは承知の上。ナンセンスな行為だ(藁)
で、到達。支笏湖岸のオコタンで舗装は終了し、これ以降はダートとなる。1997年の損壊以降、環境保全の目的で修理されず、通行止めのままである。まぁ、ここまで到達する道も狭いはカーブ多いわ樹木が張り出してるわで相当スリリングな辺境気分ではあったが。

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支笏湖に注ぐ渓流を一枚。

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これから来た道をとって返し、国道453号へ戻り、支笏湖へ。

国道453号国道276号苔の洞門

そのまま支笏湖東岸を南下。晴れていれば樽前山や風不死岳が望めるのだが今日は雲で見えず。そもそも以前の「秘湯攻略*1でその写真は撮っているので特に気にせず。支笏湖温泉街を通過して国道276号*2で南岸を西行。その途中に今回の目的の2、苔の洞門がある。
国道沿いにあるのはビジターセンター。

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ここの裏手から苔の洞門までの道がある。砂地の上り坂で軽いハイキング気分。10分ぐらいで到着。

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写真では分かりにくいが、この渓谷の深さは成人身長の2倍以上はある。この渓谷が実に400mに渡って続く。これは樽前山から流失した溶岩に亀裂が生じ、さらに侵食によって拡大して渓谷となったもので、ここ温度・湿度が苔の生育に適したものだったため、谷壁がすべて苔で覆われているのである。
以前は谷底をずっと奥まで散策できたんだが、数年前に一部に崩落が生じ、また別なところもいつ崩落してもおかしくない状態なので立ち入り禁止になっている。そのかわり渓谷の入り口に展望台が設置されていてそこから眺めることができる。
まさにミドリ一色「蟲師」の世界。

国道276号→美笛の滝

国道をさらに西行し、支笏湖岸から離れてやや進むと北側に「美笛の滝 入り口」の看板が。ここからダート道を突き進み、道の末端で駐車。途中電線やら配管やらがあるが、ここら一体は鉱山跡なのである。
そこから、けもの道の如き道を登る。木道や土止めがあって多少は整備されているが、それにしたって途中から自分より背の高いカズラがトンネルを作ってて、雨に濡れた葉っぱが体を撫でるもんだから濡れねずみになっちまった。しかも路面はドロドロ。手厳しい。

美笛川の渓流を一枚。もはや周りは鮮やか過ぎる緑一色。これまた「蟲師」の世界そのもの。

空には今にも落ちてきそうな雲が立ち込める幽玄の世界。「もののけ姫」だな。

泥に足をとられかけ、雫と草の種まみれになりながら、ようやくお目当ての美笛の滝に到着。荘厳だ。

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国道276号→道の駅「フォーレスト276大滝」

実は、美笛の滝までしか考えてなかったのだが、大滝村*3にも村名の由来となった滝があることを思い出し、ちょうど御昼時できのこを食べたくなったので国道に戻って美笛峠を越え、道の駅「フォーレスト276大滝」に到着。何時ぞやみたいに峠を越えたら途端に天気が良くなった。

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ここは春先に攻略済み。ただ前回は閉店間際できのこ汁のみだった。今回はレストラン営業中だったのできのこの陶板焼定食をチョイス。うん、美味い。が、このレストランはセルフサービス、火の点いてないコンロが渡されて自分で着火しなければならない。まぁそれはいいとして、一番問題なのは、加熱して陶板焼が食べ頃になる時には一緒に出されたきのこ汁が冷めちまうことだ。

その後、“しいたけのぬいぐるみ”ゲット。「お土産用ですか?」「はい」…よもや自分用とは言えず(藁) *4。きのこのビンづめを買わなかったのは…「原産地: ○○」だったから(藁)。最近ネタになってるんだから、もうちっと気を付けたほうがいいと思うぞ加○観光。

国道453号道道86号→三段滝公園

国道276号との重複区間が終了する分岐から国道453号で南下し、道道86号で三段滝公園へ。

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新緑映える美しい青。ここもラルマナイの滝と同様、橋の上から滝を見下ろせる構図になる。ちなみに地図では三段滝公園へショートカットできる道があるように見えるが、その道こそこの橋であり、現在車両通行不能。ずっと南の信号交差点から来るのが正解。
公園前の売店でヤマベの塩焼きを食らう。美味い。

国道453号→道の駅「そうべつサムズ」→道道132号→キムンドの滝

さて、ここから北に取って返し帰ろうかどうしようか思案しているうちに、洞爺湖岸にも滝があることをふと思い出したので追加。ノープランにも程がある(藁)
国道をさらに南下し道の駅「そうべつサムズ」でりんごジュースで一息。ちなみにここの牛肉料理が美味いらしい。

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ここから有珠山昭和新山は目前、でも今回はパス。道道洞爺湖岸に出て、洞爺湖外周を反時計回りに北上。仲洞爺地区で山側に折れ、道の末端で駐車して遊歩道を10分ほど進むと、目指すキムンドの滝がある。

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来夢人キムンドの家

湖岸に戻り、分岐部の仲洞爺キャンプ場にあるログハウスの温泉「来夢人の家」でひとっ風呂。時期になればりんごが湯船に浮かぶ*5りんご湯になるらしい。一応天然温泉(石膏泉)。¥390とお手ごろ価格。

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道道132号→道道66号→国道230号→道の駅「ルスツ230」

洞爺湖反時計回りを疾駆し道道66号で湖岸を離れ坂を上る。途中「武四郎坂展望台」があるが、洞爺湖の眺めはあまり良くない。やはり洞爺湖有珠山から見下ろさないと。
そのまま進み国道230号に合流し北上。道の駅「ルスツ230」でまた一息。ここも既に攻略済み。留寿都村カントリーサインマグネットと飲むヨーグルトをゲット。

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また曇りになってしまい尻別岳や羊蹄山は全く見えず。周囲の畑はジャガイモの薄ピンクの花が一面に咲いていた。単体ではキレイなんだが、天候のせいか全体的に暗く、あまりいい写真になりそうもなかったので撮影せず。また今度もしくは美瑛で。

国道230号→中山峠→札幌

これで本日の旅は終了。走行距離244km。
実は今回水系探訪にあたり、イメージしていたのは蟲師2巻の「雨が来る虹がたつ」だったりします。山間部ばっかりだからね。新緑と水色のコントラストが素敵でした。虹は出なかったけどな(笑)

蟲師 (2) アフタヌーンKC (284)

蟲師 (2) アフタヌーンKC (284)

*1:2007.5.20参照

*2:国道453号との重複区間

*3:現在は伊達市大滝区

*4:「自宅用」と言えばいい、とかいう問題ではなくてな

*5:市場に出回らない傷物りんごの再利用策。食べ物を粗末にしている訳ではない、念のため。

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